Python の SNMPライブラリである PySNMP で取得した IPv6アドレスは、そのままの形ですと非常に使いづらいです。
IPv6省略表記に成型出力するようにした備忘録となります。

・環境
Server OS: CentOS 7.5
Python Ver: 3.6.8

##取得情報の変形について
今回はPysnmpでOID1.3.6.1.2.1.4.34.1.3.2(ipAddressIfIndex)の情報を取得する場合を考えます。

Pysnmpで取得したIPv6アドレスに該当する個所は以下のようになります。
22.3.5.56.4.0.0.17.0.0.0.0.0.0.0.6
8bitずつピリオドで区切られてかつ10進数表記です。

これを

1603:0538:0400:0011:0000:0000:0000:0006
のように16bitずつコロンで区切られた16進数表記に変えたうえで

1603:538:400:11::6
最終的に省略表記にして出力します。

##Python3 コード
SNMPコミュニティ名等は任意のものをご記載下さい。

ipv6_sample.py


from pysnmp.hlapi import *
import ipaddress
import sys

argvs = sys.argv

def ipv6_search(host) :

    oid = "1.3.6.1.2.1.4.34.1.3.2"

    # snmp情報を取得する
    for (errorIndication,
         errorStatus,
         errorIndex,
         varBinds) in nextCmd(SnmpEngine(),
                              CommunityData('コミュニティ名'),
                              UdpTransportTarget((host, ポート番号)),
                              ContextData(),
                              ObjectType(ObjectIdentity(oid)),
                              lexicographicMode=False
                              ):

          # 取得できたインタフェース分繰り返す
          for name, val in varBinds:
              spr1 = str(name).split('.')
              spr2 = str(val).split(' ')
              iplist = ''
              for i in range (12,28):
                  # iplistに各オクテットを16進数に変換し0埋めして足していく
                  iplist += str('{:02x}'.format(int(spr1[i])))
                  if i % 2 == 0 or i > 26:
                      continue
                  else:
                      # 所定の位置にコロンを加える
                      iplist += ":"
              # ipaddressモジュールでIPv6短縮形にして表示
              print ("Ifindex:%s,ipv6address:%s" % (spr2[0],ipaddress.IPv6Address(iplist)))


if __name__ == '__main__':

    ipv6_search(argvs[1])

##実行結果
以下のように、対象ネットワーク機器のインターフェースが持つIPv6アドレスを短縮表記で取得できます★
今回は合わせてIPv6アドレスを持つインターフェースのindexを取得するようにしていますが、用途に応じて好きな情報を取得します。

$ python if_ipv6_sample.py 情報取得したいネットワーク機器のIP
Ifindex:20,ipv6address:1603:538:400:11::6