2
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

JavaScript の Promise で Movable Type の Data API から取得した非同期通信データを処理する

Last updated at Posted at 2017-03-16

※JavaScript のPromise について、勉強がてら記述しました。誤記などありましたらご指摘ください。

Movable Type の Data API からJSONを取得。
取得した データを、JavaScriptで加工して、表示したい。利用したい。
そんなシチュエーションがあると思います。

例として、API経由で取得したデータを、別関数に引き渡すというシチュエーションで考えてみます。

<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.1.1/jquery.min.js"></script>
<script>

// Movable Type のData APIから、記事データを取得して、変数listに格納

 const list =  $.ajax('http://your-mt/mt-data-api.cgi/v3/sites/site_id/entries');

// 変数listを表示

 console.log(list);
  
</script>

このコードでは、Data API 経由で取得した記事データを、console.logで表示しようとしています。しかし、上記の実行結果は以下のようになり、期待通りに記事のデータを表示できません。

promise-01.png

これは

  • JavaScript で Data APIを利用するときは、非同期通信で処理を行っている
  • JavaScript は、非同期通信のレスポンスを待たずに処理を実行する
  • 結果として、Data API から取得したデータを受け取る前に、console.logが実行済になってしまう

ことから起こる現象となります。

非同期通信を行っている最中(readyState が 1 の状態) 、つまり通信中の状態で、データを完全に取得する前に console.logを実行してしまい、記事データが期待通りに表示されない状態となります。

JavaScriptでは、非同期通信で取得したデータを処理するために Promise という概念があります。Promise を利用すると、Data API で取得したデータを上手く処理することができます。

Promiseのメリット

Promiseは、ECMAScript2015 から標準仕様として採用されています。

Promise を使うと、JavaScript の非同期通信の結果を待って、次の処理にデータを引き渡すことができます。

Promise については、以下のドキュメントが非常に詳しいため、こちらをご参照ください。

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Promise
http://azu.github.io/promises-book/

※Promise は各種ブラウザで利用できますが、IEではサポートされていません。

Promise を使って、Data APIから取得したデータをうまく処理する

実際にPromise を使って、Movable Type の Data API からデータを取得し、別の関数に渡して表示してみます。

sample-1 JavaScript SDK を使った場合

以下は、Movable Type の Data API 用 JavaScript SDKを使い、console.logにデータを渡して表示する例です。JavaScript SDK のラッパー関数[getEntries]を定義して、Promise のオブジェクトを生成します。Data API との通信が終わったら、次の関数であるconsole.logに値を渡して、表示します。

  <script src="http://your-mt/mt-static/data-api/v3/js/mt-data-api.js"></script>
  <script>

    const api = new MT.DataAPI({
      baseUrl: "http://your-mt/mt-data-api.cgi",
      clientId: "your-client-id"
    });

// MTのブログIDを変数 siteId に格納
    const siteId = IDの数字;

    function getEntries() {
      return new Promise((resolve, reject) => {
        api.listEntries(siteId, function(response) {
          resolve(response);
        });
      });
    }

    getEntries().then(function(response) {
      console.log(response);
    });

</script>

上記のコードの実行すると、以下のように、JavaScript のオブジェクトデータが表示されます。非同期通信の処理を待って、取得したデータを次の関数に引き渡しできていることがわかります。

promise-02.png

sample-2 jQueryを使った場合

jQueryを使った場合は、以下のようなコードになります。
実行結果は、sample-1と同じです。

  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.1.1/jquery.min.js"></script>
  <script>

    function getEntries() {
      return new Promise((resolve, reject) => {
        const response = $.ajax('http://your-mt/mt-data-api.cgi/v3/sites/site_id/entries')
        resolve(response);
      });
    }
    getEntries().then(function(response) {
      console.log(response);
    });
  
</script>

sample-3 Promise.resolve を使う

jQueryのajax関数は、Thenable なオブジェクトを返します。このため、Promise のショートカットである Promise.resolve を使った書き方ができます。

  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.1.1/jquery.min.js"></script>
  <script>
    const list = $.ajax('http://your-mt/mt-data-api.cgi/v3/sites/site_id/entries');
    Promise.resolve(list).then(function(response) {
      console.log(response);
    });
  </script>

sample-2 よりも、少しスッキリした書き方ができることがわかります。この実行結果は、sample-1,
sample-2 と同じとなります。

今回使った、Movable Type Data API のエンドポイントについては、以下をご参照ください。

https://www.movabletype.jp/developers/data-api/
https://www.movabletype.jp/developers/data-api/v3-reference.html#entries
https://github.com/movabletype/mt-data-api-sdk-js/wiki/DataAPI-SDK-japanese-MT.DataAPI

2
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?