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AUG Tokyo #33 に参加してきました

Last updated at Posted at 2019-07-24

AUG Tokyoとは

Atlassianのユーザーによるコミュニティ
- ツールの使い方をとことん共有し、利用者全体の日々の作業効率をあげる
- ツール管理者の孤独な戦いの脱却
- 先人の知恵の共有
- AtlassianはもちろんDevOps、チームビルディングなどの発信の場の提供

イベントページ

全体通しての感想

・Yahoo!JAPANの方のお話がとても具体的な内容で、苦労や工夫がとてもわかりやすかった
・普及に向けて重要なことで、印象に残ったこと
 社内ニーズに応えること。仲間をつくること。サポート体制をつくること
・JiraはエンタープライズCloudに戦略的に投資していく方針の模様
・次世代Jiraプロジェクトでは、Jira Administrator の役割は変わっていく。
 より良い活用ができるようにコーチングする。
 革新的な業務ができるように他ツールとのインテグレーションを推進していく。
・最近の数回の中ではとても参加者が多かった。懇親会も盛り上がって、Atlassianユーザの活気を感じました!

セッション毎のメモ

Session1

部署を越えた情報共有の取り組み by Masahiro Taguchi Yahoo!JAPAN
田口さん:Yahoo!のSWATに所属
ヤフーにおける技術的な課題を横断的に解決していくエンジニア集団

講演資料

メインメッセージ

・自分たちから動いて仲間を増やしていく
・最初に使ってくれる人を大切に
・ツールではなく、社内ニーズに応えることが重要

この取り組みが生まれた背景

技術的な情報が散在していた。部署に閉じてしまう。
 冗長なドキュメント…
 情報の格差…
「社内で、部署によらず、気軽にTipsを共有する場を作ろう!」

他社製品導入のヤフーの独自課題

 ・浸透するために時間と労力がかかる(人数 8,000人)
 ・新たにお金が必要。ライセンス料などなど。
 ・Confluenceが既にヤフーの中で使われていた。差別化が難しい。
 →Confluence上に作ってしまおう!となった。

仕掛け

Tipsを作成したら、社内のチャットツールに自動連携
ランキング表示
いいね!のストック

導入時の課題と取り組み

・最初は書く人がほとんどいなかった
 →導入者がとにかくたくさん書く。

・ハードルが高いように思われてしまう
 →CSS適用して柔らかい雰囲気で。
  テンプレートによる簡略化

・Tipsを描くが継続しない
 →いいね数ランキングを通知。ランキング上位のTipsにはステッカープレゼントなど。

★結果★
・1,000人近くの人が閲覧
・70人以上の人がTipsを書いた

作成されたTipsの例
・MarkdownをConfluence形式に変換するサービスを作った
・とっさのConfluence 情報をすばやく見つける方法
 →キーボードショートカット:g+r
・半熟卵の天ぷら100円
 →社内食堂の半熟卵の食べ方が難しい。それに対する最適解。そしたら食堂の半熟卵が売り切れた。
  こういう、ライトな感じのネタもOK。結構ウケた。バズったらしい!!

今後の展望

・書いてくれた人の情報を可視化
・Tipsを書くことがステータスになるように。

QAコーナー

①プロジェクト個別のスペースには書くけど共有スペースには書かない、というケースはあるはず。
→SWATチームが、個別のスペースに書かれた内容で、共有スペースに書いたほうが良さそうなものを発見したら、書いたひとに、共有スペースにも転載してもらうようにお願いしたり、と働きかけをした

②半熟卵の食べ方はどのようにして生まれた?
→4月入社の新人が、7月に書いた。
 フレッシュな人。まだ染まっていない人にアプローチするのが一つの手かも!

③Tipsの更新
→投稿者に更新を任せるようにしている
 投稿内容に対してコメントを行うことはできている
 新着のみをSlack通知しているので、古いものは気づかれにくい、という課題はある

④どんな人が書いている?
・継続的な更新:エンジニア
・単発のもの:非エンジニアの人が多い印象

Session2

非エンジニア組織におけるJiraの活用の軌跡 by Ken Asou Yahoo!JAPAN
財務統括本部財務企画本部購買部
15年間。アウトソーシングを推進する。
入ってきたパートナーさんのパフォーマンスを高める取り組み。
今年からは購買部で活動。
社外活動。マインドフルネス
https://mindful-leadership.jp/mbcc/

メッセージ

・Jiraの概念を理解する。専用ツールではなく汎用ツール。
・提供する側のサポート体制
・組織内でのJiraの理解者を立ち上げる
・組織の身の丈にあった伝え方を理解する
・利用者の声を広い常にアップデートさせる

背景

購買部。取り扱う対象は文房具からビルまで。

購買部でのJiraの活用

①バイヤーの案件管理
②発注・請求処理の進捗管理
③部内のコミュニケーション

①バイヤーの案件管理

・全ての案件をJiraにまとめる
・タスク管理において、バイヤーは、まずJiraをみる。
・案件の確認精度があがる
※一方で、全ての案件がJiraに適しているわけではない。
 →複雑な対応が求められるもの:Jira
  かんたんに終わるもの:別のツール
・ダッシュボードをカスタマイズ
 ・進捗ごとのガジェットの設定とページ内の配置

②発注・請求処理の進捗管理

見積→交渉→決済 ソーシング領域
発注→支払い   パーチェシング領域

1発注案件=1ストーリーチケット
注文書をつくる作業:承認ルートを通すプロセス=サブタスクを工程ごとに作成
支払いの処理=タスクチケットを課題リンクで

この構成をどうやって作成している?
→RPA。チケットの自動作成。

10ヶ月で2700件(ストーリー)のタスクを処理できている。

③部内のコミュニケーション

購買に関わる手続きを知っていないといけない。
Confluenceにも書き込もうとしているが、ドキュメントを書く時間がなかなか作れない。
業務情報ポータルページでのJIRAの活用

お知らせフォームとしてJIRAチケットを表示
・チケット作成時に新着情報として表示される

ご意見箱
・Confluenceページの中にHTMLフォームを埋め込む。
・非常にシンプルな項目の構成で情報を入力できるようにする
・送信ボタンを押すことでチケットが起票され、Confluenceページの別の場所に表示される

Jira導入の印象

<恩恵>
・複雑なタスクの管理ツールの導入が柔軟に実現できる
・活用フィールドが幅広い。カスタマイズ
<課題>
・表記項目がわかりづらく、直感的に使えない(固定の表示文言とか)
・多機能ゆえに覚える量が多く(思われがち)挫折する

Jiraを活用するためのヒント

・Jiraの概念を理解する。専用ツールではなく汎用ツール。すぐにはできない。
 →一定の取組の時間は必要。
  理解が進んでくれば、利用する側が要望などを出してくれる。
・提供する側のサポート体制
・組織内でのJiraの理解者を立ち上げる
・組織の身の丈にあった伝え方を理解する
・利用者の声を広い常にアップデートさせる

QA

・Jiraの編集画面を使いたくない!という声に対してどうする?
 →HTMLフォームでRESTで起票
  入力フォームと手順書を、Confluenceの左右並びに表示させる
  テンプレートチケットをコピー作成で作業を軽減

・カスタマイズの範囲
→ワークフロー、項目の追加は制限している。
 その中でも、使い方の工夫次第で、活用ができる!
  

Session3

New Jira Cloudの誕生 by Martin Verga atlassian

講演資料

Next-gen のヒストリー

・最初は、サーバもクラウドも、同じコードべースだった
・今は、サーバとクラウドは、別のコードベースになった
・クラウドチームは、クラウドの製品をつくることに集中できるようになった
・500+の顧客インタビュー、製品のフィードバック

アジャイルの進化

・2017年にレトロスペクティブを行った
 ・アジャイルのプロセスはあまりフレキシブルではない
  →ScrumやKanbanを使って、そのルールをフォローしたから
 ・最高のチームはプロセスを良く変える
  その上では、管理者はバリアーになってしまう
  利用者が柔軟に変更できるようにならないか!?

・管理者でなくてもできること
 ・プロジェクト作成
 ・ワークフロー編集
 ・機能のON/OFF
 ・課題タイプ、カスタムフィールドの追加が可能

新しい機能

・Epicカラー選択
・サブタスクも追加された
・ソースコードインテグレーション
 →GitLab、Slack などなど

公開ロードマップ

エンタープライズプラウド

・クラウドユーザ:5000人
・パフォーマンス指標
・Atlassian Access

Atlassianは今後、エンタープライズクラウドに注力していく

QA

・Jira Administrator の役割が、次世代Jiraプロジェクトでは、利用者に委譲されている。Atlassianは、Jira Administrator にどのような役割を期待しているのか?
→もっと上位の仕事をしてもらいたい。コーチングで利用者をサポートする。他ツールとのインテグレーションを推進して新しい仕事を可能にしていく。このような役割を期待したい。

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