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AWSで遊んでみたいときにかかる費用

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AWS使ってみたい

自作のポートフォリオなどでWebアプリケーションをHerokuにデプロイしたことはあるけど、
AWSは敷居が高い気がして使ったことがないという方は多いのではないでしょうか。
しかもそこそこ料金がかかるらしいし、一見すると料金がわかりにくいので躊躇してしまいますよね。

私も使ってみるまではそう思っていたのですが、
結果的にはネットワークの勉強にもなるし、汎用性の観点からも早く使ってみれば良かったなと思っています。

とはいえ、構成次第では稼働させっぱなしにすると多少費用がかかってしまいますので、
2020年6月現在の費用をお伝えします。

WordPressが動くようにするといくらかかるのか

AWS初学者のために心底丁寧に解説されているこちらの本では、

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版

AWSを使ってWordPressを動かすまでがハンズオン形式で書かれています。
ただし、実際に構築した場合のAWSに支払う費用までは書かれていませんでした。

この本の通りにWEBサーバー、DBサーバー、NATゲートウェイという構成でWordPressを動かし、
上記を約1ヶ月稼働させっぱなしにした場合、以下のような請求額になりました。(東京リージョン)

スクリーンショット 2020-06-01 8.07.58.png

1ヶ月(31日間)だと大体6,900円くらい!?

上記の画像はいろいろ弄っていたため若干の誤差があるのですが、
各製品の単価から正確に計算してみると、

  • WEBサーバー(EC2 Linux t2.micro)
    0.0152USD/時間 × 24時間 × 31日 = 11.309USD

  • DBサーバー(EC2 Linux t2.micro)
    0.0152USD/時間 × 24時間 × 31日 = 11.309USD※

※ただし、EC2は最初の12ヶ月だけ750時間/月の無料枠があるので、上記のうち1インスタンスは起動しっぱなしでも料金は発生しません。

  • NATゲートウェイ(稼働時間) 0.062USD/時間 × 24時間 × 31日 = 46.128USD
  • NATゲートウェイ(転送量)  0.062USD/GB × 0.147GB = 0.01USD
  • ストレージ(EBS) は最初の12ヶ月は30GBまで無料

となり、110円/USDとすると税込みで大体6,900円の費用がかかります。

NATゲートウェイがそれなりにかかる

NATゲートウェイの時間単価がそれなりにするため、24時間を31日放置しているとそれだけで5,500円/月位かかります。
NATゲートウェイ自体はAmazonが運用管理をしているので、ある程度の規模であれば費用は見合うと思います。

とはいえポートフォリオ用など個人利用の範疇だと財布には優しくないかもしれません。
また、2020年5月の時点ではNATゲートウェイには停止・起動の操作がないため、
課金を止めるには削除するしかありません。

NATゲートウェイはなくても動く

本の中ではDBサーバーにインターネットからMariaDBをインストールするためにNATゲートウェイを構築しているので、必要なソフトウェアをインストールしてしまったら、NATゲートウェイを削除しても良いかもしれません。

DBサーバー自体はWEBサーバーと接続されていれば機能するので、常時NATがなくてはいけないと言うわけではありません。
ただし、DBサーバーのアップデートなどの際は改めて構築する必要があります。

運用管理の手間は増えますが、NATゲートウェイの代わりにNATインスタンスを構築することで費用を抑えることはできます。

公式ドキュメント AWS NAT インスタンスの設定方法
公式ドキュメント AWS NAT インスタンスと NAT ゲートウェイの比較

EC2のLinux t2.micro1インスタンスだけなら1,400円程度

ポートフォリオ用としてEC2だけを稼働させるということはないかもしれませんが、
本の中と同じ構成でNATゲートウェイをさっさと削除してしまった場合、
最初の12ヶ月はt2.micro1インスタンス分の費用だけなので、

(EC2 Linux t2.micro)
0.0152USD/時間 × 24時間 × 31日 = 11.309USD

税込み約1,400円/月 程度ということになります。

AWSを触ってみたいという方におすすめの良書

ということで、各製品の単価をしっかり把握して必要なものだけを稼働させていればそれほど怖いものではないので、AWS食わず嫌いの方も是非チャレンジしてみてください。
今回参考にさせていただいた大澤 文孝さんの以下の書籍はとても丁寧に書かれていますのでおすすめです。
素敵なAWSライフを!

【Kindle版】 Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版
【単行本版】 Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版

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