出生情報をLLMへ渡し、そのまま人物像を書かせる。実装だけを考えれば簡単です。しかし、同じ入力から同じ判定を再現できるのか、画面に出た一文をどの条件まで遡れるのか、辞書を直した時に何が変わったのかが曖昧になります。
AETHERCOREが運営するGenesisCoreでは、2026年9月9日に有料版の「社会発現5経路」を更新しました。この機能は、五角形のグラフ、該当規則、計算された配置、意味の説明、参考人物、1ページPDFを一つの結果として表示します。今回の記事では機能紹介より一段下へ降り、判定層と説明層を分けた理由を整理します。
先に全体の処理を置く
社会発現5経路の公開仕様は、次の順で読めます。
出生情報
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西洋占星術 / インド占星術の配置計算
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固定規則による一致判定
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経路群・詳細規則のID
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説明辞書と人物資料を参照
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結果画面 / 1ページPDF
五経路の判定と説明表示では、新しい生成AI呼び出しを行いません。既存の西洋占星術・インド占星術の専門分析では、引き続きAIを使います。GenesisCore全体からAIを外したわけではなく、出力の役割ごとに方式を分けています。
画面には三種類のデータが同居する
五角形だけを見ると、性格診断のスコアに見えます。実際には三種類のデータを区別する必要があります。
| 層 | 画面で見えるもの | 読み方 |
|---|---|---|
| 判定 | 配置、規則ID、一致条件 | 入力から計算・照合された部分 |
| 解釈 | 経路名、意味、活用場面、偏り | 占星術概念から整備した説明 |
| 記録 | 人物の職業、活動、比較理由、出典 | 同じ規則または経路群を検討する参考資料 |
五角形の値は、該当した経路群の種類数を研究用420名の分布と比べた相対指標です。能力、適職、成功確率の点数ではありません。0は、現在の固定規則で該当がなかったことを示します。
73経路群と386詳細規則を分ける
商品用辞書は73経路群、386詳細規則を扱います。
経路群は、複数の具体規則をまとめて読む単位です。詳細規則は、どの体系・図・位置関係が一致したかを追う単位です。同じ社会機能へ複数の規則から到達でき、一人に複数の社会機能が並ぶこともあります。
職業を五種類へ分類する設計にはしていません。「技術者だから技術経路」という後付けを避けるには、入力から規則一致までの順序を固定し、職業・活動記録を後段で照合する必要があります。
画像では、規則ID、体系、分割図、室、サイン、度数などが条件に応じて表示されます。D1とD10、判定位置と参考位置も同じ欄へ潰さずに残します。利用者が「なぜ表示されたか」を追うための面です。
説明辞書を別に持つ理由
1. 再現性
同じ入力、同じ規則版、同じ辞書版なら、五経路の判定と説明を同じ経路から再取得できます。LLMのサンプリング差を判定層へ持ち込みません。
2. 追跡可能性
画面のラベルから、経路群、詳細規則、計算配置へ戻れます。誤りを見つけた時に、計算、規則、説明、人物記録のどこを直すべきか切り分けやすくなります。
3. 編集可能性
判定ロジックを変えず、分かりにくい説明や出典だけを見直せます。反対に規則を変更した時は、影響する表示と資料を限定して確認できます。
4. 主張範囲の制御
「条件が一致した」「こう解釈する」「この人物の活動記録と比較できる」を別々に表示できます。計算結果が、そのまま能力や因果の証明へ飛ばない構造をUI側にも持たせています。
509件は人数でも実験数でもない
人物資料は509件の「人物×経路」編集記録です。同じ人物が複数経路へ現れる場合があるため、509人を意味しません。509回の独立実験でもありません。
数字を大きく見せる表現は一時的に強く見えますが、データモデルを壊します。何を一件と数えたのかを公開文章とUIで揃える方が、検査と更新には有効です。
今回検査した範囲
公開後に日英40ページ、有料画面8パターン、PC・スマートフォン表示、公開画像、PDF見本の整合を確認しました。PDFは1,522件の組版検査と代表出力の目視確認を行っています。
この検査が確認するのは実装、表示、組版、資料の整合です。実購入から課金AI生成、顧客メール到着までの通し試験はまだ完了していません。独立人物群での科学的再現や因果も、この製品更新だけで新しく確立したものではありません。
まとめ
生成AIを使う場所と、固定規則で残す場所は同じである必要がありません。自由な文章が価値を持つ分析層と、再現・追跡を優先する判定層を分ける。その境界が、占星術のように解釈と計算が混ざりやすい領域では重要でした。

