これは「テックキャンプ公式コミュニティ Advent Calendar 2025」の7日目の記事です。
2025年版:Salesforce学習ロードマップ
Agentforce時代に必要なスキルと学び方
2025年は、Salesforceの新しいAIプラットフォームであるAgentforceが日本でも本格的に利用され始め、学習環境も大きく進化しています。この記事では、初心者が迷わず学べるように、2025年現在の最新情報をもとに学習ロードマップを整理しました。
Trailheadやサクセスナビ、公式YouTubeなど、使える学習リソースを中心に紹介します。
1. はじめに知っておきたいこと
Agentforceとは何か
Agentforceは「AIで動く業務アシスタント」を作れるSalesforceの新機能です。
会話による業務処理、問い合わせ対応、社内サポートなど、幅広い仕事を支援する仕組みとして2024年に発表され、日本でも利用可能になりました。
公式紹介
Agentforce World Tour Tokyo 解説動画
Trailheadが日本語で学びやすく
2025年現在、ほとんどの主要モジュールが日本語化されてきています。
初学者はまずTrailheadから始めると迷いにくくなります。
Trailhead
コミュニティ学習が理解を早くする
テックキャンプのように質問・共有できる場があることで、学習が継続しやすく、理解も深まりやすくなります。
2. 最初に準備すること
無料の学習環境を作る
Salesforceは実際に触ることで理解が進みます。まずは無料の環境を用意しましょう。
Trailhead Playground
Developer Edition
3. 2025年 Salesforce学習ロードマップ
Step 0 学びや仕組みの全体像を理解する
Trailhead の使用開始
Salesforce の概要
Step 1 管理者としての基礎を身につける
Salesforceを学ぶ最初のステップとして、管理者領域を理解することが重要です。
データモデル、権限、オブジェクトの仕組みなど、実務にも直結する内容です。
Trailhead アドミニストレーター向けTrailmix
データモデリング
データセキュリティ
サクセスナビ セキュリティ はじめてガイド
YouTube 管理者向け解説動画検索
Step 2 ApexやLWCを触れたい場合の入口
開発も学んでいきたい人は、以下から入ると良いかと。
Apex基礎
LWC基礎
4. 学習に役立つ資格
資格は必須ではありません。しかし基礎知識を体系的に学べるため、初学者に有益です。
認定アドミニストレーター
Salesforceの基礎を広く学ぶことができ、最初に受ける資格として定番です。
資格ガイド
Agentforceスペシャリスト
Agentforceを業務に活かすための基礎知識が網羅されています。
AIアシスタントの設計、プロンプトの考え方、安全な権限設定などを理解できます。
資格ガイド
5. 2025年の国内導入事例と、2026年以降に導入が進む理由
Agentforceはまだ新しい技術ですが、すでに国内の大手企業で本番導入が始まっています。ここでは公開されている具体的な事例を紹介します。
2025年の国内導入事例
以下は実際に公表されている事例です。
アフラック生命保険
2025年4月、営業活動を支援するAIアシスタントとしてAgentforceを本番運用開始。
富士通
2025年4月、社内問い合わせ対応でAgentforceを導入、応対時間の短縮。
Agentforce 3の日本提供開始
2025年7月に日本向けに新バージョンが提供され、AIエージェントの可視化や管理機能が強化されたと発表されていました。
2026年以降、国内導入がさらに進むと考えられる5つの理由
- 国内大手企業で本番導入がすでに始まっている
- Salesforceが継続的にAgentforceを拡張しており、日本向けリリースも早い
- 問い合わせ対応、営業、社内サポートなどAI活用と相性の良い領域が多い
- 法規制やガイドラインが整備され、企業が導入しやすい環境が整ってきている
- Salesforce全体のプロダクト戦略がAI中心にシフトしている
これらの動きから、Agentforceは日本でも今後は、確実に普及が進むと考えられます。
6. 経験から感じていること
設計がプロジェクトの成果を左右する
標準機能を理解し、どこまで使えるかを判断できる力がより重要になります。不要なカスタムを避けることで、運用の負担を減らせます。
フローやトリガーは責務を分ける
後から修正しやすい構造にしておくことで、長期的な運用効率が大きく変わります。
Agentforce時代は管理者がより重要に
AIを正しく使い、安全に運用するための知識は、これから確実に求められます。
7. まとめ
Trailheadの日本語化の充実、Agentforceの登場、大手企業の国内導入開始など、Salesforceを学ぶのはオススメできます。
一歩づつ学びながら、AI時代に必要なスキルを身につけていきましょう。