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【2025年7月】Linux未経験でのRHCSA合格体験記

Last updated at Posted at 2025-08-09

目次

1.自己紹介
2.RHCSAって何?
3.勉強の進め方
4.リモート受験前の準備
5.リモート試験の注意点
6.合格するためのTips
7.資格の有効化
8.資格の効果

1.自己紹介

こんにちは!現在Red HatやIBM系の企業に所属しつつIT業界の片隅でひっそり働く猫です。
※この記事は所属企業の意見を代表するものではなく、私自身の意見や見解です。

今回はRed HatのLinuxベンダー資格、RHCSA(Red Hat Certified System Administrator)を受験し、合格しました!
Linux未経験者の合格体験記を書いていきます。

また試験内容については厳しい口外禁止制約が存在しますが、引っかからない範囲で
合格のためのTipsも共有させていただきたいと思います!

公式ページ:https://www.redhat.com/ja/services/certification/rhcsa

2.RHCSAって何?

Red Hat Certified System Administrator(Red Hat認定システム管理者)とは、Red Hatが提供するLinux DistributionであるRHEL(Red Hat Enterprise Linux)の管理者資格です。

日本での認知度は低めですが、海外の記事等を見ると「Top Linux Certification」リストには必ずと言って良いほど入っており、評価されている資格と言えます。

Red Hat資格の中では登竜門的資格とされていますが、「すべてが実技試験」「3時間という長さ」「高難易度の問題」などにより、決して取得が簡単な資格ではありません。

私は業界内でもスキルあるエンジニアや、業界資格を100は取得している方ともお話したことがありますが、一様に「難易度が高い」「他のLinux資格でエキスパートレベルの資格を持っているが、それでも難しいと思った」との声を聞いています。

ただ難易度が高いだけでなく、強制的に実力もつく試験だと思いますので、
本物のLinuxのスキル、特に商用環境でよく使われているRHELのスキルを上げたい人にはおすすめできると思います。

3.勉強の進め方

教材:
Linuxについては完全未経験だったため、まずは下記のRed Hatの公式トレーニングを、業務の合間に進めました。

RH124 Red Hat システム管理 I
https://www.redhat.com/ja/services/training/rh124-red-hat-system-administration-i

RH134 Red Hat システム管理 Ⅱ
https://www.redhat.com/ja/services/training/rh134-red-hat-system-administration-ii

総学習時間:300~350時間
ほとんどが演習時間(実際に手を動かしていた時間)です。割合だと80%以上が手を動かしていた時間となります。

試験Tipsは後述しますが、私は最初時間を測らずにコマンド操作の演習をしていました。
試験は時間が重要なのでこれは効率が悪い勉強の仕方だったと思っています。

4.リモート受験前の準備

今回私は家からリモート受験しました。
ただ家からの受験では満たさないといけない要件が何個かありましたのでここに記述します。
ここまでの準備は必要ないかもしれません。が、私は別の試験受験時に部屋が要件を満たしていないために受験できなくなってしまったことがありました。そのため念入りに準備しています。
試験会場が予約できる方は試験会場受験の方が楽だと思います。

◆準備したもの
・(PC付属ではない)webカメラ 1個
※買ったのがだいぶ前なためか、何度か抜き差ししないと認識しない時がありました。

・カメラ延長ケーブル1m 1個
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B00NH11R3I?psc=1&ref=ppx_pop_mob_b_asin_title

・ブート用USB 1個(かなり以前購入したKIOXIA製のもの)

・大判のシーツ 2枚
本棚2つを隠すために240x260cmのものを2枚購入。IKEAのものでないとサイズが足りませんでした。薄手との話だったので灰色をチョイス。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/dvala-sheet-light-grey-40482474/#content

◆部屋の準備
・部屋を片付ける。
→机の上や見える場所から、目につくものをすべてクローゼットにしまいました。

5.リモート試験の注意点

・カメラの設置場所 

画角が広いカメラが良いと思います。手とキーボード、顔がすべて映る必要があります。
カメラを置く場所などを用意したり、カメラ設置の練習をしておきましょう。

準備の詳細はRed Hat公式の下記を参考:
https://www.redhat.com/ja/services/certification/exam-preparation

6.合格するためのTips

基本的には「いかに時間内に正確にコマンドを打ったり、応用の操作ができるか」という部分が重要です。タイムマネジメントが1つのキーとなります。

なので下記の戦略を取ることをおすすめします。

  1. まずは解きやすい問題から解く、すぐに分からない問題は飛ばして後から解く

  2. RH124・RH134の演習問題をすべて15分以内に実施できるよう練習する

3.コマンドの頻出オプションを覚える
一応manコマンドは使用でき、製品ドキュメント(英語)も見ることはできますが、コマンドの頻出オプションは覚えておくことをおすすめします。

4.分からなかった問題はAIやメンターと復習
不合格になってしまった場合、分からなかった問題や得点率が悪かった部分についてはAIに質問するなどして、自分の操作の何が悪かったのかを分析しておきましょう。
選択肢制ではないので、操作の復習をするのは大事なポイントになります。

7.資格の有効化

資格を有効化するとIDで情報が下記のサイトから誰でも調べられるようになります。
なので客観的に実力を証明可能です。

8.資格の効果

私の場合、業務には必須の資格ではありませんでした。しかしより詳しくRHELについて知りたいという思いと技術知見を深めたいという気持ちから学習を開始しました。

しかし意外な効果があったように思います。
資格を取得するために何度も演習を重ねたことで、説明の観点から非常に生かせるようになりました。
たとえばお客様からの細かな質問に実際に操作したからこそ答えられるようになったり、トラブルの問い合わせでどこを確認すればいいか原因分析ができるようになりました。

また部署の全体会議の中で褒めていただけたため、やる気が出ました(単純)
Linux未経験でしたが、スキルあるエンジニアも苦労する資格を何とか取得したことで自信につながったように思います!!

次回以降も機会があれば受験記は残していこうと思います!

余談:リモート試験の場合、おやつと飲み物が持ち込めます。私はお茶とアルフォートを持ち込みました。

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