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NFTクリエイターのためのOpenSea入門

Last updated at Posted at 2022-01-13

はじめてのNFT

現在仕事で悩んでいる知人のためにこの記事を捧ぐ。
NFTの注目度はここ最近著しい。
昨年2021年は、高校生がこのNFTの売買で 2億稼いだり、今年のビジネスの注目ランキングにも入ってきている。
まだまだ参入者が少なく、ブルオーシャンの市場といえる。
才能あるクリエイターならここで有名になり、稼いで勝ち逃げすることは十分に可能だ。
暗号資産に全くの無知の方向けに作成しているため、かなり冗長的になっているが、ミスなく丁寧に書いているつもりなので、気になっている方や、挫折して出来なかった人はぜひ見てほしい。
この記事では0の状態からNFTの取引ができるようになるまで説明していく。
クリエイターは、イラスト、音楽、ゲーム内アイテム等を作成して販売をする。
本記事の流れとしては、「NFTに必要なものを揃える」→「マーケットへの登録」→「マーケットへNFTを登録」→「NFTを販売する」になっている。

「NFT」について知らない方は、前回の記事にNFTの基礎的な知識を記載しているので、参考にして欲しい。
税金などにも少し触れているので長くなってしまっている。

NFTクリエイターになるために学習すべき5つのこと

環境について

まず初めにNFTを販売するために必要な環境について説明する。
NFTの取引に必要なものは、以下の5つとなる。
・OpenSea
・MetaMask
・作品
・ETH(イーサ)
・暗号資産取引所の開設
詳細は以降説明していく。

OpenSeaについて

まず、NFTを販売するマーケットについて紹介する。
この記事のタイトルとなっている。OpenSeaだ。
OpenSeaはNFTの最大のマーケットとなっており、2017年からサービスを開始しており実績がある。
販売できる作品は、アートなどのイラストや、音楽や3Dモデルなどもある。
Rarible(ラリブル)など競合はあるが、利用者が多く情報も手に入りやすいOpenSeaからまず慣れよう。
OpenSeaへアクセスして、適当に作品を見て回ろう。
image.png
画像を見てもらうと、作品の右下にイーサリアムのマークがある。
それが販売金額となっている。
画像のように、イラストをパターン化して販売することは多い。
高く売るにはその時の流行や、マーケティングなどの技術も必要となる。
競合相手を見て創作意欲を搔き立てよう。
OpenSeaのリンクは以下に記載しておく。
OpneSeaにアクセス

MetaMaskへの登録

作品の報酬を受け取ったり、ブロックチェーン上で取引をする際のガスの支払いには、ウォレットが必要となる。
ウォレットには色々な種類があるが、OpenSeaと親和性が高いウォレットが望まれる。
NFTで取引するなら「MetaMask」が第一候補となるであろう。
トークンポケットなども候補として考えられるが、特別な理由がない限りはMetaMaskでいい。
以降は、MetaMaskの登録手順を書いていく。
MetaMaskにアクセス
image.png
私が使っているブラウザはChromeのため、画像のようにChrome追加すれば完了となる。
使用しているブラウザに合わせて設定しよう。
image.png
インストール後は「開始」を押下して、「ウォレットの作成」をしよう。
パスワード設定画面に遷移する。
パスワードは記号を含みなるべく強固なものを設定しよう。
パスワードの情報は、メモ用紙など物理的な媒体に保管するのが望ましい。
image.png
パスワードが設定さるとリカバリーフレーズに関する動画が出てくる。
このリカバリーフレーズは最重要項目だ。
ここで適当に設定を進めると、後々痛い目をみる。
リカバリーフレーズというのは、簡単にいうと復活の呪文だ。
障害が起きた時に復活できる魔法の言葉だ。
繰り返すが最重要項目のため、動画を見てから設定を進めるべきだ。
それから、リカバリーフレーズを書き留めたら誰にも知らせることはないように。
例えそれがMetaMaskのサポートであってもだ。
リカバリーフレーズを聞いてくるサポートは詐欺である。
image.png
画像のようにグレーの背景の箇所をクリックすると、パスフレーズが表示される。
誰にも見られないように、パスフレーズを記入しよう。
image.png
その後は簡単なテストが出されるので、それに合格すれば画像のように設定が完了となる。
image.png
設定後はウォレットに関するメニューが出てくる。
ウォレットを作成したばかりなので当然、NFTの取引で使用するETHは0である。
MetaMaskに関する情報は以上となる。
image.png

ETHの用意と取引所の開設

取引にはETHが必要となる。
そして、購入するために取引所の開設が必要となる。
取引所はETHの購入だけではなく、ETHを日本円に変換する時に必ず必要となる。
すぐにNFTの販売をしたいクリエイターは、まず取引所の開設をしよう。
作品を登録するだけならばETHは必要ないので、以降の作業ではNFTの販売以外は作業を進められる。
初心者にも使いやすいのは、「Bitflyer」か「Coincheck」となる。
どちらも開設といいたいところだが、好きな方を1つ選んで開設して欲しい。
個人情報との確認もあり、手続きに1週間ほどかかるので、早めに申請することを心掛けよう。
登録方法については、検索してもらえばどこにでも載っているし、そこまで難しくないためここでは割愛する。

OpenSeaへの登録

準備ができたらpenSeaへの登録だ。
MetaMaskが準備できていれば問題ない。
実際にNFTを販売するには、ETHが必要となるので取引所開設の申請をしておこう。

MetaMaskとの連携

まず、MetaMaskのWallet情報とOpenSeaを紐づける。
OpenSeaのホームから右上のWalletを選択しよう。
画像のような画面が表示されるのでインストールした「MetaMask」を押下しよう。
image.png
その後は、MetaMaskのパスワードを要求されるか、画像のようにどのアカウントを使用するか聞かれる。
先ほどの登録の手順に従っていればアカウントは1つのため、作成したアカウントが選ばれていることを確認して「次へ」を押下しよう。
その後は「接続」ボタンが出てくるので押下して先に進もう。
image.png
画像のようにOpenSeaにWalletの情報が表示されたら成功となる。
image.png

アカウントの設定

今度はNFTが購入された時に通知が来るように、メールアドレスの登録を行う。
ホーム画面のWalletマークの横にあるアイコンにカーソルを合わせると、画像のようにメニューが出てくる。
Settingを押下しよう。
image.png
MetaMaskが起動されるので、「署名」を押下しよう。
image.png
その後はプロフィールの設定に遷移するので、ユーザ名と、メールアドレスを入力して「Save」ボタンを押下しよう。
設定後に認証メールが届くので、認証をして完了となる。
認証は後回しにせず行っておこう。
image.png

競合相手のアイテムをチェック

既に使い方は分かっているかもしれないが、サイトの上部にある検索バーからキーワードを入力すると、NFTの一覧が表示される。
今回は「doge」と入れてみた。
競合相手となりそうな相手を観察してみよう。
相場を見る時にも使うので、この機能の使用頻繫は高い。
左側のフィルターから金額、コレクション、カテゴリーなど条件を選んで表示することができる。
コレクションは、ブロックチェーンゲーム、アプリ毎に表示されたりするので、慣れてきたら使ってみよう。
image.png

NFTの登録

出品といいたいところだが、出品するためには作品の登録が必要だ。
もちろん、購入したり手に入れたNFTを販売することはできるが、クリエイターであるならまず自分の商品を販売しよう。
ホーム画面から「Create」を押下しよう。
または、右上にあるメニューからでも問題ない。
image.png
画像のような画面に遷移する。
NFTとして販売できるのは、画像やビデオ、音楽、3Dモデルなどだ。
サポートされている拡張子は、「JPG, PNG, GIF, SVG, MP4, WEBM, MP3, WAV, OGG, GLB, GLTF」となっており、最大で100MBとなっている。
サイズや拡張子は、変更されるかもしれないので定期的にチェックしておこう。
image.png
ざっくりとだが、登録に必要な各設定値について説明する。
Name:名前
External link:外部リンク(自分のホームページや、SNSなんか)
Description:作品の説明
Collection:1※コレクションを選択できる(自分で新しく作成できる)
Properties:2※作品に付加できるオプション(基本的に使用しない)
Levels:2※作品に付加できるオプション(基本的に使用しない)
Stats:2※作品に付加できるオプション(基本的に使用しない)
Unlockable Content:購入者限定特典(購入者限定で閲覧できる情報。使用例:URLを貼り付けてコンテンツ配布)
Explicit & Sensitive Content:え○ちな作品は必ず選択
Supply:このコンテンツを複数人に販売する場合、人数を設定する(イーサリアムだと設定不可)
Blockchain:3※「Ethereum」 or 「Polygon」どちらのブロックチェーンを利用するか選ぶことができる
Freeze metadata:永久にコンテンツが保存されるが、ガス代がかかる(使ったことない)
1※コレクションの作成については、ブランディングに関わる重要項目のため後述する
2※カードゲームのようなステータスをNFTに追加する際に利用する(単なるイラストだと使用機会は少ない)
3※日本ではETHしか購入できないため、海外の取引所を開設する必要がある(暗号資産の知識を身に付けてから開設しよう)
NFTを商売とするならば、確実に手数料が安い方が得となる。
イーサリアムは通貨自体の価格が上昇してしまったため、手数料が年々高くなっている。
使用できるならPolygonを使ってみよう。

設定値が入力できたら、「Create」を押下して終了だ。
「You Create xxx」と表示されるので、画面右下のLink Copyを押下して、作成したNFTの情報を見てみよう。
これで出品までの準備は完了した。
念のためだが、後ほど設定項目は変更できる。
補足情報として、コレクションの作成の仕方を説明する。

コレクションの作成

右上のメニューから「My Collections」を押下しよう。
image.png
遷移後は、「Create a collection」を押下しよう。
image.png
NFTを作成したように、コレクションも設定する箇所がある。
image.png
設定項目について簡単に説明する。
Logo image:コレクションの顔となる(youtubeのロゴと同様)
Featured image:コレクションの顔2(コレクションを選択すると、ロゴと一緒に表示される)
Banner image:コレクションの顔3(youtubeのバナーと同様)
Name:作品のグループ名(youtubeのチャンネル名と同様)
URL:OpenSeaで表示されるためのユニークな値
Description:説明文
Category:カテゴリー(Art, Music, etc...)
Links:クリエイターのSNS等
Royalties:1※二次流通した際にクリエイターに入るインセンティブを設定(自身のMetaMaskのアドレスを設定)
Blockchain:2※使用するブロックチェーンを選択(持っていて手数料の支払が可能ならPolygonを選択)
Payment tokens:報酬を受け取る通貨を選択できる。ETHが基本となる
Display theme:コレクションに属するNFTをどう表示するか選択できる
Explicit & sensitive content:え○ちなコンテンツだった場合は選択
1※インセンティブを高く設定し過ぎると、購入を敬遠されるため他の作品を見て相場を設定しよう。
2※手数料の安さは正義のため、慣れたらPolygonを購入して選択してみよう

設定項目が入力できたら、「Create」を押下しよう。
コレクションの設定は以上で終了だ。

NFTの出品について

ようやく出品となる。
右上のメニューから「Profile」を押下しよう。
image.png
その後の遷移で、先ほど登録したNFTが表示されるはずである。
販売した作品を押下しよう。
image.png
画像のような画面に遷移するはずだ。
右上の「Sell」を押下して、出品作業を進めていく。
image.png
遷移したら出品に必要な情報を記載していこう。
image.png

簡単にだが出品に必要な項目について説明する。
Type:オークションか、決まった金額で販売ができる(慣れないうちはFixed Priceを選択しておこう)
Price:販売したい金額を設定(単位はETHなので間違わないように。$表記などで金額を確認)
Duration:販売期間
Fees:OpenSea側の販売手数料は2.5%で、コレクションで設定したロイアリティも加算される

設定に間違いがなければ「Complete listing」を押下しよう。
その後は、手数料の支払でETHが要求される。
販売額が高いとその分、支払う手数料が高くなる。
MetaMaskとの支払が何度か確認されるので、青いボタンを押下しよう。
image.png
完了すると画面が遷移される。
販売したNFTの画面の「Listings」に販売価格が表示されていれば成功となる。
image.png

以上で販売までの手順は終了だ。
今日からあなたもNFTクリエイターの仲間入りだ。
細かな部分で得する方法があるが、それは情報収集や勉強をしていくうちにわかってくる。
最初は完璧を目指さずに、走りながら学習していこう。
NFTは暗号資産の技術の上に乗っかっているため、暗号資産の勉強は利益に繋がる。
別記事でも暗号資産に関することは書いているので参考にして欲しい。
情報収集するならtwitterがオススメだ。
先人のクリエイターがポロリすることがあるため、気になった人をフォローしておこう。
クリエイターが幸せな人生を歩めることを祈る。

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