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Microsoft Graph API を Graph Client Service を利用せずに GET PUT POST を実行する(C#)~認証の取得編~

Last updated at Posted at 2024-08-07

1. はじめに

Microsoft Graph API は、MSの公式ドキュメントを読むと、ほとんど Graph Client Service を使ってAPIを実行しています。
しかし、私はある事情でGraph Client Service を利用できませんでした。
従って、HttpClient を使用してAPIを実行したので、この方法についてご紹介します。
なお、デスクトップアプリ開発を想定しており、言語はC#です。

2. 認証の取得の実装

apiの実行について、今回は GET PUT POST の3つのリクエストを紹介しますが、そのどれにも必要なのが認証トークンの取得です。
ということで認証トークンの取得から説明していきます。

ただ、認証の取得といっても様々な認証の取得方法があります。
今回は対話型の認証方法を実施します。
※認証の種類についてはこちらを参照ください。

2.1. アプリケーションの生成

認証には以下の情報が必要です。

  • アプリケーションId
  • テナントId
  • 認証スコープ
  • 認証インスタンス

ただこれらの情報の取得には、Azureのアプリの登録が必要になりますので、Azureの登録方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

今回は認証を行うサービスクラスを実装します。
まずはコンストラクタでアプリケーションの生成をします。

// 認証のサービスクラス
public AuthenticationService(string applicationId, string tenantId)
{
    // アプリケーションの生成
    var builder = PublicClientApplicationBuilder.Create(applicationId)
        .WithAuthority($"{c_Instance}{tenantId}")
        .WithDefaultRedirectUri();
    m_App = builder.Build();

    // キャッシュの有効化
    TokenCacheHelper.EnableSerialization(m_App.UserTokenCache);
}

ここで、キャッシュの有効化を TokenCacheHelper でしています。
今回は対話型のフローを使用しているため、キャッシュの有効化をしておけば、何度も認証を実施する必要がなくなります。

2.2. 認証トークンの取得

では実際に認証トークンを取得します。

// 認証の取得
public async Task<AuthenticationResult> AcquireTokenAsync()
{
    var accounts = await m_App.GetAccountsAsync();
    var firstAccount = accounts.FirstOrDefault();

    // 認証トークンの取得
    // サイレント認証を試行し、失敗した場合にインタラクティブ認証を試行する
    AuthenticationResult? authResult = null;
    try
    {
        authResult = await m_App.AcquireTokenSilent(c_Scopes, firstAccount)
            .ExecuteAsync();
    }
    catch
    {
        try
        {
            authResult = await m_App.AcquireTokenInteractive(c_Scopes)
                .WithAccount(firstAccount)
                .WithPrompt(Prompt.SelectAccount)
                .ExecuteAsync();
        }
        catch
        {
            // 失敗
        }
    }

    return authResult;
}

今回の例では、キャッシュを有効化しているため、はじめにサイレント認証、つまりキャッシュを用いて認証を取得します。
キャッシュがなかった場合に、対話型の認証を実施します。

上記のメソッドで認証を取得することができました。
ただGET PUT POSTには認証トークンが必要になります。
従って、先ほど取得した認証から認証トークンを取得します。

var token = authResult.AccessToken;

これで完了です。

終わり

これで認証トークン取得は完了です。
後はこれを用いて、GET PUT POSTを実行します。

この続きは以下の記事をご覧ください
Microsoft Graph API を Graph Client Service を利用せずに GET PUT POST をHTTPで実行する(C#)

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