概要
ScribusというDTPソフトウェアでトンボを作るための方法を記載します。
標準では外国で使われる一般的なものしかなく、日本独自であるトンボは設定できません。
そのためマスターページにトンボを描くことで対応しました。
プリントパックというサービスで印刷できるところまで確認済みです
環境
- Scribus1.6.3
- Windows11
Scribusの操作やトンボの細かい内容を知っている前提で記載します。
トンボについて
トンボとは日本独自のトリムマークで、印刷したあとの裁断用に使われるマークのことです。
これに対応していないDTPが多く、というのも日本でしか使わないからです。
※西洋式では線が一本だけです。
残念ながら印刷所は西洋式のトリムマークではなくトンボを印刷の要件にしている場合が多いので、Scribusでつけられないか考えました。
トンボをつける方法
方法は単純で図形としてトンボを作り、全ページに反映するだけです。
気をつけるポイントはトンボの分だけ用紙サイズを大きくするところです。
用紙サイズ
トンボの分だけ余白を作ります。
たとえばトンボ自体の大きさが3mmだとすると、上下左右それぞれ6mmづつ余白を設けます。
ページサイズは「ページ」ー「ページプロパティを管理」から行います。
ここは印刷したい用紙サイズに合わせてください。
マスターページの設定
「編集」ー「マスターページ」でマスターページを開きます。
ツールバー上にある線のボタンを押してトンボ用に線を描きます。
以下のような画像を4隅に描きます。
以上で、すべてのページにトンボが描かれるためPDFへエクスポートして印刷所に持ち込めばOKです。