はじめに
PDFファイルは、ビジネスの現場やウェブアプリケーションで頻繁に利用されています。一方で、その動的な生成は一筋縄ではいかない作業で、しっかりとしたライブラリが必要となります。そこで今回は、PHPでPDFを簡単に生成できるライブラリ、「FPDF」の使い方について解説します。
FPDFとは?
FPDFは、無料で利用できるオープンソースのPHPライブラリで、動的にPDFを生成するための機能が豊富に備わっています。また、使いやすいAPIを提供しているため、PDF生成を必要とする多くのPHP開発者にとって有用なツールとなっています。
FPDFのインストール
FPDFの公式サイト(http://www.fpdf.org/) からダウンロードできます。ダウンロード後、解凍して得られた fpdf.php
をプロジェクトの適切なディレクトリに配置します。
FPDFの基本的な使い方
以下に、基本的なPDFの作成手順を示します。
<?php
require('fpdf.php');
$pdf = new FPDF();
$pdf->AddPage();
$pdf->SetFont('Arial','B',16);
$pdf->Cell(40,10,'Hello World!');
$pdf->Output();
?>
ここでは fpdf.php
を読み込み、FPDFのインスタンスを作成しています。AddPage
メソッドで新しいページを追加し、SetFont
メソッドでフォントを設定します。Cell
メソッドでテキストのブロックを追加し、Output
メソッドでPDFを出力しています。
このコードを実行すると、「Hello World!」というテキストが含まれたPDFがブラウザで開きます。
まとめ
FPDFは、PHPでPDFを生成するための強力なライブラリです。この記事では基本的な使い方を解説しましたが、FPDFにはさらに高度な機能が数多く用意されています。例えば、画像の挿入、マルチセル、色の設定、リンクの追加など、詳しくは公式ドキュメンテーションをご覧ください。