AppDbContext クラス
Entity Framework Core を使ってアプリとデータベースを接続・操作するための中心的な役割を果たします。
• モデルとテーブルのマッピング
• 構成のカスタマイズ
• データベース接続設定の受け取り
などが行われます。これにより、アプリの中で LINQ クエリや Add, Update, Remove, Find などの便利な操作が可能になります。
using Microsoft.EntityFrameworkCore;
• Entity Framework Core（EF Core） の名前空間をインポートします。
• EF Core は、データベースとオブジェクト指向コード（C# クラス）をマッピングする ORM（Object-Relational Mapper）です。
using InsuranceProductManager.Models;
• アプリ内の Models フォルダ（または名前空間）にある InsuranceProduct モデルを使えるようにします。
namespace InsuranceProductManager
• このファイルのクラスが属する名前空間を定義しています。アプリの他のコードと論理的に区切るためのものです。
public class AppDbContext : DbContext
• AppDbContext は データベース接続を管理するクラス。
• DbContext を継承することで、EF Core の機能を利用できます。
• EF Coreとは、SQLを直接記述することなく、C# のオブジェクトを使ってデータベースを操作できるようにします。
public AppDbContext(DbContextOptions<AppDbContext> options)
: base(options)
• コンストラクタです。
• DI（依存性注入）を使って DbContextOptions を渡し、ベースクラス DbContext に渡しています。
• これにより、アプリ起動時の設定（例：SQLite、SQL Server などの接続文字列）を使って DB に接続できるようになります。
public DbSet<InsuranceProduct> InsuranceProducts { get; set; }
• InsuranceProduct エンティティ（モデル）を、データベースの「テーブル」として扱うためのプロパティです。
• このプロパティによって、InsuranceProducts テーブルに対する CRUD操作（作成・読み取り・更新・削除） が可能になります。
protected override void OnModelCreating(ModelBuilder modelBuilder)
• DbContext の振る舞いをカスタマイズするメソッドです。
• エンティティごとの制約や構成（制約、キー、桁数など）をここで定義できます。
base.OnModelCreating(modelBuilder);
• 親クラスの処理を呼び出しており、EF Core のデフォルトの構成も維持します。
modelBuilder.Entity<InsuranceProduct>(entity =>
• InsuranceProduct モデルに関する個別の設定を始めています。
entity.HasKey(e => e.Id);
• プライマリキー（主キー）を Id に設定します。
entity.Property(e => e.Name).IsRequired().HasMaxLength(100);
• Name プロパティは必須項目（null 不可）で、最大長は 100 文字。
entity.Property(e => e.Description).HasMaxLength(500);
• Description プロパティは最大 500 文字。必須とは書いてないので null 可。
entity.Property(e => e.Price).HasColumnType("decimal(18,2)");
• Price プロパティは 小数点以下2桁の精度を持つ金額として保存。
• SQL Server 等では decimal(18,2) 型になります（18桁中2桁が小数）。