はじめに
- この記事は「ろんりと集合」という中内伸光さんの本を参考にしています.
- この本で学習したことのうち,定理みたいなものをまとめました.
- この本の引用を多少用いています.
- この本の本質的なことはこの記事からは確認できません.
まとめ集
集合
集合とは,「ものの集まり」のこと.
特別な集合の記号
- N (Natural Number) : 自然数の全体からなる集合
- Z (Zahl) : 整数の全体からなる集合
- Q (Quotient) : 有理数の全体からなる集合
- R (Real Number) : 実数の全体からなる集合
- C (Complex Number) : 複素数の全体からなる集合
集合の要素
集合を構成する個々の”もの”を,その集合の要素(あるいは元, element)という.
$ x \in A $
xはAに含まれる.(xはAに属する)
集合の表記法
- 外延的記法
- 要素を並べる
- $ \{ x_{1}, x_{2}, \cdots \} $
- 内包的記法
- 要素になる条件を書く
- $ \{ x|xは条件〜を満たす \} $
等しい
集合Aと集合Bが等しいとは,
- (Aの要素がすべてBの要素) $\cap$ (Bの要素がすべてAの要素)
- $ A = B $
例
$ \{1,2,3\}=\{1,2,3,2\}=\{3,2,1\}=\{2,3,1,2\} $
有限集合と無限集合
$ A = \{1,2,3,4\} $
$ B = \{x|x<N\}$
-
有限集合
- 集合の要素が有限個
- $ \#A = 4 $
- $ |A| = 4 $
-
無限集合
- 集合の要素が無限個
- $ \#B = \infty $
-
空集合
- 要素が1つもない集合
- $ \{\} = \phi $
部分集合,共通部分,和集合
$ A = \{4,5\} $
$ B = \{2,3,4,5\} $
$ C = \{1,2,3\} $
-
部分集合
- AはBに含まれる
- Aの全ての要素がBの要素担っている
- $ A \subset B $
-
共通部分
- 共通の要素の集合
- AにもBにも含まれている要素の集合
- $ A \cap B = \{x|x \in A かつ x \in B\} = \{4,5\} $
- $ B \cap C = \{2,3\} $
- 集合同士で共通部分が無いとき,互いに素(muutually disjoint)
-
和集合
- 複数の集合の要素をすべて集めた集合
- $ A \cup B = \{x|x \in A あるいは x \in B\} $
集合と論理の対応関係
集合 | 対応 | 論理 |
---|---|---|