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Copilot Studio Lite (Agent Builder) から Copilot Studio へのコピー機能を試してみた

Last updated at Posted at 2026-01-13

はじめに

Copilot Studio Lite (Agent Builder) で作成したエージェントについて、Copilot Studio にコピーする機能が出てきたようです。

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※サービスの名前について、Agent Builder⇒Copilot Studio Lite⇒Agent Builder といった感じで名前が変更されたものの、元に戻ったという認識です。本記事では、Agent Builder で表現します。

※私は Frontier というプレニュー機能に早期アクセスできる設定をオンにしています。こちらの機能が出てきていない場合、執筆時点では Frontier がオンでないためと考えられますが、いずれ展開されるものと考えます

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こちらを試してみた内容について、備忘のため記事を書きます。まず、エージェントの編集画面で、以下の選択をします。

試してみたこと

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環境の選択メニューが出てきます。エージェントをどの環境にコピーするか選べます。自動で既定の環境に作成されるような動作ではない点はよいと思います。ただ、管理者的には、選択できる環境を制御する機能が欲しいかもしれません。

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とりあえず環境を選んでみます。

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すると、Copilot Studio の作成画面が立ち上がります。こちらで作成を押すと、結果的にコピーが作成される感じです。名前、説明、指示文、ナレッジなどが引き継がれています。

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環境に対するコピーは、おそらく、環境に対する Environment Maker、つまり、Copilot Studio でエージェントを作成するためのセキュリティロール以上があれば可能と思います。しかし、Power Platform DLP ポリシーで、環境に対して、エージェントの展開がブロックされていれば、管理者が意図しないところで Copilot Studio のエージェントが展開されることはない認識です。

ただ、すでにユーザーが Copilot Studio でエージェントを作成、展開できる環境がわり当たっている場合、その環境にエージェントをコピーして展開することはできるため、本番利用する際は、管理者に申請をするルールにする方がいいと思います。

ただ、申請していなくても、その環境に割り当てているクレジットの範囲でしかエージェントを使えないようにしておけば、意図せず、テナントでプールしていえるクレジットが大量に消費されることはないと思います。

つまり、Copilot Studio 側のセキュリティガバナンスの設定をしっかりしていることが重要です。

便利ではあるものの、個人的には、凄く凝ったエージェントでなければ、正直 Copilot Studio で一から作り直すのと大きくは変わらないと思います。

どんな時にこの機能が使えるか

こんな感じで Agent Builder で作成したエージェントを Copilot Studio にコピーすることができるのですが、どういう時にこの機能が使えるか、あえて Copilot Studio にコピーするといいのか、知っておくことが重要だと思います。

まず、もちろん、Agent Builder で作成したエージェントに対して、Copilot Studio で利用できるナレッジ、ツール等を使って拡張したい場合、使えると思います。

それ以外ですと、個人的には、以下の要件を全て満たした際にこちらの機能が使えると思います。

  • Agent Builder で作成した SharePoint をナレッジとしているエージェントを広い範囲、例えば全社的に共有したい

  • Microsoft 365 Copilot のライセンスを持っているユーザーは全社員のうち一部

  • 広い範囲のユーザーが使うが、月辺りの利用頻度自体はそれほど高くない

Agent Builder で作成した SharePoint をナレッジとしているエージェントを他のユーザーに共有する場合、利用者も Microsoft 365 Copilot のライセンスを持っている必要があるためです。しかし、そのためだけに Microsoft 365 Copilot のライセンスを大幅に増やすことは、簡単ではないと思います。

そのような場合、Copilot Studio にエージェントをコピーして、プリペイド Copilot Credits サブスクリプション (テナントライセンス)、または従量課金のライセンスを環境に割り当てることで、コストを抑えつつ共有して利用することができます。

※もちろんこのようなケースが多数出てきた場合は、ユーザーに対して Microsoft 365 Copilot のライセンスを割り当てる方がコスト的にメリットが生まれ、また、管理面でも楽になるかもしれません

ちょっと気になったこと

少し気になったことがあります。Agent Builder では、以下のように Teams のチャット、メールなどもナレッジとして追加できます。

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これらのナレッジについて、Copilot Studio のナレッジには存在しません。

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では、コピー機能を試してみるとどうなるかというと、ナレッジの部分が消えています。

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「これじゃだめじゃん?」、「そもそもなんで Agent Builder で追加できるナレッジが Copilot Studio にないの?」と思う人もいるかもしれません。

将来的には追加される可能性もあるかもしれませんが、現時点での私の考えは次の通りです。

そもそも、個人のチャットやメールをナレッジにしたエージェントは、個人利用を前提とている。そのため、広く共有する用途は想定されておらず、Copilot Studio のナレッジとして追加できない仕様になっている。

また、チャットやメールをナレッジにしたエージェントを、便利ということで、軽い気持ちで、広い範囲に共有しようとすると、利用者にもチャットやメール(ボックス)へのアクセス権を付与する必要が出てきます。これは結果的にオーバーシェアリング(過剰共有)につながってしまうため、その点も理由の一つかもしれません。

言うまでもありませんが、個人のメール内容を多くの人が閲覧できてしまうのはさすがに問題がありますよね。そう考えると、広く共有することを想定しているエージェントのナレッジとしては、チャットやメールではなく、SharePoint などの情報共有基盤で適切なアクセス権を付与して使いましょう、という考え方なのだと思います。

※もちろん、チャットやメールにナレッジが溜まってしまっており、その一部を広い範囲で使えるナレッジとして活用したい、というニーズはあるはずです。今後、そうしたニーズに応える形で、エクスポート的な機能が強化される可能性はあるかもしれません

まとめ

今回は、Copilot Studio Lite (Agent Builder) から Copilot Studio へのコピー機能を試してみました。参考になれば幸いです。

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