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UiPath (produced with UiPath Friends)Advent Calendar 2022

Day 16

【UiPath×文書管理①】invoiceAgentコネクター(SPA連携コネクター)で文書アーカイブを自動化してみた

Last updated at Posted at 2022-12-15

特に読んで頂きたい方

🌸 UiPathを触ったことがある方
🌸 AIOCRに興味がある方
🌸 ペーパーレス化プロジェクトに携わる担当者の方
🌸 電子帳簿保存法・インボイス制度に注目している経理/総務部門の方

はじめに

今回はRPAツールであるUiPathを利用し、ウイングアーク1st社が提供する電子帳票プラットフォーム invoiceAgent の操作を自動化していきたいと思います。

自動化には UiPath Marketplaceで提供されている「invoiceAgent連携コネクター」を使用します。

 
前編である今回は、

  • invoiceAgentコネクターのダウンロード
  • UiPath Stuioでコネクターを設定
  • コネクターからinvoiceAgentにサンプル帳票のアーカイブ

ここまで実際に行っていきます。
以下イメージの青枠のうち、今回は 「文書自動取込」
次回後編では「OCR処理」に加えてOCRデータのダウンロードを行っていきます。
連携全体像詳細.png

invoiceAgentについて

【詳細】invoiceAgent は文書の保管や請求書配信等を含む、電子帳票プラットフォームです。

invoiceAgentは、企業間取引の帳票の送信と受信を電子化し、保管/データ化まで一元管理できるソリューションです。各企業の帳票のフォーマットをそのままに企業間取引における業務負担を減らし、よりスムーズに、快適な取引をサポートします。

詳しくは公式ホームページをご参照いただきたいのですが、

電子帳簿保存法に対応した文書管理
5つのAIOCRによる帳票データ化
請求書の送受信による企業間取引
契約の電子化

これらを可能にする製品群となります。(以下製品ラインナップ)
製品ラインナップ.png

invoiceAgentは有料のソフトウェア(クラウド版 / オンプレミス版あり)です。
本記事の内容をお試し希望される場合は、トライアルにお申込みください。

今回の内容は、「invoiceAgent 文書管理」× UiPathの連携となります。

必要なもの

(1) UiPath Studio
(2) invoiceAgent 文書管理(クラウド版 / オンプレミス版どちらも可)
上記2つを利用できる環境。
 

本記事では、以下バージョンを利用しています。

UiPath Studio invoiceAgent文書管理
Studio 2022.10.3 Community License オンプレミス版 ver.10.8.0.0

 

アーカイブするサンプル帳票

今回、UiPathによる操作でinvoiceAgentにアーカイブする帳票は、以下の請求書です。
デモ用に用意したサンプルとなります。

 

では、ここから準備を始めていきましょう!🔥

0. 事前準備

invoiceAgent側で、帳票のアーカイブ先フォルダを作成します。
はじめに、invoiceAgent 文書管理にログインします。
トライアル環境申込時のドメイン(local)/ ID / パスワードを入力してください。
iAにログインしていきます.png

ログインすると、以下の画面に遷移します。

左上のフォルダ作成ボタンから、ファイルアーカイブ用のフォルダを作成します。
今回は「99.システム連携」直下に「01.UiPath連携」フォルダを用意しました。
iA側でフォルダ作成.png
invoiceAgent側の準備はこれで完了です。

1. invoiceAgent(SPA)コネクターのダウンロード

まずは、invoiceAgentをUiPathで簡単に操作するために、
連携コネクターをダウンロードしましょう。UiPath Marketplaceにて公開されています。

※サンプルプログラムのため動作保証はしていません。
SPA連携コネクター@UiPathMarketPalce.png
こちらからダウンロードできます。

2022年6月より、文書活用ソリューション「SPA」はinvoiceAgentにブランド統合されました。
「SPA」はリブランディング前の名称となります。

ページ右上のDownloadボタンをクリックしましょう。
ダウンロードしたUiPath_SPA.zip を解凍し、以下のファイルを確認します。
連携コネクター中身 true.png

2. プロジェクトの作成

UiPathプロジェクトの作成を行います。
UiPath Studioで「新規プロジェクト」の「プロセス」をクリックし、今回は以下のように設定します。

プロジェクト名 対応OS 言語
invoiceAgent文書管理_連携デモ Windows VB

必要項目を入力したら、作成ボタンをクリックします。
新しい空のプロセス mask.png

無事にプロジェクトが作成されました。
プロジェクト作成完了.png

3. invoiceAgentコネクターの追加(重要①)

次に、invoiceAgent連携コネクターを使用するためのパッケージを導入していきます。
ここは特に重要な設定なので、一つひとつ丁寧に進めていきましょう🌸

まず、画面上部の「パッケージを管理」を選択します。
「パッケージを管理」選択.png

① 左側ウィンドウから「すべてのパッケージ」を選択
② 検索窓に「webAPI」を入力 
③ 結果表示された「UiPath.WebAPI.Activities」を選択し、最新バージョンをインストールしてください。(今回はVer.1.13.2)
UiPath.WebAPI.Activitiesをインストール.png

インストールできたら、パッケージを保存しましょう。
Activitiesインストール後の保存.png

プロジェクト画面の左側ツリーに、
UiPath.WebAPI.Activities = バージョン名」が表示されていれば完了です。
Activitiesインストールされているか確認.png

次に、プロジェクトにコネクターのxamlファイルを追加していきます。
先ほどUiPath MarketPlaceからダウンロードした「UiPath_SPA」フォルダを開きます。
xamlファイルをDrugDropします.png

中身のxamlファイルを、ドラッグ&ドロップでUiPathのプロジェクトツリーに追加します。
ドラッグアンドドロップ.png

以下のようにxamlファイルが追加されていれば、コネクターの追加は完了です。
コネクター追加完了.png

4. 必要なアクティビティの指定(重要②)

「Sample_FileArchive.xaml」を開きます。
フロー上部に記載の解説に従い、必要なアクティビティの項目を入力していきます。

■環境に合わせて指定が必要なアクティビティ
必要なアクティビティ.png
※注1: 全てダブルクォーテーション("")を忘れず付けてください。
※注2: アーカイブする文書はフルパスを指定します。

  
 ここまでで、コネクターのワークフロー実行準備が完了しました。

5. ワークフローを実行

画面左上の実行ボタンをクリックして、ファイルアーカイブを実行してみましょう。
ワークフローの実行!.png

エラーが起きなければ、以下のようなメッセージボックスが表示されます。
文書アーカイブ完了-mini.png
文書アーカイブ完了.png
ここまでで、invoiceAgent 文書管理への文書のアーカイブが完了しました!🔥

6. アーカイブ文書の確認

文書がきちんとアーカイブされているか、invoiceAgent側で確認します。

以下のように、UiPath Studio側で指定したファイル名で見積書がアーカイブされました。
「アーカイブ済み請求書.png

よくあるエラー

コネクターを実行すると、invoiceAgentからログアウトする処理(SPA_Logout.xaml)の際に、
以下のエラーが発生することがあります。

Expression Activity 型 'VisualBasicValue`1' は、実行するにはコンパイルする必要があります。ワークフローがコンパイルされていることを確認してください。

 
原因と解決策
異なる文字コードによるダブルクォーテーション(”)がプログラムに混在している可能性があります。
コネクターのSPA_Logout.xaml 内の「SPAログアウト」→「ヘッダー」プロパティ→「Accept」ヘッダーの値(value)に含まれる文字列が " であることを確認してください。
もしそれ以外の “ 等を使っている場合は、 " に置き換えてみてください。

参考:https://forum.uipath.com/t/topic/481946

※現在、エラー発生防止のためコネクター改修中です。更新をお待ちください。

最後に

今回はRPAツールのUiPathと連携コネクターを用いて、invoiceAgent 文書管理にファイルを自動アーカイブしてみました。もちろん一連の操作を手動で行うことも可能ですが、UiPath Platformの連携により、電子帳簿保存法改正への対応をはじめ、帳票登録や転記業務の自動化・効率化に繋がるかと思います。この内容が読んでいただいた方のお役に立てれば幸いです。

 
次回後編では、以下の内容を書きたいと思います🌸

  • UiPathから文書検索してそのまま自動ダウンロード
  • 文書のOCR処理結果のCSVファイル自動ダウンロード

次回

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