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転売のための商品大量購入防止アプリとしてTenba×IyaというWebアプリを作りました。

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転売のための商品大量購入防止アプリとしてTenba×IyaというWebアプリを作りました。
なぜアプリを作ったかについて、転売問題の背景などと共に、僕の考えを説明します。

アプリの説明ページ
https://tenba-iya.hatenablog.com/entry/about

アプリへのリンク
https://tenba-iya.herokuapp.com/

転売問題の背景について

現状起こっていること

①PS5や任天堂スイッチのゲームにおいて、転売目的の商品の買い占めが起こっており、買い占められた商品が、メルカリなどのサービスで高額転売されている。

そのせいで、消費者が適正な価格で商品を購入できない。
ゲーム制作会社としては、本体は売れるが、買い占めにより、広く商品が流通しないため、ソフトが売れにくい状況が発生している。

PS5の転売についてのリンク
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/26/news063.html

②日本酒の獺祭が転売目的で買い占められ、本来の価格で購入しにくくなっている。

獺祭の製造会社も新聞に、転売商品を買わないように新聞で呼びかけているが、効果が薄い。

獺祭の記事についてリンク
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/856267/

③コンサートチケットが転売目的で購入され、高額で転売されている。

ファンは高くてもコンサートをみたいため、転売商品を購入してしまっている。
対策としては顔認証システムの導入などが進められてきているので、今後は改善されるかもしれない。

④コロナ渦でマスクが買い占められ、一箱1万程度まで値上がりした。

必要な人が購入できなくなり、問題となった。

マスク買い占め記事のリンク
https://www.tokyo-np.co.jp/article/14221

転売の問題点と対策

①消費者が本来の価格で購入できなくなる

→転売の商品を買わないようにすればいいが、どうしても必要な場合や、お金に余裕がある人は買ってしまう。

②消費者は本来より高い価格で買わなければならなくなり、不利益を被る。転売屋は利益を得る。メルカリなどのプラットフォーム側も手数料で利益を得る。商品の元の販売者は利益は増えず、商品が売れにくくなる可能性がある。また、広く商品を届けたいときに届けれない事態となる。

→メルカリなどのプラットフォームは利益があるため、抜本的な対策を強要することは困難。
商品の元の販売者も、転売されない価格まで値段をあげればよいが、消費者に適切な価格で商品を届けたい思い(特にコンサートのチケットなどはファンを大切にしたいらしい)などから、難しい。

③一部の人に商品が買い占められてしまい、必要な人に商品が届かない。

→同じ商品を一部の人に売らないように対策できると良いが、小売店舗ごとに誰がどの商品を買ったかを把握することは難しい。

以上の問題などについての解決策として、Webアプリを考えた。

特に上記の③の問題(一部の人に買い占められる問題)にフォーカスしてアプリのアイデアを考えた。

アプリのコンセプトなどもろもろについては以下のとおりです。

①販売者、購入者共に手軽に使えるようにする。

レジの待ち時間や、アプリを使う手間が大きいと導入が難しいと思うので、なるべく簡単な方法とした。
具体的には、
●購入者が電話番号を記入して、SMSでチケットを発行する方法とした。
ユーザー登録やパスワードの記入などはなくした。
アプリの存在を購入者が知らなくても、店側が電話番号を聞けば、運用できるような方法とした。
また、余計な登録がないので、個人情報なども漏れにくいと思います。
電話番号は、入力時以外は全部は見れないようにしています。
例:012-1234-1234の場合、入力時以外は***-****-**34と表示される。
●Webアプリとすることで、スマホのアプリなど専用の物をインストールしなくて良いようにした。

②購入者が店舗を変えると、今までにいくつ商品を買ったかわからなくなるので、店舗が変わってもわかるような仕組みを考えてみた。

商品毎にチケットを発行して、電話番号毎のそれぞれの商品購入数が判れば、対策が取れると考えて、みた。
例えば電話番号123-1234-1234でA店舗でマスクを1つ買った場合、このアプリを使えば、一つ買ったと記録が残ります。
次にB店舗に移動した場合も、登録する電話番号が同じならば、2つめを買っていることがわかります。
電話番号を変えた場合は、どうしようも有りませんが、そんなに電話番号を変えられるとは思っていません。
また、チケットにはチケット発行日、チケット使用日、当日、当月、総計の購入数がかいてあるので、どの程度同じ商品を買っているかがわかります。
販売者側は以上の情報をみて、販売するかどうかをその場で決める、もしくは、予め決めておけばいいなと考えています。

③アプリの構成上として、商品の販売者側(生産者や小売店舗)が購入者側にアプリを使ってくださいというような、構成とした。

したがって、世間一般にアプリを広めるというより、企業側にアプリの存在を認識してもらうようなアプローチを今後しないといけないと考えています。

④そもそも購入者(特に転売目的の購入者)はアプリを使うメリットは全くないので、企業側が使うようにお願いしないといけない。

ただ、転売目的でない、購入者はこのアプリが広まることで転売が少なくなるのならば、広める意味があるのかもしれない?

⑤そもそも、電話番号で登録すれば、重複した購入は制限できるのか?

僕は電話番号をたくさん持っている人はあまり知らないので、できると思っている。

⑥アプリが広まってくれば、消費者側が予めチケットを用意して、レジでチケットあるよ。チケット使用済みにするよと、提示すれば、そこまで手間がかからずに運用できると思っています。

あくまで、このアプリが広まればですが。。。

⑦一応ネット販売でも対応できるように、チケットIDを検索して、チケットを使えるような仕組みも用意しています。

使い方としては、購入者が電話番号でチケットを登録→チケットIDを販売者に連絡→販売者がチケットIDを検索してチケットを使用済みにする。です。

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