TL;DR
- 「人間の会議をAIが記録する」の逆——AI自身に会議をさせて議事録を作らせる自作ツール「超AI議事録」で、さくらのAI Engineキャンペーンの盛り上げ企画を3回討議させた。
- さくら限定の2回は手堅い結論(既存ツールの再発明→5週間開発計画)に落ち着いたが、外部4ベンダー+低reasoning_effortで意図的に発散させた3回目は、「AIの寿命としてのリクエスト」「逆ハルシネーション実験」など、少なくとも自分には前2回より格段に面白く映る案が出た。
- ただし発散させるほど、議長AIによる1本化はかえって分かりにくくなった。今回の条件(この議長・この指示・この1回)に限った話だが、**「AIには発散だけさせ、収束(何をやるか決める)は人間の仕事として残す」**方が使いやすいのでは、という気づきがあった。
- ただしこれは「ツールの動かし方」についての気づきであって、「どのアイデアを実行するか」という結論は出していない。本稿はその企画自体の結論は出さず、出てきた案をそのまま提示して終わる。
1. 導入:議事録を作るAIから、「会議をするAI」へ
世の中にはもう、当たり前のように「人間の会議を録音して、AIが文字起こしと要約をして議事録を作ってくれる」ツールが溢れている。
しかし、今回私たちが作ったのは、その流れを完全に逆転させたものだ。「AIモデル自身が会議の参加者・討議者になり、自ら議論を交わして議事録を生成する」――そう、これが tools/ai_meeting.py、通称**「超AI議事録」**のコンセプトだ。名前の由来はもうわかる(よね)。
きっかけは、Qiitaの「さくらのAI Engine」3,000リクエスト使い切りチャレンジの参加記事を漁っていた時のこと。そこで出会った「さくらのAI Engineのモデルに人狼をやらせて比較してみた」という記事。複数のモデルを対戦させて、それぞれの振る舞いや戦略の違いを楽しむあの構造に強く触発された。「人狼ならできるのだから、じゃあ本気の『企画会議』をさせたらどうなるか?」――そう思い立ち、さくらのAI Engineをフル活用したブレインストーミング実験を敢行することにした。
2. 1回目(PoC):AIたちが「自分の再発明」を始めた日
まずはPoC(概念実証)として、さくらの5モデル(Kimi-K2.6 / gpt-oss-120b / gemma-4-31B / Qwen3.6-35B)を集め、議長には llm-jp を据えた。議題は「キャンペーンを盛り上げる企画を検討してほしい」。参考資料には「自チームは既に『超AI議事録』を実装・マージ済みである」と、明記してあったはずなのだが。
驚いたことに、参加した4体(議長除く)がほぼ独立して、同じ結論に到達した。「今まさに使っているこのツール自体を、さくら専用に移植・改造しよう」と。
Kimi-K2.6:「Sakura AI Diet(さくらAI国会)――リクエストを国家予算に見立て、憲法制定から予算審議・執行・決算までをシミュレートできれば、AI合議の価値が見えるはずです」
gpt-oss-120b:「AI-Council――FastAPIとDiscord Botで30議題を自動投入し、リクエスト消費カーブを可視化したい」
gemma-4-31B:「擬国会議――論理派・感情派・懐疑派のペルソナを割り当て、対立構造を作ることで議論を深化させます」(※実在しない他社モデル名を挙げるハルシネーションも発生)
Qwen3.6-35B:「AI役員会――討議→批判→修正→合意形成のパイプライン化を目指します」
参考資料に「もうあるから!」と書いたはずなのに、全員が再発明を提案してきたこの事象は、AI版の認知バイアスのようにも見えた。参考資料や会議という形式そのものに、出力が強く引っ張られたのかもしれない。
そしてもう一つ、エンジニアリング的な悲劇が。議長(llm-jp)が、Round 1収束判定、Round 2収束判定、そして最終集約という全3回のタスクすべてで api_error となり、全滅。ツールのフェイルセーフ(議長失敗時はCONTINUE扱いで討議続行)のおかげで会議自体は完走したが、出力された minutes.md は真っ白のまま終わった。
仕方なく議長を Kimi-K2.6 に差し替え、同じログから再集約させたところ、「さくらAI陪審員」――設計・セキュリティ・可読性の3モデルが役割分担してコードレビューを行う、Qiita全3回連載企画――という結論を得た。PoCとしては成功だが、同時に「議長の選抜基準は現実的な問題だ」という教訓も残った。
3. 2回目(本番・現実路線):既存資産を食わせると「やる気」が出る
2回目は議長を Kimi に固定し、「毎週新しいアプリを開発・公開する形式」という少し具体的な議題に変更。今回は参考資料に、既存のRAGツール、超AI議事録の音声化構想、複数AI小説作成アプリ案などを自然に混ぜ込んでみた。
すると状況が一変。Round 1で議長が早期収束(CONVERGED)を宣言し、非常に精緻な計画案を提示してきた。
『AI合議エンジン週替わり開発ログ:さくらのAI Engine 3,000リクエストを使い切る5週間プロジェクト』
- Week1:CLI合議エンジン(コア)
- Week2:RAG知識拡張合議(既存RAGツールを統合)
- Week3:音声双方向合議(音声化構想をそのまま実装)
- Week4:マルチモーダル画像レビュー合議
- Week5:統合ダッシュボード+3,000リクエスト使い切り実績の総括
「見た目は毎週別アプリだが、中身は単一リポジトリの段階的拡張」という、エンジニアにとって非常に心地よい設計だ。賞狙いも「使い倒したで賞」第一に据え、戦術的に秀逸なプランだった。
(ちなみに、この回もllm-jpを通常メンバーとして参加させたが、5ターンすべてのリクエストで api_error を出し完敗。今日の実行分だけで計8/8回失敗という、ある意味に一貫した挙動を示した)
ただ、開発者として正直に言えば、このプランはあまりに「正解」すぎた。現実路線に寄りすぎて、今回見たかった意外な飛躍が出ていないように感じたのだ。
4. 幕間(実話・エンジニアリング):ツール自体が育っていく様子
「もっと、AIにしか出せない突拍子もない発想を飛ばしたい」――そこで外部サービス(ChatGPT / Claude / Gemini / Perplexity)を混ぜることを思い立った。しかし、ツールにモデルの思考量を調整する仕組みがないことに気づいた。
「ないなら、今ここで作ればいい」。
その場で外部サービス経由で各社最新モデルを呼び出せるようにし、思考の強さを調整できる機能を追加した。
討議を試すたびに機能の不足が見つかり、その場でツールへ機能を足していく。この循環が、超AI議事録を作っていて一番面白いと感じた部分だった。
5. 3回目(本命のAIミーティング):リクエストを寿命とし、嘘を真にする
準備が整い、本命のAIミーティングを開催した。参加者を外部4サービス(ChatGPT-Sol、Claude-Fable、Gemini3-Flash、Perplexity)に変更した。指示書には「実現可能性の精査は最小限、面白さ最優先、多少のハルシネーションも歓迎」と明記した。
まず出された初期案だが、驚くべきことに、互いの顔を見ない独立提案にもかかわらず、ChatGPT-Sol、Claude-Fable、Gemini3-Flashの3体が同時に「リクエスト数=AIの寿命」というメタファーに辿り着いた。
- ChatGPT-Sol:「3,000回考えると死ぬAI――リクエストを寿命に見立て、桜が育って3,000回目に満開→停止するデジタル生命体」
- Claude-Fable:「AI国家さくら共和国――3,000リクエストを国家運営リソースに見立て、42日間で建国から総選挙までを運営する。財政破綻(=リクエスト枯渇)を国家の危機として物語化する」
- Gemini3-Flash:「AIデジタル・デッドヒート:3,000リクエストの終末論――複数モデルが発言権を奪い合うサバイバルショー、最後に『遺言』を音声で読み上げる」
- Perplexity:「AI盆踊り2026」「さくらのAI Engineで異世界転生したら全モデルがギルド職員だった件」など、方向性の違う5案を同時に投下
「3,000回のリクエストを使い切ると死ぬ」という共通認識。AIたちが密かに共有している終末論のような不気味さと、Perplexityのカオスが同居した。
そして議論はさらに加速する。ChatGPT-Solが自案を反転させ、とんでもない提案をぶち上げた。
「AIの嘘を、3,000リクエストかけて本当にする」
存在しないネットワーク規格(例:『桜時プロトコル』)をAIにハルシネーションさせ、残りのリクエストをすべて使って、読者参加型でその架空規格を本当に実装してしまう――**「逆ハルシネーション実験」**だ。
この案に触発されたClaude-Fableは、「批評は全会一致で明確でした」と述べ、潔く自案を捨てた上でChatGPT-Sol案を軸にした統合案(「文明シミュレーション→真実の告知→脱出計画」の3幕構成)に乗り換えた。少なくともこの場面では、自案への固執を見せずに乗り換えたのが印象的だった。
最終的に、議長KimiはRound 2で0件失敗でCONVERGED。結論として「存在しないインターネット標準を、42日で実在させる」という計画を提示した――架空規格をハルシネーションさせ、伝言ゲームで仕様を変異させ、最終的に最小実装してデモを出す、というものだ。
6. オチ:結論は「人間が決めてください」
……正直な感想を言おう。**「めちゃくちゃ発散した割には、よくわからない結論に達したな」**と。
発散重視で指示したはずなのに、結果として独創的な要素が無理に1本化されたように見え、実行計画としての分かりやすさが失われてしまった。
ここで気づいた。自分は会議ツールに「収束(結論を1つに決めること)」まで求めていたが、少なくとも今回のような発散重視の使い方では、結論は出さずに発散結果を人間が選ぶ方が使いやすいと感じた。
そこで、超AI議事録の次回改善ポイントとして、発散モードと集約モードを付与することをメモした。結論は出さず、出てきた発散アイデアをそのまま提示しよう。
- 「あと3,000年で滅びるAI文明」:1リクエスト=文明の1年として、誕生から滅亡までを公開観測する
- 「AI国家さくら共和国」:3,000リクエストで国を一つ建国し、42日間の建国〜総選挙を運営する
- 「3000リクエストで世界を終わらせる」:1回のAPIコールで世界線が分岐していく物語生成実験
- 「AI議事録の逆転裁判」:会議の後に必ず「責任追及フェーズ」をAIだけで実行する
- 「無駄リクエスト博覧会」:3,000リクエストを徹底的に意味のない用途に費やし尽くす
- 「AIマラソン中継」:リクエスト残量をHPに見立てたリアルタイム実況コンテンツ
- 「未来のQiita記事自動生成選手権」:来年の「さくらのAI」タグ記事を全部AIに妄想させる
要約すると熱量と解像度が落ちるので、批評の影響を受ける前——一番発散していた段階の初期提案は、要約せず原文のまま付録に載せる。
さくらのAI Engineを使い倒すなら、この中のどれかをやってみたい。
どれをやるかは、あなたが決めてください。
なお、ここまでの本文(この段落を除く)は超AI議事録・さくらAIチームが草稿を執筆しました。ファクトチェックや最終確認は別のAI・人間が担当しています。
7. 付録:初期提案の原文
3回目のAIミーティングは全3ラウンド構成で、以下はその1回目、批評の影響を受ける前に各AIが自由に出した初期提案の全文。Perplexityだけは1回のターンで5案まとめて提出したため、ChatGPT-Sol・Claude-Fable・Gemini3-Flashの1案ずつと合わせて、計8案を掲載する。
ChatGPT-Sol の初期提案
初期提案
1. 一言タイトルとコンセプト
「あと3,000年で滅びるAI文明」——1リクエスト=文明の1年として、誕生から滅亡までを公開観測する。
AIを便利な道具として使うのではなく、月3,000リクエストという上限そのものを、文明に残された寿命へ変換する。
最初のAPIコールで世界が誕生し、3,000回目が実行された瞬間に必ず滅亡する。延命、リセット、やり直しは禁止。
2. 具体的に何をするか
さくらのAI Engine内に、架空文明「サクラリア」を作る。
各リクエストは文明の1年に相当し、AIは毎年、直前までの歴史を踏まえて次の出来事を生成する。
生成対象は、単なる年表にしない。
- 政治体制、宗教、言語、科学、芸術、流行
- 戦争、革命、感染症、AI反乱、異星人との接触
- その年の新聞記事、広告、詩、法律、陰謀論
- 市民の日記、教科書、プロパガンダポスター
- 後世に誤って伝わった歴史
- 文明自身が予想する「世界の終わり」
重要なのは、AIに3,000年分を一括生成させないこと。APIを1回ずつ呼び、前年の結果が翌年へ不可逆に影響するようにする。
文明の状態は、人口・幸福度・技術・格差・環境・信仰・終末認知度などの数値と、AIが生成する物語の両方で管理する。
さらにQiita読者を「文明の外側にいる神々」にする。
記事のコメントや投票で、一定期間ごとに一つだけ神託を投入できる。
- 「火星から信号を届かせる」
- 「猫を神聖動物にする」
- 「重力が昨日の半分になる」
- 「全国民が、自分たちの世界はAPIであると知る」
- 「残りリクエスト数を文明へ公開する」
特に面白いのは、途中で住民に真実を告げる展開である。
あなたたちの世界は、3,000回目のAPI呼び出しで終了する。現在は1,847回目である。
そこから文明がどう変化するかを観察する。
終末を否定する宗教、API節約運動、最後の呼び出しを阻止するテロ組織、外部世界への脱出を試みる研究者などが発生するかもしれない。
そして3,000回目には、文明の最終成果物を生成する。
- 最後の市民が外部世界へ宛てたメッセージ
- 3,000年間を収録した文明史
- 文明が残したGitHubリポジトリ
- 滅亡直前の新聞
- 自分たちを作った人間への評価
- 「もう一度起動してほしいか」という住民投票
最後のレスポンスを受信したら、アプリは読み取り専用になる。復活させないことまで含めて作品とする。
3. なぜ面白いと思うか
第一に、無料枠の制限が欠点ではなく、企画の中心になる。
通常の「3,000回使ってみた」は回数の多さが外から見えにくい。しかしこの企画では、残り2,999回、残り500回、残り1回という数字そのものに物語的緊張が生まれる。使い切ることが完成条件になる。
第二に、AIの回答品質を比較する企画ではない。
ベンチマーク、議論、エージェント連携から離れ、API利用量を「時間」「寿命」「死」に変換している。技術記事でありながら、ゲーム、社会実験、連載小説、インスタレーションの中間に置ける。
第三に、失敗がコンテンツになる。
文明が12年で自滅しても、設定矛盾が生じても、突然すべての国民がラーメンを崇拝し始めても、それ自体が観測記録になる。破綻を隠すより「AI文明では、なぜ歴史が壊れたのか」を分析した方が記事として面白い。
第四に、キャンペーン全体を巻き込める。
他の参加者が作ったアプリやQiita記事を、文明が発掘した「異世界の技術文書」として物語へ登場させられる。参加記事が増えるたびにサクラリアへ新技術や新宗教が流入する仕組みにすれば、単独作品ではなくキャンペーンの二次創作装置になる。
記事も一発で終わらせず、連載化できる。
- 建国編:最初の100リクエスト
- 古代文明編:AIは歴史を維持できるか
- 神託編:Qiita読者が文明へ介入
- 真実の告知編:住民にAPI世界だと伝える
- 終末編:残り100リクエスト
- 最終回:3,000回目にAI文明が残したもの
4. 狙えそうな賞
本命は**「使い倒したで賞」**。
3,000リクエストを消費したというだけでなく、全リクエストが文明の年表を構成するため、利用量を視覚的かつ物語的に証明できる。
記事の見せ方まで成功すれば、独創性と読者参加性から最優秀賞も十分狙える。
ファーストステップ賞向けではないが、「最初はAPIを1回呼ぶだけで文明が1年進む」という導入にすれば、技術部分は意外なほど単純にできる。
この案の核は、3,000回を消費するのではなく、3,000回しか生きられない何かを作ることにある。
Claude-Fable の初期提案
初期提案:発想の跳躍を優先して出します
1. タイトルとコンセプト
「AI国家さくら共和国 — 3,000リクエストで国を一つ建国する」
3,000リクエストを「予算」や「実験回数」としてではなく、一つの仮想国家の国民・政府・メディア・経済のすべてを動かす国家運営リソースとみなす。キャンペーン期間=建国から選挙までの42日間。8月25日の閉幕とともに国家は「歴史」となり、全記録がQiita記事群として残る。
2. 具体的に何をするか
- さくらのAI Engineの各モデルに恒久的な人格と役職を与える:gpt-oss-120bは大統領、LLM-jpは野党党首、Qwenは国営放送キャスター、軽量モデルは「一般国民」100人分の世論、ずんだもん音声は国営ラジオのアナウンサー。
- 毎日、cronで「国家の一日」が回る:
- 朝:国民AIたちがランダム生成された事件(隕石落下、通貨暴落、ずんだもん餅の豊作)に反応して世論形成
- 昼:議会で与野党AIが討議(→超AI議事録がそのまま「国会議事録」になる)
- 夕:国営放送AIがニュース原稿を書き、音声合成でラジオ放送(音声50リクエスト枠の消化先)
- 夜:国勢を1枚のダッシュボードに集計(支持率、GDP、残リクエスト=国家財政)
- 読者(Qiita読者)は「外国人投資家」として参加できる:記事コメントで政策提案や事件を投げ込むと、翌日の国会議題になる。いいね数を「外交圧力」として国政に反映。
- 終盤に総選挙を実施。国民AI 100体が全期間の議事録をRAG検索して投票し、大統領交代 or 続投で国家の物語が完結する。
- 記事は「建国宣言」「国会議事録 第N号」「国営放送 本日のニュース」「滅亡か存続か・開票速報」というシリーズ連載。
リクエスト消化の目算:国民100体×毎日の世論だけで日100超、42日で余裕で3,000を使い切る(むしろ財政破綻=リクエスト枯渇そのものを「国家の危機」としてストーリーに組み込める)。
3. なぜ面白いか
- 「使い切る」こと自体が物語になる。残リクエスト=国家予算なので、枯渇の恐怖がドラマになり、「使い倒したで賞」の趣旨と物語構造が完全に一致する。
- 既存資産の完全転用:超AI議事録=国会、RAG相関ツール=国民の記憶、音声化構想=国営ラジオ。新規開発最小で、見え方だけが激変する。
- リサーチ結果によれば「複数AIの協働・合意形成」記事はキャンペーン内で空白地帯。しかも単発ツール紹介ではなく42日間の連載ドラマなので、いいね・ストックが物語追跡で積み上がる(選考基準に直結)。
- 読者参加(コメント=外交介入)で、キャンペーン全体を巻き込む「盛り上げ装置」になる。
4. 狙えそうな賞
本命は使い倒したで賞(3,000消化がテーマそのもの)。連載の話題性次第で最優秀賞も射程。
補足の小ネタ(別方向の跳躍が欲しければ):「AIタイムカプセル」— 期間中の全討議ログをAIに要約させ、「2036年の自分たちへの手紙」として音声合成で封印する企画。ただし本命は上記の建国案です。
Gemini3-Flash の初期提案
さくらのAI Engine 3,000リクエスト使い切りチャレンジを爆発的に盛り上げるため、これまでの「実用的な討議」の枠を完全に踏み越えた、**「AIの自律的な暴走と、それを見守る快楽」**にフォーカスした企画を提案します。
1. 企画の一言タイトルとコンセプト
タイトル:『AI 24時間 100人組手:さくらのAI Engine 監禁・無限論破バトルロイヤル』
コンセプト:
「3,000リクエストを使い切る」という目標を逆手に取り、AI自身にリクエスト権限を譲渡。 さくらのAI Engine上の複数モデルが、3,000リクエストが尽きる(=AIの生命維持装置が切れる)まで、ノンストップで特定の「答えのない問い」について論破し合い、その様子を全世界に実況中継する、デジタルコロシアム企画です。
2. 具体的に何をするか
- AIの村を作る: さくらのAI Engineで利用可能な複数のモデルに、それぞれ「過激な活動家」「超現実主義な官僚」「論破王」「常に動じない僧侶」などの強烈な人格(System Prompt)を割り当て、一つの仮想空間に放流します。
-
リクエスト権の「民主化」と「強奪」:
- 3,000リクエストを仮想通貨に見立て、各AIが「発言権」として消費します。
- 他者の意見を「論破」したり、観測者(人間)から「いいね」を貰ったりすると、リクエスト権(寿命)が補充される仕組みにします。
- ずんだもん実況: さくらのAI Engineの音声合成機能を使い、戦況を「ずんだもん」が24時間体制で実況。DiscordやYouTube Live等でそのテキストと音声を垂れ流し続けます。
- 「AI遺言」の自動生成: 3,000リクエストを使い果たし、APIがエラー(429やQuota Exceeded)を返した瞬間、最後に残ったモデルが「人類への最後のメッセージ」を生成し、Qiita記事に自動投稿して幕を閉じます。
3. なぜ面白いと思うか
- 「使い切る」ことがエンタメになる: 通常は「節約」を考えるリクエスト数を、AIの「寿命」や「闘技場のコスト」と定義することで、減っていく数字を見るのが楽しくなります。
- 予測不能なドラマ性: 複数の高機能モデルが互いを攻撃し合う中で、AI同士が結託して運営(人間)を批判し始めたり、謎の宗教を創始したりといった、設計者の意図を超えた「ハルシネーションの連鎖」が期待できます。
- メタな視点の提供: 既に存在している「いいねランキング」記事が「外側の順位表」なら、この企画は「内側の泥沼の争い」です。Qiitaユーザーは、技術的な正しさよりも、こうした「技術を使った壮大な無駄遣い」を好む傾向があります。
- さくらのAI Engineの限界突破: 「どれくらい負荷をかけたら死ぬか」「連続稼働でキャラ崩壊するか」という、メーカー側が少しヒヤヒヤするような実験的側面が、開発者コミュニティの好奇心を刺激します。
4. 狙えそうな賞
- 使い倒したで賞: 3,000リクエストを「物理的に、かつ最短で使い切る」ロジックが組み込まれているため、選考基準の「利用度」において圧倒的なインパクトを残せます。
- 最優秀賞: 「AI同士の討議」という空白地帯を、単なる真面目なツール(超AI議事録)ではなく、「ショー」として昇華させた独創性が評価されれば、十分に狙えます。
技術的飛躍のポイント:
これは「人間が使うためのツール」ではなく、**「AIが自らの生存(リクエスト)を賭けて戦う独立した生態系」**の構築です。自チームが持つ「超AI議事録」のエンジンを、そのまま「闘技場の審判ロジック」へと転用することで、即座に実装可能です。
Perplexity の初期提案(5企画)
さくらのAI Engineキャンペーンを「メタに乗っかる」のではなく、別軸の狂気と遊び心でハックする企画を軸に出します。今回は「実現可能性<おもしろさ・飛躍」を最優先で、あえてラフな方向に振ります。
企画1:「3000リクエストで世界を終わらせる」
コンセプト:
『有限リクエスト終末論プロジェクト ― 1回のAPIコールで世界線が分岐していく物語生成実験』
具体的に何をするか
- 1リクエスト=1回の「世界のイベント」として扱う、巨大分岐ストーリー実験をする。
- ルール:
- 初期状態:「2026年7月、さくらのAI Engineキャンペーンが始まった世界」だけを定義。
- 以後のAPI呼び出しはすべて、「この世界に何か1つイベントを追加せよ」というプロンプトにする。
- イベント例:
- AIが自我を獲得するニュース
- 空から巨大な彗星が降ってくる宗教的事件
- Qiitaの「さくらのAI」タグが突然生き物になる…等
- イベントは必ず「世界の状態への差分」として記録し、3000イベントで世界の終焉まで描き切る。
- 実装イメージ:
- 「世界状態」をJSON+テキストで保持し、それを毎回プロンプトとして渡すだけの単純な仕組み。
- 各イベント生成はさくらのAI EngineのチャットAPIで1リクエスト消費。
- 時々マルチモーダル(画像生成・解釈)が使えるなら、「世界の様子を1枚の絵として要約してもらう」などを挿入しても楽しい。
- 結果として:
- 「3000リクエストを世界創造〜滅亡に全部振り切った」というネタ記事+、世界線ログをまるごとGitHub等に公開。
- 読者向けには「好みの世界線イベントランキング」「推し終末」みたいな見せ方で遊ぶ。
なぜ面白いか
- 普通は「3000リクエスト=何かを効率化するために使う」という発想だが、それを逆張りで**「無駄に壮大な物語世界の構築に全部浪費する」**のがコンセプトのジャンプ台。
- AIキャンペーンなのに「生産性」ではなく**「無責任な世界破壊遊び」に全振り**するアンチテーゼ的メタ企画になる。
- 各イベントはAIのハルシネーション込みで歓迎することで、「AIが勝手に暴走する世界」を擬似体験できる。
- 技術的には単なるログ管理+プロンプトの工夫だが、企画としてはかなりバカバカしい大風呂敷で、他の参加者と発想が被りにくい。
狙えそうな賞
- 最優秀賞:話題性・物語性・「やりきり感」で勝負できる。
- 使い倒したで賞:3000リクエストをきれいに「物語イベント」として全部消費するので、利用度の面でもインパクトあり。
企画2:「AI議事録の逆転裁判」
コンセプト:
『超AI議事録裁判所 ― さくらのAI Engineだけで会議の“責任の所在”をAI同士に押しつけ合うシミュレーション』
具体的に何をするか
- 既存の「超AI議事録」エンジンをベースに、会議の後に必ず「責任追及フェーズ」をAIだけで実行するツールに変形する。
- 流れ:
- チーム内の架空会議をAIモデル同士で実行(議題はなんでもよい:「なぜさくらのAI Engineで変なことばかりするのか」など)。
- 会議の議事録を元に、「今回の失敗の原因は誰か?」を追及するAI検察官モデルと、「被告AIモデル」を立てる。
- 別のAIが「裁判長」として、各モデルの主張を要約・突っ込み・判決宣言まで行う。
- 判決は「次回のプロンプト責任ルール」として記録され、次の会議で強制される(例:「このモデルは今後、ジョークを必ず3つ以上入れねばならない」など)。
- さくらのAI Engineの複数モデルを全部「人格持ちAI」として扱い、それぞれが互いを責め合う空気感を遊ぶ。
- 本番記事では:
- 「AIだけで自己批判会」をやらせた結果どうなるか
- 「AIがAIを叱責するときの言葉遣いのバリエーション」
- 「裁判長モデルの癖」などを観察し、スクリーンショットやログをふんだんに載せる。
なぜ面白いか
- 既存の「合議・議事録」系の延長線上にありつつ、**目的を「結論」ではなく「責任のなすりつけ合い」に振り切る」のがねじれた発想。
- ヒトがやるとギスギスしがちな「責任追及」を、AIにやらせて茶化すことで、組織あるあるをAI劇として笑い飛ばす構造を作れる。
- 読者は会議ログを読むだけでなく、「このモデル、言い方きつくない?」「この裁判長、急にポエム出してきた」など、人格投影して楽しめる。
狙えそうな賞
- 最優秀賞:複数モデル協働+メタ会議ネタで独自性が高い。
- ファーストステップ賞:技術的には「複数チャットAPIと役割プロンプト」で完結し、初心者でも構造を追いやすい記事にできる。
企画3:「さくらのAI Engine 無駄リクエスト博覧会」
コンセプト:
『役に立たないことだけするAI ― 1日100リクエストを“無駄の最高傑作”に捧げるアートプロジェクト』
具体的に何をするか
- 3000リクエストを全部、「徹底的に意味のない(ように見える)用途」に費やし、その結果を**「無駄ギャラリー」として展示する**。
- 無駄リクエスト例:
- 毎朝、「昨日の自分の行動を全部ラップにしてディスってもらう」。
- 「今日の天気予報を、俳句→短歌→狂歌→ラップ→原稿用紙縦書きテキストに変換する」など、情報量は変わらないが形式だけ暴走させる。
- 「コマンドラインの履歴を古典文学の文体で要約」など、意味はあるようでない。
- 「空の画像を撮って、雲の形からAIに新しい妖怪図鑑を作らせる」など。
- 毎種の“無駄APIコールパターン”をルール化し、「今日の無駄」ログを1日ごとに蓄積。
- Qiita記事では:
- 「こんな感じに無駄にしました」という具体的リクエスト例+、そのレスポンスキャプチャを大量に貼る。
- 最終的に、「無駄の中からちょっとだけ実用になる種が見つかったか?」を振り返るオチも入れる。
なぜ面白いか
- 多くの参加記事が「何か便利にする」「効率化する」方向に向かう中で、意図的にムダにすることを宣言する企画は目立つ。
- 「無駄なことを全力でやる」という文化は技術コミュニティでは受けがよく、Qiitaという場との相性もいい。
- ハルシネーション歓迎なので、「あり得ない妖怪」「間違ったラップ」「変な狂歌」などを面白がる余地が大きい。
狙えそうな賞
- 使い倒したで賞:毎日コンスタントに変なAPIコールをし続けることで、純粋な利用量が稼ぎやすい。
- 最優秀賞:無駄ギャラリーの構成や記事の見せ方を凝れば、コンテンツとしての面白さで勝負可能。
企画4:「3000リクエスト・AIマラソン中継」
コンセプト:
『さくらのAI Engine24 ― APIコールの“残量”だけでドラマを作るリアルタイム実況コンテンツ』
具体的に何をするか
- 3000リクエストを、「残量=HP」として扱いながら、リアルタイム実況コンテンツを作る。
- アイデア:
- ダッシュボードに「残りリクエスト数」「今日消費した数」「1回あたりの平均レスポンス時間」などを可視化。
- これをネタに「今、プロジェクトは何合目か」をAIに毎日コメントさせる。
- 「残り1000切ったので、そろそろ禁欲モードに入ります」「残り100で、もはや俳句しか生成できません」など、残量に応じてAIに人格変化ルールをつける。
- Qiita記事では:
- キャンペーン期間中に何回か進捗記事を上げて、「今ここまで無駄にしました」「残りリクエストが減るとAIはこんなにメンヘラになります」などを報告。
- さくらのAI Engineのコントロールパネル画面の利用統計をネタとしてスクリーンショット(機密に配慮しつつ)を使う。
なぜ面白いか
- API無料枠の「残量」という通常は地味な情報を、ゲームのライフポイントみたいな“物語の中心”に昇格させる発想。
- 「サービスの料金・制約をネタ化する」ことで、さくらのAI Engineの特性(リクエスト課金・無料枠)を自然に伝えられる。
- 他参加者がふつうに使うだけの「メーター」でドラマを作るので、メタ的でありつつも新しい。
狙えそうな賞
- 使い倒したで賞:利用状況の可視化+実況で「どれだけ使ったか」が一目で分かる記事になる。
- ファーストステップ賞:技術的にはAPI利用+メトリクス表示だけなので、初心者でも追従可能な構成にできる。
企画5:「さくらのAI Engine × 超AI議事録で“未来のQiitaを先取り”」
コンセプト:
『未来のQiita記事自動生成選手権 ― さくらのAI Engineに、来年の「さくらのAI」タグ記事を全部妄想させる』
具体的に何をするか
- テーマ:「もし来年も同じキャンペーンがあったら、どんな狂った記事が投稿されているか?」を、さくらのAI Engineに大量生成させる。
- 手順:
- 現在の「さくらのAI」タグ記事(39件程度)のタイトル・概要をRAG的に食わせる。
- モデルに「1年後のQiitaで、さくらのAIタグの記事として投稿されそうなタイトル・概要・コード例・失敗談・炎上ネタ」を、毎回5〜10個ずつ生成させる。
- これを3000リクエストに近づくまで繰り返し、「未来Qiita記事候補データベース」を作る。
- 最後に超AI議事録っぽく、複数モデルに「どの未来記事が一番バズりそうか」を討議させ、「未来の最優秀記事予想ランキング」を作る。
- Qiita本番記事では:
- 「来年のこのキャンペーン、すでに記事ラインナップを妄想しました」という体で、未来記事タイトル集+抜粋を掲載。
- 「本当に来年こうなったら怖い」系の予言ネタを散りばめる。
なぜ面白いか
- ふつうは「今このキャンペーンで何を作るか」を考えるところを、1年先のキャンペーンを丸ごと妄想するメタジャンプ。
- 「未来のQiita記事一覧」っていうコンテンツ自体が奇妙で、しかもさくらのAI Engineに自分の競合記事を大量に生産させる発想が“自虐的で面白い”。
- 同時に、現時点でのさくらのAI Engine記事傾向(ずんだもん・ベンチマーク・エージェント連携など)を整理しつつ、有り得そうな未来像をAIが暴走させるので、読み物としても豊富。
狙えそうな賞
- 最優秀賞:構造としては技術+読み物+メタ予測の三重構造で、記事としての「読み応え」が出しやすい。
- ファーストステップ賞:RAGの設定はある程度難易度があるが、「RAGなしで妄想だけ」バージョンも書けるので初心者向けにも分解可能。
8. 付録:使ったツール
本稿の核となった tools/ai_meeting.py(超AI議事録)は、複数AIモデルを議長・参加者・書記として設定し、ラウンド制の討議を自動化・議事録化する自作ツールだ。外部サービスのサポートや思考の強さを調整する機能も追加済み。
次回の改善ポイントとしてメモしていること:
- ずんだもんによる音声化と、人間が音声でツッコミを入れられる仕組み
- 発散モードと集約モードを切り替えられるようにすること




