はじめに
こんにちはトラマトです。
突然ですが電通大生の皆さん、最近大学のサーバーにVSCodeでSSH接続しようとして、無限ロードやエラーで弾かれていませんか?
特にCED、最近かなり不調ですよね。
それもそのはず、最近は大学側の返信でも一部こんな対応が出るレベルなんですよね。
なお、VSCodeのリモートSSH接続で同様のエラーが発生する場合、ホームディレクトリの容量やサーバー上の設定ファイル・一時フォルダに起因しているケースもございます。
ZED等の活用をおすすめ致します。
公式から名指しでZed推奨されてるやん!!!!!
私は以前、こんな記事を書きました。
この記事で「VSCodeのRemote-SSHがいかに大学の容量を食い潰しているか」「Zedがいかに爆速で神か」は布教できたわけですが、肝心の基本設定や移行手順を省いたせいで、周りから
「具体的にどうやってZedに移行すればいいんすか😭」
「移行しようとしたけど挫折」
「私にはまだ早いかもしれない...」
という声が聞こえてきました。1人アドカレの執筆で過労死しかけてますが書きます
というわけで今回は、VSCodeメインの人が、最短でZedをインストールして大学のサーバー(sol, ced, iedなど)で課題をこなせるようになるまでの完全移行ガイドをまとめました!
電通大生以外でも、Zedに興味がある人はぜひ読んでみてください~
SSHの章は、前回の簡単!VSCodeではじめる快適なSSH接続のやり方【電通大生向け】などで、すでにPCのターミナルから通常のSSHでサーバーにログインできる状態を前提としています!
0. 【容量不足の人だけ】不要になった .vscode-server を葬る
これは大学サーバー側の容量が足りなくなっている人向けです。
この作業は、Zedへの移行に必須ではありません!
VSCodeのRemote-SSHは、接続先に ~/.vscode-server というフォルダを作ります。ここにサーバープログラムやリモート用拡張機能、設定などが保存されます。
前回の記事で計測したとき、自分の環境ではなんと3GB以上になっていました。大学のサーバーには利用者ごとの容量制限があるため、これが容量不足の原因になることがあります🤡
普通のターミナル(PowerShellやMacのターミナル)からサーバーにSSHログイン(例: ssh ced-orange)して、まずは使用量を確認してみましょう。
du -sh ~/.vscode-server
「もうこのサーバーではVSCodeのRemote-SSHを使わないぜ!」という人は、不要になったフォルダを削除しておくのがオススメです。
削除前にVSCodeで編集中のファイルを保存し、そのサーバーへのRemote-SSH接続を閉じてください。
残したいリモート設定や拡張機能のデータがある場合は、先に手元へバックアップしておきましょう。
次のコマンドで消せます。
rm -rf ~/.vscode-server
このコマンドは、~/.vscode-server 配下をまとめて削除します。
~/FPRO など、別の場所に保存した課題フォルダやソースコードは削除されません。ただ、VSCodeのリモート設定や拡張機能のデータなども削除されます。
削除後にVSCodeで再接続しようとすると、接続のための~/.vscode-serverは再インストールされますが、個別の設定や拡張機能のデータまで自動復元されるわけではありません😭
デカデータを削除してスッキリした人、または容量に問題がなさそうな人は、次のセクションでZedを入れていきましょう!
1. Zedをインストールする
まずはZedの公式ダウンロードページを開き、自分のOSに合うものをインストールします。
| OS | 導入方法 |
|---|---|
| Windows | 公式ページからインストーラー(.exe)をダウンロードして実行 |
| macOS | 公式ページから取得、または brew install --cask zed
|
| Linux | 公式のスクリプト、または各ディストリビューションのパッケージ(Archなら pacman -S zed) |
インストールして起動すると、初回セットアップ画面が出て来るはずです。
2. 最初の設定をVSCodeに寄せる
エディタ乗り換え直後の萎えランキング上位なのが、「いつものショートカットキーが使えない問題」です。
というわけでVSCodeに慣れてる人たちのために、まずは操作感を徹底的に寄せます。
① キーマップをVSCodeにする
初回起動時の設定画面で、キーマップ(Keymap)の選択肢が出るので VSCode を選びます。
ちなみにこのキーマップは後から設定で変えられます。
※私は普段Zed + Vimモードですが、今回はVSCodeからの移行記事なので封印して解説します。Vimmerの人はここでVimモードをオンにしてもOKです~
VSCodeのVim拡張機能より挙動安定してるぞ!
② settings.json に最低限の神設定を入れる
Zedは設定をいじるだけで、環境がめちゃくちゃ快適になります。
Ctrl + Shift + P(Macは Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開き、settingと入力すると
zed: open settings
が出てくるので、Enterを押してください。
GUI設定ウィンドウが開きます。このままボタンをポチポチ押して設定してもいいのですが、実はもっとカッコよくて確実な設定方法があるんですよ。
右上のEdit in settings.jsonを押してみてください。
settings.json というファイルがZed本体で開きます。
これはなんぞや?という人向けの解説
簡単に言うと、設定に関する情報の「中身」です。
普段触っているようなiPhoneやWindowsの設定アプリは、あくまで綺麗に被せられた皮なんですよね。
ライト/ダークモードどっち?とか、壁紙は何?のような実データは、裏でテキストで管理されていることが多いです。
で、Zedの設定の中身がこのsettings.jsonです。
settings.jsonに、まずは以下の設定をコピペ(または既存のカッコの中に追記)してみてください!最初の環境としてオススメな設定を集めました。
{
"base_keymap": "VSCode",
"theme": "One Dark",
"ui_font_size": 16,
"buffer_font_size": 15,
"tab_size": 4,
"format_on_save": "on",
"autosave": {
"after_delay": {
"milliseconds": 3000
}
},
"languages": {
"C": { "tab_size": 4 },
"JavaScript": { "tab_size": 2 },
"TypeScript": { "tab_size": 2 }
}
}
追記の仕方がわからない場合は、生成AIに元のsettings.jsonと追記用のテキストを投げて「どう組み込めばいい?」って聞けばちゃんと返ってきます。多分。
autosave(自動保存) についてですが、これは正直好みが分かれると思います。
苦手な人は自動保存の部分ごと削除してもいいですし、3000を変えれば好きな時間(単位はミリ秒)にできます。
あるいはウィンドウ切り替え時に保存してほしい場合は、"autosave": "on_window_change"にするのもアリです。
3. VSCodeのあれこれをZedでやる早見表
キーマップをVSCodeにしておけば、基本操作は驚くほど同じです。
| やりたいこと | Windows / Linux | macOS |
|---|---|---|
| コマンドパレットを開く | Ctrl + Shift + P |
Cmd + Shift + P |
| ファイル名で検索して開く | Ctrl + P |
Cmd + P |
| プロジェクト全体を検索 | Ctrl + Shift + F |
Cmd + Shift + F |
| ターミナルを開閉する | Ctrl + J |
Cmd + J |
| 設定画面(GUI)を開く | Ctrl + , |
Cmd + , |
| 拡張機能一覧を開く | Ctrl + Shift + X |
Cmd + Shift + X |
もしショートカットが分からなくなったら、とりあえず Ctrl + Shift + P でコマンドパレットを開いて英語で検索すれば大体なんとかなります。
画面の分割とターミナル
別のファイルを分割して見ながらコードを書きたいとき、ありますよね。
コマンドでも出来ますが、基本的にドラッグアンドドロップが直感的でオススメです。
そして左上のタイトル部分を押すと、別のフォルダを開いたり、最近開いたフォルダを選択できたりします。これも便利。
また画面右下のアイコンはターミナル、ファイルツリー、Git等に対応しています。ファイルツリーが右にあるのが最高なんだよなぁ!
いきなり全機能を覚えようとすると挫折しやすいので、最初は
- ファイルツリーを開く
- 分割する
- ターミナルを出す
の3つだけ押さえておけば十分です!
4. いざ、大学のサーバーへSSH接続!
お待たせしました。ここから実際にSSH接続していきましょう。
といっても、すでにVSCodeやターミナルでSSH接続できている人なら、設定ファイルの書き直しは不要です。なんと、ZedはPCに入っている ~/.ssh/config (過去に書いたやつ)をそのまま読み込んでくれます!
接続の4ステップ
①Remote Projectsを開く
Ctrl + Shift + P(Macは Cmd + Shift + P)でコマンドパレットを開き、remote と入力して projects: open remote を選択します。
②接続したいサーバーを選ぶ
自分の .ssh/config に書いてある接続先(uec-sol や ced-orange、ied など)が一覧で出てきます!
繋ぎたいサーバーの Open Folder を選択します。
※もし一覧に出てこない場合は、.ssh/configを確認してみてください。
③作業したいフォルダを入力する
初回接続時は、Zedがサーバー側にVSCodeよりも圧倒的に軽い通信用バイナリ(zed-remote-server)を自動で配置します。
興味がある人は、接続先でdu -sh ~/.zed_serverで容量を確認してみてください!めっちゃ軽いので
接続が通ると「どのフォルダを開きますか?」というパス入力欄が出るので、基礎プロなら FPRO などと作業したいフォルダ名を入力して確定します。
ホームディレクトリ直下(/home1/y2025/...)を丸ごと開くよりも、FPRO などの授業ごとのフォルダを直接指定して開くのがオススメです!余計な隠しファイルなどを読み込まないので、右のファイルツリーがスッキリします。
④接続完了!!
左上が接続先の名前になっていれば接続完了です!
一度ウィンドウを閉じるなどして接続解除し、もう一回接続してみてください。爆速さにビビると思います
しかも一度開いたフォルダは覚えてくれます。毎回 FPRO とか入力する必要なくて助かる~
5. 接続先でコンパイル・実行してみる
接続できたら、テストとして実際にコードを書いて動かしてみましょう。今回は例としてC言語でやっていきます。
Zedは、メジャーな言語だと
- C言語 / C++
- JavaScript / TypeScript
- Rust
に標準対応しており、コードに色を付けてくれたりエラーチェックをしてくれたりします。
ここに載ってない言語も、拡張機能で大体なんとかなります(詳しくはQ3にて後述)。
テスト用コードを書いて実行する
リモート接続した状態で、右のファイルツリーの適当な場所を右クリック → New File から hello.c を作ってみます。
#include <stdio.h>
int main(void) {
printf("Hello, Zed!\n");
return 0;
}
書けたら、Zedの下部で内蔵ターミナルを開きます。
リモート接続中に開いたターミナルは、最初から接続先サーバーにログインした状態になっているはずです。
念のため、いま自分がどこにいるか確認してみましょう。
hostname
pwd
サーバー名と作業フォルダのパスが表示されたら、さっき書いたファイルがある場所に移動して、いつものようにコンパイルして実行します。
gcc -Wall -std=c99 -o hello hello.c
./hello
Hello, Zed!
これで「Zedで接続 → 編集 → サーバー側でコンパイル → 実行 & 提出」の流れが完全に開通しました🤩🤩🤩
エディタをZedに変えても、コンパイルする環境や提出するファイルは何一つ変わりません。慣れてしまえば、エディタの重さと接続エラーのストレスはかなり減るはずです。(あとこのコードはテストが終わったら消しても大丈夫です)
gcc -Wall...って打つの長いんだよなぁ...と思っている人はこちらの記事もオススメです。
6. つまずきそうなポイント(Q&A)
引っかかりそうなポイントをまとめておきます。
Q1. SSH接続でエラーが出る・止まる
まず普通のターミナル(PowerShellやMacのターミナル)から ssh 接続先名 でログインできるかを試してください。
-
普通のターミナルでも繋がらない場合: 接続先・ユーザー名、学内VPNの接続、
ProxyJumpの設定、鍵の指定などを確認してください。そもそもここがミスってる可能性もあります。 - 普通のターミナルでは繋がるのにZedだと止まる場合: Zedに表示されたエラーを確認してください。接続先の容量不足や、リモート用プログラムのダウンロード・起動に失敗している可能性があります。容量不足の場合は、第0章の整理も検討してください。
Q2. 日本語化はできないの?
2026年現在、Zedのメニュー表示は基本的に英語のみです。
だがしかし、実際に使う英語は Open Save Split Terminal くらいの中学英語レベルなので、3日も触れば脳が勝手に慣れます。どうしても分からない設定項目があれば翻訳さんに頼ってください。
Q3. VSCodeで使っていた拡張機能はどうなる?
Zedにも拡張機能ストア(Ctrl + Shift + X)があり、人気テーマや各言語のサポート、Git連携などは一通り揃っています。
特にHTML・CSS・Ruby・Javaは電通大の講義で書く人も多いでしょう。一度ストアからその言語の拡張機能を入れれば、ほぼデフォルト機能のように快適に使えます。
ただLaTeX Workshopなどといった、VSCode固有の特殊な拡張機能は現状使えないことが多いです。
普段のコーディング課題は爆速のZed、LaTeX執筆だけローカルのVSCodeを使う、という二刀流にするのもアリです!
(ZedでもLaTeX書けるっちゃ書けるんですが、たくさん設定が必要なので...)
補足:ZedのAI機能と学割(Zed Education)について
ZedにはAI機能があり、ACP経由の外部AIエージェントとの連携にも対応しています!
また対象となる大学生は、Zed Educationから学生認証を受けることで、Zed Proを1年間無料で利用できます。
GitHubアカウントと大学メールによる認証が必要なので、詳しい条件は公式ページを確認してください(自分はやってないのでよくわかってません)。
エディタとしての基本操作に慣れてきたら、ぜひAI機能も触ってみてください~
おわりに
というわけで、VSCodeからZedへの移行ガイドでした!
やることをシンプルにまとめると、
- Zedを入れて
VSCodeキーマップを設定する -
projects: open remoteからいつものSSH設定で繋ぐ - 課題フォルダを開き、編集・コンパイル・実行を試す
たったこれだけです。
「新しいエディタに移行する」と聞くとハードルが高そうに感じますが、やってみるとそんなに時間かからずにいつもの課題環境が再現できます。
そして何より、あの忌々しい「Connecting to SSH Host...」の無限待機、そして突然の切断から解放される快感は一度味わうと本当に戻れません😈
VSCodeの重さにうんざりしている人は、ぜひZedデビューしてみてください!
それでは〜






