新型コロナウィルス感染拡大に伴う在宅勤務体制を進めている状況かと存じます。
その様な状況で、開発機を持ち帰りテストを行うにも、プラットフォームの Sandbox API が呼び出せない等の不都合もあるかと思います。
今回は開発機を Windows PC を経由して VPN に参加させる方法を紹介します。
前提
すでにプラットフォームのホワイトリストへ登録されている IP を得られる VPN 環境があり、Windows PC へ設定されている。
Windows PC 側の設定
Routing and Remote Access サービスを起動する
ネットワークインターフェースの設定
VPN のネットワークを共有設定
ネットワークインターフェイスの設定
共有設定を行うことで、ネットワークの設定が変更され、ネットワークに繋がらなくなっている場合があるので、宅内環境に合わせて修正する。
グローバルIPの確認
http://inet-ip.info にアクセスして IP アドレス、ISP が VPN 経由の値になっているか確認。
困ったらルーティングテーブルを確認
コマンドプロンプトで route print
C:\Users\gondo>route print
===========================================================================
インターフェイス一覧
16...60 45 cb a3 af 01 ......Realtek PCIe GBE Family Controller
27...00 ff 00 88 c0 74 ......TAP-Windows Adapter V9
1...........................Software Loopback Interface 1
===========================================================================
IPv4 ルート テーブル
===========================================================================
アクティブ ルート:
ネットワーク宛先 ネットマスク ゲートウェイ インターフェイス メトリック
0.0.0.0 0.0.0.0 10.22.100.1 10.22.100.122 25
0.0.0.0 128.0.0.0 10.255.16.1 10.255.16.130 25
10.22.100.0 255.255.255.0 リンク上 10.22.100.122 281
10.22.100.122 255.255.255.255 リンク上 10.22.100.122 281
10.22.100.255 255.255.255.255 リンク上 10.22.100.122 281
10.255.16.0 255.255.255.224 リンク上 10.255.16.130 281
10.255.16.3 255.255.255.255 リンク上 10.255.16.130 281
10.255.16.31 255.255.255.255 リンク上 10.255.16.130 281
18.178.222.49 255.255.255.255 10.22.100.1 10.22.100.122 25
18.180.204.42 255.255.255.255 10.22.100.1 10.22.100.122 25
127.0.0.0 255.0.0.0 リンク上 127.0.0.1 331
127.0.0.1 255.255.255.255 リンク上 127.0.0.1 331
127.255.255.255 255.255.255.255 リンク上 127.0.0.1 331
128.0.0.0 128.0.0.0 10.255.16.1 10.255.16.130 25
169.254.0.0 255.255.0.0 リンク上 10.22.100.122 301
169.254.255.255 255.255.255.255 リンク上 10.22.100.122 281
224.0.0.0 240.0.0.0 リンク上 127.0.0.1 331
224.0.0.0 240.0.0.0 リンク上 10.22.100.122 281
224.0.0.0 240.0.0.0 リンク上 10.255.16.130 281
255.255.255.255 255.255.255.255 リンク上 127.0.0.1 331
255.255.255.255 255.255.255.255 リンク上 10.22.100.122 281
255.255.255.255 255.255.255.255 リンク上 10.255.16.130 281
===========================================================================
固定ルート:
なし
開発機側の設定
開発機側には Windows PC のアドレスを ゲートウェイ
や ルーター
という項目に設定します。
この例では iPad で設定します。
Windows PC の IP アドレスを確認
コマンドプロンプトで ipconfig
を実行して IP アドレスを調べる。
イーサネット 2 は VPN の方のアドレス。
ネットワークを手動設定
IPアドレス
にはルーターが動的に付与しないアドレス且つ、ネットワーク内のデバイスと重複しない IP アドレスを設定。
ルーター
に先ほど調べた Windows PC のアドレスを設定。
グローバルIPの確認
http://inet-ip.info にアクセスして IP アドレス、ISP が VPN 経由の値になっているか確認。
mac でやるには
LANアダプターとwifiアクセスポイントを用意して、インターネット共有機能を使えば簡単にできると思います。(機材が手元に無いため未検証)