抽象化について
抽象化と聞くと、ぼんやりとした状態のものをイメージしやすいが、オブジェクト指向においての抽象化とは、モノ(オブジェクト)から詳細な部分を抽出あるいは排除し、特長だけを導出しシンプルにした状態のことを指す。
「抽象度の視点と粒度を変えながら物事を事柄に置き換えて分類して考える」ことであり、オブジェクト指向の中核をなす最も重要な概念。
階層化
階層化によって分類する方保には、
- 「〜である」という、汎化特化(継承)関係である。is-a(king-of)階層
- 「部品からなる」という、集約関係である、part-of階層
の2種類が存在する。
オブジェクト分類の注意点
何も考えずオブジェクト分類(=分析)を行った場合、人によって異なった結果が出る場合がある。
どちらも理想的な形にはなっているが、用途によって理想できてはない場合がある。
期待された効果を得るために、扱われ方(=要求)を理解して、抽象化を行う必要がある。
前の回はこちら → オブジェクト指向の考え方(その1:オブジェクト指向とは)
続きはこちら → オブジェクト指向の考え方(その3:カプセル化)