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OCI Generative AI Agents Service で既存 DB を活用したRAGツールを構築する【後編:RAGツール構築】

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Last updated at Posted at 2026-07-30

はじめに

本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。
記事公開後の仕様変更や更新により、記事の内容と参考URL先の情報が異なる場合があります。
作業を実施する際は、必ず最新の公式ドキュメントや参考情報をご確認ください。

本稿は、後編となります。↓前編はこちら

前編では、RAGツールのナレッジベースとして利用する Oracle AI Database 26ai の準備を行いました。具体的には、OML4Py の構築、ONNX形式の埋め込みモデルのインポート、およびRAGツールで利用するテーブルの準備を実施しています。

本稿では、OCI コンソールでの設定を中心に、既存の Oracle AI Database 26ai を活用した OCI Generative AI Agents Service のRAGツール構築手順を紹介します。また、構築したRAGツールの簡単な動作確認も実施します。

1. OCI Generative AI Agents Service RAGツール構築

エージェントの作成

アナリティクスとAI - AIサービス - 生成AIエージェント - エージェントの作成

①基本情報

ルーティングLLMタイプはデフォルトの Llama 3.3 70B を使用しました。

rag2.png

②ツールの追加

  • ツールの追加 を押下し、 RAG を選択
  • ルーティングの説明 ナレッジの概要を記述
    • エージェントが何のナレッジであるかを理解するのに使用され、他エージェントによるツール選定にも影響します。
  • ナレッジベースの作成 を押下し、データ・ストア・タイプ
    Database AI Vector Search を選択
  • データベース・ツール接続 にナレッジとする DB に接続する VECTOR ユーザのシークレットを選択
    • 接続のテスト から選択したシークレットによる DB への接続が確認できます。
  • ベクトル検索機能 に 前編で作成したデータベース関数 retrieval_func を選択
    • 関数の動作の検証 から構文エラーがないか動作を確認できます。
      RAG1.png

③エージェント・エンドポイントの設定

  • このエージェントのエンドポイントの自動作成 にチェックを入れておくとエージェント作成時にエンドポイントも作成され、チャット機能がスムーズに利用できます。
    • エージェント作成完了後にエージェントの詳細画面から手動で作成することもできます。

image.png

ガードレール機能をオプションで設定できますが、今回は動作確認が目的ですので無効にします。

④ 確認および作成

これまでの設定内容を確認できます。
rag3.png

設定内容を確認し エージェントの作成 を押下します。
Llama 3 のライセンス同意のポップアップが表示されます。
ライセンスの内容を確認し 同意します にチェックを入れて 送信 します。

image.png

エージェントの作成完了には 5 分程度、時間がかかりました。

2. 動作確認

生成AIエージェント - チャット から作成したエージェントと対話ができます。

  • エージェント に①で作成したエージェントを選択
  • リストに表示される エージェント・エンドポイント を選択

以上でエージェントとのチャットが開始できます。

chat1.png

チャット確認

まずは正常に返答があるか確認するために「こんにちは」と送信しました。
chat3.png
「モデル就業規則のアドバイザーです。」と返答がありました。モデル就業規則のRAGであることを認識しているようです。

次に、「就業規則とは何ですか?」と送信します。
chat4.png
就業規則について詳細に説明してくれました。
引用の表示 から、情報源について表示できます。また、右の ログ より応答時間も確認ができます。

遭遇したエラー

データベース・ツール接続 - 接続テスト の認可エラー

Authorization failed or requested resource not found

原因:

  • 選択したシークレットの設定に不備がある
  • 誤ったシークレットを選択

対応:

  • 適切なシークレットを選択

サービス制限
構築時に遭遇したのが下記のリミット抵触エラー

The following service limits were exceeded: knowledge-base-count. You can request a service limit increase from the Console's Limits, Quotas and Usage page or from the Help menu.

ドキュメントを見るに、デフォルトの制限は以下である。
遭遇時は AI エージェント、ナレッジベース共に 1 つしか作成していないが制限に抵触してしまった。

https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/generative-ai-agents/limits.htm

リソース 上限
Agent 2
Knowledge Base 3

対応:

  • 作成済みの エージェントとナレッジベースを削除(作成数 0 の状態に戻す)

削除時の注意:

  • エージェント削除前に エンドポイント , ツール の削除が必要

ポリシー違反エラー
chat2.png
原因:
ポリシーの設定をしていませんでした。
対応:
▼ ステップ2.動的グループおよびポリシーの追加
https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/generative-ai-agents/oracle-db-guidelines.htm

あとがき

以上で、BaseDB をナレッジソースとした RAG の構築は完了です。

OCI の Generative AI Agents Service では、RAG ツール以外にもさまざまな機能やツールが提供されています。今回は RAGツール の構築を紹介しましたが、エージェントの真価を発揮するためには、複数のエージェント、ツールを作成し、組み合わせるアーキテクチャを実現することが重要だと考えています。

今後は、複数エージェントによる連携や高度なワークフローの実装にも挑戦し、その内容についても検証結果を共有できればと思います。

本記事が、OCI Generative AI Agents Service を活用したRAGツール構築の参考になれば幸いです。


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