構成
ハードウェア
- Raspberry Pi 5
- Raspberry AI Camera(IMX500)
OS
- Raspberry Pi OS(Debian 13(Trixie)ベース)
- デスクトップ環境の描画方式(Wayland)により従来のVNC設定と違う
1. Raspberry Pi OS (Trixie) の初期設定
OSの書き込みと、ディスプレイレス運用に向けた準備をします。
OSの選択
Raspberry Pi Imagerを使用し、Raspberry Pi OS (64-bit) を選択
OSの詳細設定
- ホスト名
- ユーザー名/パスワード
- Wi-Fi設定
- SSHを有効化
2. VNC(リモートデスクトップ)の構築
VNCを有効化
ターミナルで sudo raspi-config を開き、Interface Options > VNC > Yes を選択します。
sudo raspi-config
再起動
sudo reboot
クライアントPC(Mac/Windows)側の操作
- RealVNC Viewer をダウンロードしてインストールします
- ラズパイのIPアドレス(または、ホスト名)を入力して接続します
3. Raspberry Pi AI Camera のセットアップ
AI Camera (IMX500) は、カメラ側でAI推論を行うため、専用のファームウェアとライブラリが必要です。
ソフトウェアのインストール
ターミナルで以下のコマンドを実行し、IMX500用のパッケージを導入します。
システムの更新
sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y
AI Camera用ファームウェアとツールのインストール
sudo apt install imx500-all -y
再起動して設定を反映
sudo reboot
動作確認
カメラが正しく認識されているか確認します。
Available cameras
-----------------
0 : imx500 [4056x3040 10-bit RGGB] (/base/axi/pcie@1000120000/rp1/i2c@88000/imx500@1a)
Modes: 'SRGGB10_CSI2P' : 2028x1520 [30.02 fps - (0, 0)/4056x3040 crop]
4056x3040 [10.00 fps - (0, 0)/4056x3040 crop]
imx500 の名前が表示されれば成功です。
4. 画像認識の実行
AI Cameraには標準で「物体検出」や「ポーズ推定」のモデルが付属しており、すぐにテスト可能です。VNC越しにプレビュー画面を確認してみましょう。
物体検出 (MobileNet-SSD) の実行
rpicam-hello -t 0 --post-process-file /usr/share/rpi-camera-assets/imx500_mobilenet_ssd.json --viewfinder-width 1280 --viewfinder-height 720
-
-t 0: プレビューを終了せず継続 -
--post-process-file: AI推論(バウンディングボックスの描画など)を指定
僕の環境では、--vflipをオプションで指定しないと、上下逆になっていました。
-
--vflip: 垂直方向に反転させる -
--hflip: 水平方向に反転させる