はじめに
元々Windowsで使っていたノートPCにUbuntuを導入し、Linuxによるサーバ運用がしたいと思い環境を構築しました。
今回は、WindowsとUbuntuをデュアルブートで共存させる方法をまとめてみました。
※参考にする際は自己責任でお願いします。
失敗すると既存のデータが消えたりWindowsが起動しなくなったりします。
使用した環境
項目 | 内容 |
---|---|
PC | iiyama製ノートPC |
既存OS | Windows 11 |
追加OS | Ubuntu 24.04.2 LTS |
ストレージ | 256GB SSD(SATA) |
Ubuntu用割当 | 約85GB(ext4) |
インストール方法 | パーティショニング+GRUB構成 |
事前に用意、準備する事
- USBメモリ (容量10GB以上)
isoファイルが余裕をもって入るサイズを用意する
- Windowsのバックアップ、回復ドライブの作成
後述しますが、失敗するとWindowsのデータが消えたり、起動が出来なくなります。
ステップ①:UbuntuインストールUSBの作成
- 使用ツール:Rufus(Windows)
- ISO:Ubuntu公式サイトから最新版(24.04.2 LTS)を取得
- 書き込み設定:GPT+UEFI用、FAT32フォーマット推奨
ステップ②:BIOSキーからブート画面の表示
準備が出来たらUSBを接続して、再起動 or シャットダウン後起動
BIOS起動キー
- iiyamaノートの場合:
F7
でブート選択可能
Boot deviceの画面が出たらフォーマットしたUSBメモリを選択
正常にブートできれば
この画面が表示されます。
Try or install Ubuntu(インストールせずに試す)を選択して
Ubuntuのライブ環境を立ち上げます。
ステップ③:Ubuntuインストール開始
立ち上げた後、デスクトップ画面にある「install Ubuntu」のアイコンから
インストール開始します。
細かい設定(言語設定や日時の設定等)は自分の環境化でそれぞれ設定をお願いします。
UbuntuをWindows Boot Managerと共存を選択します。
自分で細かい調整をしたい場合は手動パーティショニングを選択
※注意
「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を押さないこと!
ディスク一つのみの運用の場合、選択を誤ると既存のデータが消えてしまいます。
選択後、インストール先と容量を選択します。
自分の好きな容量に設定しましょう!
画面では65GBですが、後に85GBに変更しました。
手動設定時のGRUBの構成と注意点
※SSD一つのみ搭載の場合
PCによってはこの部分少し違いがあるかもしれません。
手動で作成する際の私の環境の場合です。
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sda1
:EFI領域(/boot/efi) -
sda3
:Windows本体(NTFS, 約170〜200GB) -
sda5
:Ubuntu本体(ext4, 85GB, / マウント)
重要:GRUBは/dev/sda
を指定すること!
※sda1やsda3を選択した場合、Windows起動できなくなります!
最後に確認!
問題なければインストール開始!
ステップ④:インストール完了
インストールが完了したら上の画像のような画面が出ます。
再起動しましょう!
ステップ⑤:GRUB画面の確認
画面が汚くて申し訳ないですが、PC起動時に
Ubuntu
Windows Boot Manager
この二つが表示されていればデュアルブート構成は成功!
後は起動して自分好みに設定してあげましょう!
今後の展開
このUbuntuは、今後以下のような用途で展開予定です:
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Zabbix導入による自宅ネットワーク監視対象
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外部公開向けWebサーバ構築(Nginx)
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SSHによるリモート管理
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Githubと連携した自作アプリ動作環境