19
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

LINE Beaconを使ってわかったことをまとめてみた(他ビーコンと違う点など)

Last updated at Posted at 2019-02-26

はじめに

LINE Beaconを利用したサービスを開発したときにわかったことをまとめます。

対象者

  • LINE Beaconを用いたサービスの設計をしたい人
  • LINE BeaconとiBeaconとの違いが知りたい人
  • ビーコンIoTで何かをハックしたい人

LINE Beaconとは

BLEビーコンの一種。
LINE messaging APIを用いたLINE Botとの連携が簡単に行えます。

使用方法は、他記事や公式ドキュメントを参照してください。

発生するイベント

現在(2019/2/25)使用できるイベントは以下の3つのみ。

enter
ユーザがLINE Beaconの受信範囲に入ったときに発生する。
また、受信範囲内でLINEを再起動することでも発生する。

leave
ユーザがLINE Beaconの受信範囲外に出たときに発生する。
公式より廃止予定というアナウンスあり

banner
ユーザがバナーをタップしたときに発生する。
(使用するには、LINE Partnersの申請が必要)

今後、サービスを考えるのにあたって廃止予定のleaveイベントは使わないのが無難だと思います。
そうなると、Messaging APIのみではiBeaconで検出可能なBeaconとの距離の検出Beaconの範囲内にユーザがいることを検出できません。
つまり、LINE Beaconは検出範囲外から検出範囲内に入ったユーザを検出できるが、範囲内にとどまっているユーザを検出することができません

beacon_diff1.png

上の図はイメージです。

参考
Messaging APIリファレンス
iBeacon - Apple Developer

LINE BOTとLINE Beaconの紐づけ

LINE Beacon一つで複数のLINE BOTのアカウント登録(紐づけ)を行うことができません。その逆は可能です。
よって、iBeaconのように1つのビーコンを複数のアプリ(BOT)で使用することはできません。

beacon_connection1.png

受信電波強度の変更

LINE Beaconでは受信電波強度の変更ができません
iBeaconは受信電波強度を変更できるものが多くあるそうです。
特定の小さな範囲に入ったときに通知が欲しいなどのサービスを作成するときは設置場所をよく考える必要があります。

ユーザのLINEの設定

まず第一にLINEのタスクが切られている場合はビーコンを検出できません。
バックグラウンドで動作していれば、別アプリを起動していても問題ありません。

LINE Beaconを検出できるときの条件

  1. LINEが起動中(バックグラウンドでも可)
  2. LINE Beaconの設定がON(※1)
  3. スマホの位置情報提供が「このAppの使用中のみ許可」、または「常に許可」(※2,3)

※1 : LINEの「設定」→「プライバシーの管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon」をONにする
※2 : iOS 12.1.4の場合 - スマホの「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「LINE」
※3 : バックグラウンドでPush通知を行いたい場合は「常に許可」が必要

(19/3/2 追記)
上の検証はiOSで行いました。

さいごに

この記事を読んだときに「他ビーコンよりできること少なくない?」などと思う方もいるかも知れません。
しかし、LINE Beaconを使用する最大のメリットは日本人のユーザ数が非常に多いLINEを用いたサービス「LINE BOT」を簡単に使えることだと筆者は考えています。
LINE BOTを使用することで、ユーザがアプリをダウンロードする工程やアプリのUIを学ぶ必要がありません。

これらの特徴を活かしたサービスを開発しましょう!!!

19
10
3

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
19
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?