私は普段、ChatGPTを使って記事を書いたり、プログラミングを手伝ってもらったりしています。
そして、文字を打つより喋るほうが楽なので、音声入力をよく使っています。
そんな私が、病院でちょっと面白い体験をしました。
音声入力で表示された日本語がめちゃくちゃなのに、ChatGPTにはちゃんと話が通じていたのです。
そして、そこから一つ思ったことがあります。
AIが変な返答をしてきたとき、もしかすると自分の入力がおかしくなっている可能性もあるのでは?
という話です。
病院なので小声で喋っていた
その日は病院にいました。
待ち時間に、普段進めているSUZURIのAPIを使ったデータ収集について、ChatGPTと雑談していました。
私は今、SUZURIの統計情報を集めて、それを使って記事を書けないかと実験しています。
Googleスプレッドシートを使って、無料でどこまでデータを集められるか挑戦しているところです。
ただ、病院なので大きな声では喋れません。
そこで、かなり小さな声で音声入力していました。
すると、文字起こしされた文章がなかなかひどいことになりました。
SUZURIが「つづり」、APIが「ABI」になる
実際に入力された文章の一部がこちらです。
つづりでABIを使用して統計データを取りたいそしてその統計データを使って記事を書きたいと思って、今スプレッドシートで遊んでいます。
つづり。
ABI。
もう冒頭から怪しい。
さらに、
放送にユーザー数が多すぎてスクリプトが書けまくりです。
と続きます。
おそらく私が言いたかったのは、
「膨大なユーザー数がいて、スクリプトがこけまくりです」
というようなことです。
実際、データ収集の処理がうまく進まず、スプレッドシートやブックを分割して軽量化を図っていました。
さらに文章の後半も、かなり怪しい日本語になっていました。
ところが、ChatGPTから返ってきた文章は、ちゃんと私が話したかった内容に沿っていました。
SUZURIのAPIを使って統計データを集めたいこと。
ユーザー数が多く、スクリプトの処理が大変なこと。
スプレッドシートやブックを分割していること。
なるべくお金をかけずに実験したいこと。
そういった内容を理解したうえで返答してくれました。
えっ、この日本語で通じるの!?
と思いました。
ChatGPTは文字だけでなく、会話の流れも見ている
もちろん、ChatGPTが何でも正確に理解できるという話ではありません。
今回たまたま、これまでの会話の流れがあったから理解できた部分も大きいと思います。
私は以前からSUZURIのAPIについてChatGPTと話していました。
実際にスクリプトを作ったり、エラーに対応したり、スプレッドシートを分割したりしています。
だから、
「つづり」
という単語が出てきても、
「SUZURIの話だろう」
と推測できたのでしょう。
「ABI」も同様です。
文章単体で見たら意味不明でも、会話の流れを踏まえると、ある程度意味を補える。
これは人間同士の会話にも似ている気がします。
長く付き合っている相手なら、多少言い間違えても、
「ああ、あの話ね」
と分かることがあります。
今回はそれに近い体験でした。
では、AIが変な返答をしてきたときは?
ここで、ふと思いました。
私は普段、ChatGPTとかなり長い時間やり取りしています。
記事を作っているときなどは、同じ話題を何度も繰り返したり、途中で言い直したりします。
そして疲れてくると、自分でも何を説明しているのか怪しくなることがあります。
そんな状態でChatGPTが変な返答をしてきたら、
「ChatGPT、全然分かってないじゃん!」
と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
もしかすると、自分もちゃんと説明できていないのでは?
今回の病院での音声入力は、文字起こしが明らかにおかしかったので気づけました。
でも、普段の会話ではどうでしょう。
言葉自体は正しく入力されていても、説明の順番がおかしい。
前提条件を飛ばしている。
途中で話題が変わっている。
自分の頭の中ではつながっているけれど、相手には伝えていない。
そういうこともありそうです。
疲れていると、自分の文章のおかしさに気づけないかもしれない
長時間ChatGPTと記事を作っていると、私はだんだん疲れてきます。
最初は元気に喋っていたのに、途中から説明が雑になる。
同じことを何度も言う。
さっき言ったことを忘れる。
そして、思ったとおりの返答が来ないとイライラする。
でも、そこでChatGPTに何度も修正をお願いする前に、
自分が今、何を伝えているのか確認してみる。
という方法もあるのではないかと思いました。
AIが悪いのか。
自分の説明が足りないのか。
それとも、お互いの認識が途中でずれてしまったのか。
一度確認するだけでも、状況が変わるかもしれません。
もしかしたら、休憩したほうが早い
今回の体験から考えたのは、
ChatGPTの返答がおかしいと感じたら、一度休憩するのもありなのでは?
ということです。
もちろん、AIが間違っていることも普通にあります。
こちらが正しく説明していても、誤解したり、指示を守らなかったりすることはあります。
だから、変な返答が来た原因を全部人間のせいにするつもりはありません。
ただ、長時間作業しているときは、
AIの調子だけでなく、自分の調子も確認してみる。
それも大事なのかもしれません。
疲れているときに無理やり修正を繰り返すより、少し休んでから説明し直したほうが、あっさり伝わることもありそうです。
AIが賢くなったからこそ、自分の入力も見直してみたい
今回、めちゃくちゃな音声入力でもChatGPTが内容を理解してくれたことには驚きました。
でも、それ以上に面白いと思ったのは、
AIがこちらの言葉を補ってくれることに、私自身がかなり甘えている
と気づいたことです。
多少言い間違えても通じる。
説明が雑でも、ある程度は補ってくれる。
だからこそ、いつの間にか自分の説明が雑になっている可能性もあります。
そして、補いきれなくなったときに、
「なんで分かってくれないんだ!」
となる。
それはちょっと面白い構図です。
AIに正確さを求める一方で、人間側はどんどん雑になっているのかもしれません。
少なくとも私は、そんな気がしました。
まとめ:AIの返答がおかしかったら、人間のHPも確認しよう
ChatGPTは、多少おかしな日本語でも、会話の流れから意味を推測してくれることがあります。
でも、いつでも正確に理解してくれるわけではありません。
そして、人間もいつでも正確に説明できるわけではありません。
もし長時間作業していて、ChatGPTとの会話がどうにも噛み合わなくなったら、
「ChatGPTがおかしい」の前に、「自分のHPがゼロになっていないか」も確認してみる。
そんな選択肢があってもいいと思います。
私の場合、疲れているときほど無理やり作業を続けてしまうことがあります。
でも、今回の出来事をきっかけに、少し考え方が変わりました。
AIがどれだけ賢くなっても、それを使っている人間には休憩が必要です。
ChatGPTの再生成ボタンを押す前に、人間のほうを再起動したほうがいいときもある。
そんなことを、病院の待ち時間に考えていました。
文系Qiita部
この記事で扱った現象は、ChatGPTを日常的に使っている中で起きた、小さな発見の一つです。
普段はChatGPTと長文記事を作りながら、音声入力や読み上げ、文章の修正など、いろいろな使い方を試しています。
その途中で見つけた「なんか変だ」「これ便利かも」「どうしてこうなるんだろう」を、文系の目線で記録しています。