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【Selenium × Python】excepted_conditionsの条件を整理した

Last updated at Posted at 2022-08-26

Seleniumでテスト自動化を行う際、待機処理や検証で拡張モジュールのexcepted_conditionsをよく用います。
ただ、どんな条件があるかは把握していなかったので、今回Githubのページを参考に整理しました。

注意事項

  • この情報は2022年8月時点のものです。
  • また、以下の内容には誤りが含まれる可能性があります。

excepted_conditionsの一覧

No. 条件 返り値
タイトルに着目した条件
1 title_is bool
2 title_contains bool
URLに着目した条件
3 url_contains bool
4 url_matches bool
5 url_to_be bool
6 url_change bool
画面要素に着目した条件
7 text_to_be_present_in_element bool
8 text_to_be_present_in_element_value bool
9 text_to_be_present_in_element_attribute bool
10 invisibility_of_element_located bool
11 invisibility_of_element bool
12 staleness_of bool
13 element_to_be_selected bool
14 element_located_to_be_selected bool
15 element_selection_state_to_be bool
16 element_located_selection_state_to_be_selected bool
17 element_attribute_to_include bool
18 visibility_of_element_located Webelement
19 visibility_of Webelement
20 element_to_be_clickable Webelement
21 presence_of_element_located Webelement
22 presence_of_all_elements_located list
23 visibility_of_all_elements_located list
24 visibility_of_any_elements_located list
frameに着目した条件
25 frame_to_be_available_and_switch_to_it webdriver
ウィンドウに着目した条件
26 number_of_windows_to_be bool
27 new_window_is_opened bool
ポップアップに着目した条件
28 alert_is_present Alert
複合条件
29 any_of list
30 all_of list
31 none_of bool

excepted_conditionsの詳細

タイトルに着目した条件

1. title_is(title: str): -> bool

  • 現在のページのタイトル名がtitleと一致するか(完全一致)
    • 一致すればtrue、そうでなければfalseを返す

2. title_contains(title: str): -> bool

  • 現在のページのタイトル名にtitleが含まれているか(部分一致)
    • 含まれている場合はtrueを、そうでなければfalseを返す

URLに着目した条件

3. url_contains(url: str): -> bool

  • 現在のページのURLにurlが含まれているか(部分一致)
  • urlが含まれる場合はtrueを、含まれない場合はfalseを返す

4. url_matches(pattern: str): -> bool

  • 現在のページURLがpatternと一致するか(パターンマッチング1
    • マッチした場合はture、そうでない場合はfalseを返す

5. url_to_be(url: str): -> bool

  • 現在のページのURLがurlと同じであるか(完全一致)
    • 一致する場合はTrueを、一致しない場合はFalseを返す

6. url_change(url: str): -> bool

  • 現在のページURLがurlと一致していないか
    • urlと異なる場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

画面要素に着目した条件

7. text_to_be_present_in_element(locator: str, text_: str): -> bool

  • locator2で指定された要素のtext値にtext_が含まれているかどうか
    • 含まれている場合はtrue、含まれていない場合はfalseを返す

8. text_to_be_present_in_element_value(locator: str, text_: str): -> bool

  • locatorで指定された要素のvalue値にtext_が含まれているかどうか
    • 含まれている場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

9. text_to_be_present_in_element_attribute(locator: str, attribute_: str, text_: str): -> bool

  • locatorとattribure3で指定された要素の属性値に、text_がふくまれるかどうか
    • 含まれる場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

10. invisibility_of_element_located(locator: str): -> bool

  • locatorで指定した要素が不可視であるか、あるいはDOM4上に存在しないかどうか
    • 不可視もしくは存在しない場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

11. invisibility_of_element(element: str): -> bool

  • webelement or locatorで指定した要素が不可視であるか、あるいはDOM上に存在しないかどうか
    • 不可視もしくは存在しない場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

12. staleness_of(element: str): -> bool

  • elementで指定した要素がDOMにアタッチされなくなるまで待つ。
    • 指定した要素がDOMにアタッチされたままの場合はfalseを、そうでなければtrueを返す

13. element_to_be_selected(element: str): -> bool

  • elementで指定した要素が選択されているかどうか
    • 選択されている場合はtrueを、未選択の場合はfalseを返す

14. element_located_to_be_selected(locator: str): -> bool

  • locatorで指定した要素が選択されているかどうか
    • 選択されている場合はtrueを、未選択の場合はfalseを返す

15. element_selection_state_to_be(element: str,is_selected: bool): -> bool

  • elementで指定した要素の選択状況がis_selectedかどうか
example.py

# hogeという要素が選択されていれば、「選択されている」と出力する

from selenium.webdriver.support import expected_conditions as EC

if EC.element_selection_state_to_be("hoge",tool) == true:
    print("hogeは選択されています")
else:
    print("hogeは選択されていません")

16. element_located_selection_state_to_be(locaotr: str,is_selected: bool): -> bool

  • locatorで指定した要素の選択状況がis_selsctedかどうか
    • 上記の例と同じで、指定方法がelementからlocatorに変更

17. element_attribute_to_include(locator: str,attribute_: str): -> bool

  • locatorで指定された要素の属性にattribute_が含まれるかどうか
    • 含まれている場合はtrueを、そうでなければfalseを返す

18. visibility_of_element_located(locater: str): -> str

  • ある要素がページの DOM 上に存在し、可視であるかどうか(locatorの要素が見えているかどうか)
    • DOM上に存在し、見えている場合、WebElement5を返す

19. visibility_of(element: str): -> str

  • ある要素がページのDOM上に存在し、かつ要素が見えているかどうか
    • 上記のelementを指定するバージョンです。
    • DOM上に存在し、見えている場合、Webelementを返す

20. element_to_be_clickable(mark: str): -> str

  • webelement or locatorで指定された要素が表示され、クリックが有効かどうか
    • 要素が表示され、クリックが有効な場合はwebelementを、そうでない場合はfalseを返す

21. presence_of_element_located(locater: str): -> str

  • locaterの可視にかかわらず、locaterの要素がDOM上に存在するかどうか
    • 存在する場合、WebElementを返す。

22. presence_of_all_elements_located(locater: str): -> list

  • すべての要素がページのDOM上に存在するかどうか
    • すべて存在した場合、Webelementのリストを返す

23. visibility_of_all_elements_located(locater: str): -> list

  • すべての要素がページのDOM上に存在し、可視であるかどうか
    • DOM上に存在し、かつ見えている場合はWebelementのリストを返す

24. visibility_of_any_elements_located(locater: str): -> list

  • Webページ上に少なくとも1つの要素が見えているかどうか
    • 見えている場合、Webelementのリストを返す

25. frame_to_be_available_and_switch_to_it(locator: str): -> webdriver

  • locatorで指定したフレームがあるかどうか
    • 使用可能な場合、操作対象をlocatorで指定したフレームワークに切り替える
    • 使用不可の場合、falseを返す

ウィンドウに着目した条件

26. number_of_windows_to_be(num_windows: int): -> bool

  • ウィンドウの数がnum_windowの値かどうか
    • num_windowsと同じであればtrueを、ことなればfalseを返す

27. new_window_is_opened(current_handles: int): -> bool

  • ウィンドウの数がcurrent_handlesの値よりも大きいかどうか
    • ウィンドウの数がcuurent_handlesよりも多い場合はtrueを、そうでない場合はfalseを返す

ポップアップに着目した条件

28. alert_is_present()

  • ポップアップが表示されているかどうか
    • ポップアップが表示されている場合は、操作対象をポップアップに移す
    • 表示されていない場合はfalseを返す

複合条件

29. any_of(*expend_conditions): -> list

  • 複数のexpend_conditionsのいずれかがtureかどうか
    • trueの場合、結果取得の値を返す
      • bool、webelement、driver等
    • そうでなければ、falseを返す

30. all_of(*expend_conditions): -> list

  • 複数のexpend_conditionsすべてがtrueかどうか
    • すべてtrueの場合は、各expend_conditionの戻り値をふくむリストを返す
      • [true,webelement]
    • そうでなければ、falseを返す

31. none_of(*expend_conditions): -> bool

  • 複数のexpend_conditionsすべてがfalseかどうか
    • すべてfalseの場合はtrueを、そうでなければfalseを返す

excepted_conditionsの活用方法

上記で紹介したexcepted_conditionsの活用方法としては、主に2つです。

待機処理(WebDriverWaitと併用して活用)

  • 定期時間の待機処理では、ネットワークの状態やPCのスペックによって待機時間が変わっていたものの、excepted_conditionsを活用することで、実行効率があがります。
  • 私は18. visibility_of_element_located20. element_to_be_clickableをよく使用しています。
.py
from selenium.webdriver.support import expected_conditions as EC
from selenium.webdriver.support.ui import WebDriverWait
from selenium.webdriver.common.by import By

# hogehogeボタン(id値="hogehoge")が有効になるまで待機する(locatorで指定)
# 最大待機時間は10秒ですが、それよりも前にexcepted_conditionsの条件を満たせば、次の処理にすすめる
# 最大待機時間になっても、hogehogeボタンが有効にならない場合は、遷移できていないとしてエラーを投げる
try:
    WebDriverWait(self.driver, 10).until(
        EC.element_to_be_clickable(By.ID,"hogehoge")
        )
except:
    raise Exception("hogehoge画面に遷移できていません。")

検証処理

  • 待機処理と似ていますが、画面遷移先が正しいかどうか検証する際に使っています。
画面遷移検証.py

from selenium.webdriver.support import expected_conditions as EC

# 現在のページURLにurlが含まれていない場合、エラーを投げる
if EC.url_contains(url :str)==false:
    raise hogehoge画面に遷移できていません

self.driver.find.element~

さいごに

  • 今回はseleniumでよく使われるexcepted_conditionsについて整理してみました。
  • 整理してみて、「こんなモジュールもあるんだ」と気づけたので、もっとexcepted_conditionsを使いこなしたいと思います。

参考資料

  • excepted_conditionsのgithubページ

  • Selenium実践入門

  1. 正規表現などを用いて、データを検索する方法

  2. 画面上のどの要素を操作するかを指定するための情報

  3. web要素の特性のこと。(name属性、id属性、class、リンクを示す等が当てはまる)

  4. Document Object Modelの略で、HTMLやXML文書を扱うための手法(API)です。

  5. DOM内の要素オブジェクトのこと(ボタン、テキストボックス等)

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