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余ったPCをVPNサーバにしてAndroidでPCゲームをしてみる

Last updated at Posted at 2020-02-26

はじめに

AndroidでPCゲームがしたい!!
そんな夢を叶えてくれるのがSteamLink

しかしSteamLinkは同一ネットワーク内,所謂ローカルIPの末尾以外が同じ相手でしか使用できません.
そこで外部ネットワーク(自宅以外のWiFiなど)から接続するためにVPN(Virtual Private Network)を使います.

家に昔使っていたデスクトップPCが余っていたので今回はUbuntu18.04をインストールしてサーバとしました.

本記事は下記の記事を参考に躓いた点を追記していきます.

使用環境

サーバ用PC ゲーム実行用PC Android
OS Ubuntu18.04LTS Windows10 Android 9
CPU i7-4770 Ryzen 3900X Snapdragon845
RAM 24GB 32GB 6GB

+ これらを繋ぐルータ(LAN)

使用ソフト・アプリケーション

  • サーバ
  • ゲーム実行用PC
    • Steam
  • Android
    • SteamLink

導入方法

VPNサーバの導入は自分だけのVPNサーバを作る!Ubuntu 18.04 に SoftEther VPN Serverをインストールを元に追記したいと思います。

makeの追記

参考記事のとおりコピペしてしまうとvpnserverというファイルができてしまい,困惑するかもしれません.一度上の階層に移動し,解凍したフォルダを直接移動するという点が注意です.

$ cd vpnserver/
$ make
 ライセンスを読んで、同意するなら `1` と `Enter` を数回入力
$ cd ..
 --追記 解凍したフォルダごと移動することに注意
$ sudo mv vpnserver /usr/local
$ cd /usr/local/vpnserver/
$ sudo chmod 600 *
$ sudo chmod 700 vpncmd
$ sudo chmod 700 vpnserver

Port開放の追記

参考記事内ではファイアウォールの設定とPort開放が混同されていると感じましたので,ここでは分けて説明します.

  • Port
    • LAN内のプロトコル(ルール)を制御する門のようなもの.ネットワークに作用する.
    • 本記事においてはルータの設定に関係する.
  • ファイアウォール
    • コンピュータを守るための門のようなもの.自身(コンピュータ)に作用する.
    • 本記事においてはVPNサーバに関係する.

参考記事に記載されているufw(Uncomplicated FireWall)コマンドはファイアウォールの設定です.
VPNを実現するためには,ファイアウォールの設定とルータのポート開放も必要になります.ルータのポート開放については各ルータによって異なるため,ご自身で調べていただけると幸いです.ポート開放をするにあたってVPNサーバのローカルIPを固定する必要があることにご注意ください.

開放するPort番号

  • TCP
    • 5555 : デフォルトのリスナーポート
    • 443 : デフォルトのリスナーポート
    • 992 : デフォルトのリスナーポート
  • UDP
    • 1194 : OpenVPNを使う場合
    • 500 : L2TP/IPsecを使う場合
    • 4500 : L2TP/IPsecを使う場合

以降は参考記事のとおり導入してください.

Deamonの登録

Linuxでは常駐プロセスのことをデーモン(deamon)といいます.

$ sudo /usr/local/vpnserver/vpnserver stop
$ sudo vi /etc/systemd/system/vpnserver.service

viエディタが起動するのでaキーで入力モードにし,以下を入力します.

[Unit]
Description=SoftEther VPN Server
After=network.target
[Service]
Type=forking
ExecStart=/usr/local/vpnserver/vpnserver start
ExecStop=/usr/local/vpnserver/vpnserver stop
[Install]
WantedBy=multi-user.target

ESCを押した後:wqで保存します.

$ sudo systemctl daemon-reload
$ sudo systemctl enable vpnserver.service
$ sudo systemctl start vpnserver.service

AndroidからVPNサーバへ繋ぐ

  1. 設定からVPNの設定を探す.
  2. VPNの設定を追加し名前を適当につける.
  3. タイプをL2TP/IPSec PSKにする.
  4. サーバアドレスはグローバルIPを入力
  5. IPsec事前共有キーはVPNサーバで設定した共通キーを入力
  6. 登録したユーザ名とパスワードをそれぞれ入力
  7. 接続

繋がらないときはPort開放やVPNサーバのファイアウォール設定,入力間違いなどを確認してみてください.
繋がった場合,通常どおりSteamLinkを起動すると同一LAN内のゲーム実行用PCが認識されるはずです.

まとめ

SoftEther VPNを使ってUbuntu18.04でVPNサーバを建てました.
VPNサーバを利用するためにはPort開放とファイアウォール設定の二つが必要です.
Port開放を行う前にVPNサーバのローカルIPを固定する必要があります.
接続にはグローバルIPを使います.

これでAndroidでいつでもPCゲームができるようになりました!
もちろんPCゲーム以外の用途でも利用可能です.
最後にもう一度参考にした記事を記載します.

参考記事

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