はじめに
先日、Qiita Bashというイベントに登壇し、「良い記事は誰かを救う!読んで良かった記事 と 書くときの工夫」というテーマでお話しさせていただきました。今回はそこで私がお話しした内容を記事にまとめました。
登壇資料
理解に時間をかける大切さを知って救われた話
どんなことを話したか
今回のQiita Bashは「良い記事は誰かを救う!読んで良かった記事 と 書くときの工夫」というテーマだったので、私が読んでよかったと思った記事の紹介と、どうすれば「読んでよかった」と思ってもらえる記事が書けるのかについて、考えていることをお話ししました。
イベントの開催時期が4月で新生活シーズンということもあり、特に新社会人やエンジニアとしての経験が浅い方に向けて、少しでも参加して良かったと思える内容にしたいと思いつつ、話す内容を決めていきました。
私が読んでよかったと思う記事
「プログラミングというより物事が出来るようになる思考法」
かなり有名な記事なので、読んだことがある方も多いかもしれません。
この記事では、理解には時間がかかるという前提で時間をかけて徹底的に理解を深める習慣について紹介されています。
私が新卒の頃を思い出してみると、分からないことが多くて色々と悩みながらキャッチアップしていた記憶があるので、この記事で紹介されている内容にはとても救われました。
「理解に時間がかかるのは悪いことだと思っていたけど、時間をかけても良いのか」と思えて、それらは現在仕事をする上でも大事な考え方の1つになっています。
記事を読んで実践していること
この記事を読んで実践していることについてもいくつか紹介します。
ドキュメントを丁寧に読み解く
例えば、新たにライブラリを導入する時など、ドキュメントを読む必要がある場合に、繰り返し読み返して徹底的に理解を深める様にしています。
英語のドキュメントだったり1回で理解できなかった場合でも、繰り返し読み返すことで理解できる様になることも多いです。
コードへの理解を深める
転職や異動、副業などで新規プロジェクトに参加する場合にも、全体像を把握する為に時間をしっかり取って丁寧にコードを読み解く様にしています。こちらも一度に全てを理解するのではなく、時間をかけて何度も読み返したり、分からないところを1つずつ解消していくことを意識しています。こういった作業の積み重ねで理解が深まります。
育成を行う際に繰り返し時間をかけて理解してもらう
自分以外のメンバーに対しても、「理解には時間がかかる」という前提で考えることは大事だと思います。周りのメンバーが理解につまづいている様に見えた時には、丁寧に時間をかけて着実に理解してもらうことを促すと良いかもしれません。
見つめる鍋は煮えない
記事では直接言及されていないのですが、私が好きな『思考の整理学』という本では「見つめる鍋は煮えない」ということわざが紹介されています。時間をかけて丁寧に取り組んだけど上手くいかない、という時には少し休んでみるのも大事だと思います。突然解決のヒントが浮かんでくるかもしれません。
どういう記事を読みたくなるのか
「プログラミングというより物事が出来るようになる思考法」は私にとって、読んでよかった記事として今でも定期的に見返す記事となっているのですが、この記事を参考に、どんな記事だったら「読んでよかった」と読者に思ってもらえるのかについても考えてみました。
自分が苦手な部分を正直にさらけ出す
出来ないことや出来なかったことを正直にさらけ出すのはとても勇気が要ることですが、そういった苦手を克服した記事は多くの人の心を動かすことがあります。
解決策の提示だけでなく、プロセスについても書く
ただ解決策を提示するだけでなく、どういった考えてそこに至ったのか等のプロセスが書かれていると、より印象に残りやすく共感を得られる記事になると思います。
まとめ
「プログラミングというより物事が出来るようになる思考法」は、プログラミングに限らず、様々な物事の理解を深める上で大事なことが書かれている素晴らしい記事なので、まだ読んだことがない方はぜひこの機会に読んでみてください。
この記事の様に、私も自分の苦手を正直にさらけ出してそれを解決するまでのプロセスをアウトプットすることで、誰かを救う記事を書いていきたいです!
参考
- 「プログラミングというより物事が出来るようになる思考法」牛尾剛
- 『思考の整理学 (ちくま文庫) 』外山滋比古