記事の目的
Cloud Pak for Data(以下、CP4D) のIBM® Watson Knowledge Catalog(以下、WKC)の各種機能をご紹介いたします。
記事の背景
DX化に伴い、データ量が増加していくなか、データ探索や準備にどのくらい時間がかかっているのか、ご存知でしょうか。
大学時代の研究でも研究の引き継ぎや取得データの準備に多く手間をかけておりました。企業では、データ活用までの一連のプロセスの中で8割もの時間を費やしているそうです。
そこで、そのデータの探索や準備にかかる時間を短縮することで、ビジネスの価値を引き出す時間を増加させることができる製品として、CP4DのWKCについて記載をさせていただきたいと思います。
記事の内容
WKCの主要な機能を記載いたします。
• データユーザの作成(第1回)(当記事)
• カタログ・プロジェクトを作成する(第2回)
• データアセットの探索、カタログ化する(第3回)
• データアセットの理解とソーシャル化(第4回)
• データのショッピング(必要なデータの選択)(第5回)
• アナリティックスやAIで必要なデータの準備(第6回)
• 機微(センシティブ)なデータの保護(第7回)
イントロダクション
このチュートリアルでは、WKCのインテリジェント機能とコラボレーション機能、及びCP4Dの統合された共通ファブリック(必要なデータを短時間に提供する仕組み)を自動車保険請を題材に紹介します。
WKCは、ビジネス・アナリスト、データ・サイエンティスト、データプロフェッショナルが、分析やAIプロセスのために、データ資産を迅速かつ容易に発見、キュレーション、カタログ化、成形、共有することを実現し、ビジネス目標の達成に貢献します。
前提事項
• CP4D4.0を利用している・予定のユーザーを対象にしております。
• IBMidを取得済みの状態で実施して下さい。(IBMidの詳細については、こちらを参考にしてみて下さい。)
公式ドキュメント
IBM Cloud Pak for Dataの公式ドキュメントはこちらをご参照ください。
本編
データユーザーの作成
このセクションでは、admin資格情報を使用してCP4Dにログインし、新規ユーザーを作成します。
- ユーザー名に「admin」 と入力してください。
- パスワードに「password」と入力してください。
- サインインをクリックしてください。
サインイン後以下のような画面が表示されます。
4. 左上のIBM Cloud Pak for Data のナビゲーションメニューをクリックしてください。
5. 管理 > アクセス制御 をクリックしてください。
6. 「新しいユーザー +」をクリックしてください。
7. ユーザーに、氏名を入力してください。
8. ユーザー名に、ログインIDを入力してください。
9. Eメールに、Eメールを入力してください。
10. パスワードに、適当なパスワードを入力してください。
11. パスワードの再入力に、上記のパスワードを入力してください。
12. 次へをクリックしてください。
13. 既存のグループ(一定の権限付与)に追加する場合は、ユーザーグループに追加、個人で作成(特定の権限付与)する場合は、ロールの直接の割り当てを選択します。今回は個人で作成するため、ロールの直接の割り当てを選択してください。
14. 次へをクリックしてください。
15. 権限を決めるためにRollを選択します。今回は全てのRollを選択してください。
*Rollに応じた具体的な権限は、それぞれのタブから確認できます。
*新しいロールを選択すれば、独自の権限が付与されたRollを作成することができます。
16. 次へを選択してください。
17. 全ての入力データが正しいことを確認し、追加を選択してください。
18. 右上のプロファイルと設定アイコンをクリックしてください。
19. ログアウトをクリックしてください。
Cloud Pak for Dataへのログイン
- ユーザー名を入力してください。
- パスワードを入力してください。
- サインインをクリックしてください。
次のハンズオン
カタログ・プロジェクトを作成する(第2回)は、こちらです。