はじめに
よく分からないタイトルですが、見ていただきありがとうございます。
最近スクラムを勉強しているものです。
たまたまトリビアの種という番組の企画を思い出して、「あれ、これスクラムだな」って思ったので本記事を書きました。
そもそもトリビアの種って?
その昔「トリビアの泉」というテレビ番組があって、その中の1つのコーナーとしてあったのが、「トリビアの種」です。
視聴者から「調べてみることでトリビアになりそうな日常の疑問」を公募し、「世間ではバカバカしくてやっていないような素朴な疑問」を調査・実験など実際やったらどうなるかを当番組スタッフが検証し、明らかにする。その検証VTRに対して意外性、内容の充実度、検証の労力などを感銘度とし、品評会会長のタモリが評価をする。
(Wikipediaより抜粋)
子供の頃によく見ていましたが、馬鹿馬鹿しいことでも真剣に取り組んでいる姿が非常に面白く、大好きなテレビ番組の一つでした。
で、どこがスクラムと一緒なの?
それぞれ下記のステップを踏みます。
仮説を立てる⇨検証する⇨評価する
それぞれ細かく見ていきましょう。
仮説を立てる!
トリビアの種
どんなにくだらないことでも 「本当にやってみたらどうなるんだろう」 というところに着目し、仮説を立てます。
ちなみに、これまでにどんなトリビアの種があったかまとめている人がいます!
トリビアの種データベース
タイトル見るだけでも面白いです。笑
例えばこんな仮説もありました。
日本刀とピストル対決したら日本刀が勝つ
どっちが勝つのか気になりますね!笑
検証したくなります。
スクラム開発
スクラム開発もいくつかのシーンで仮説を立てるかと思いますが、
主にレトロスペクティブで仮説を立てます。
スクラムガイド2020にも記載されていますが、スプリント中にスクラムの効果を妨げるような事が起こってないか確認し、次スプリントでそれを改善するための仮説を立てます。
スクラムガイドの記載
スクラムチームは、個⼈、相互作⽤、プロセス、ツール、完成の定義に関して、今回のスプリ
ントがどのように進んだかを検査する。多くの場合、検査する要素は作業領域によって異なる。
スクラムチームを迷わせた 仮説 があれば特定し、その真因を探求する。スクラムチームは、ス
プリント中に何がうまくいったか、どのような問題が発⽣したか、そしてそれらの問題がどの
ように解決されたか(または解決されなかったか)について話し合う。
(スクラムガイド2020 スプリントレトロスペクティブ欄から抜粋)
スクラムガイドにも「仮説」という文言がありますね!
例えば「デプロイを手作業でやっているから、CICDのレーンにのせてしまえば、ベロシティももう少し上がるんじゃない?」等の仮説を立てます。
(ちなみに必ずしもベロシティを上げることがいいことだとは思っていないのでそこはチームの状況見て判断しましょう)
検証する!
トリビアの種
上記の「日本刀とピストル対決したら日本刀が勝つ」の検証をしていきます。
銃を撃った時に日本刀の刃に弾が当たるように日本刀とピストルを固定します。
銃を撃った際に日本刀の刃が壊れるのか、撃った弾が割れるのかで勝敗を判断します。
(放送当時に見てた記憶なので、違ってたらすいません。)
なかなかの規模ですが、仮説を検証するために全力で取り組みます。
スクラム開発
こちらもレトロスペクティブで出た仮説をスプリント期間中に検証します。
上記のベロシティが増えるのかの仮説だと、まず、デプロイ作業を自動化し、前スプリント同様に開発を行います。
最終的に効果があったかはのちに評価するとして、スプリント期間中は全力で検証に取り組みます。
こちらもトリビアの種と同様で、仮説を検証するために全力です。
評価する!
トリビアの種
実施した検証の結果に対して、タモリさんが10段階で評価します。
トリビアの種データベースを見ると、各仮説の評価を確認できます。
ちなみにトリビアの種は以下のような評価基準だそうです。
意外性、内容の充実度、検証の労力などを感銘度
スクラム開発
こちらももちろん、仮説の検証結果を評価します。
デプロイ自動化の例では、1回のデプロイに1時間かかってたのが自動化して10分になり、前スプリントと比べて0.5日残して全てのバックログを完了することができました。
これは次スプリント以降ベロシティが上がっていきそうですね。もちろん0.5日残った要因は様々考えられるため、自動化以外の要因も考慮する必要があります。
ベロシティは上がりそうだけど、立てた仮説が成功したか失敗したかはなかなか評価するのが難しそうですね。
評価しやすい仮説・学びの多い仮説を立てるには以下を意識するといいかもしれません。
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SMARTな仮説を立てる
SMARTの法則とは? 目標設定の重要性、目標の立て方、具体例について
SMARTな仮説を立てることで、誰が見ても同様の評価がしやすくなります。 -
学びを可視化! Celebration Grid!
学びを祝うふりかえり「Celebration Grid」
これまでの行動を上図にプロットし、たとえ失敗した行動があったとしても、そこから学びを得てチームで祝い合おうという振り返り手法です。
最も学びを得ることができることができるのは、中央の列にプロットされた行動です。中央の列は失敗するか成功するか分からない実験的な検証を表します。
ですので仮説を立てる際も、必ず成功するもの、必ず失敗するものではなく、成功するか失敗するか分からない仮説を設定しましょう。
ん、結局何が言いたかったの?
今回スクラム開発をトリビアの種に例えましたが、何が言いたかったというと下記3つです。
- 実験的なマインドを忘れない
- 全力で取り組む
- そして楽しもう
スクラム開発は楽しい開発手法であると信じているので、嫌な気持ちや大変になった時はまたここに立ち返ろうかなと思います。
トリピアの泉のような遊び心も大事ですよね。
またテレビでトリビアの泉やってほしいですね。