はじめに
お客様から AI 使ってドキュメントの翻訳を行いたいという相談をいただくことがあります。もちろん、テキストにしてチャットすれば翻訳してくれます。
しかし、お客様が求めるのは、ドキュメントをそのまま翻訳することです。グローバルにビジネス展開している場合、例えば、製品マニュアルなどを複数の言語で作成する必要があると思います。そのため、日本語で作成したドキュメントを他の言語に一気に翻訳できると非常に便利だと思います。
もちろん、Azure の Document Translation 等を使って作りこめば可能と思いますが、今回は、Copilot や AI Builder、Copilot Studio 等の範囲でどこまでできるのか試してみたいと思います。
今回は、以下のようなサンプルの経費精算規定のドキュメントの翻訳を試してみます。
Word Copilot
Word の Copilot で試してみます。ライトに依頼してみましたが、結構いい感じに翻訳進めてくれます。文章の体裁も崩れないため、非常によさげです。
ただ、途中で止まってしまうことがあるため、何度か続きをお願いする必要があります。ただこれでもかなり効率化はできると思います。
Copilot Cowork
かなりいい感じです。こちらもライトに試してみましたが、複数言語同時にもいけました。
AI Builder
コードインタプリターがオンにできるので以下のような感じで試してみました。結論、あまりうまくいかなかったです。
出力形式、AI モデル等を色々変えてみましたが、上記のようなエラーがでて、期待した出力になりません。また、
文章量を減らして、1 章だけのファイルコンテンツを保存するようにしましたが、それでも生成されたファイルの中身は空でした。
AI Builder のプロンプトは、AI モデルの最大トークン数と比較すると、実際に扱えるトークン数はかなり少ない印象のため (お客様支援でもここがネックになることが多いため改善してほしいですが)、要約、抽出等のシンプルなタスクに向いており、今回のようなそれなりのページがあるドキュメントの翻訳には向いていなさそうです。
一応、こんなフローでやってみました。上手く動けば簡単に構築できて楽だったんですけどね。。。
Copilot Studio
こちらも、コードインタプリターが使えるためためしてみました。色々試行錯誤しましたが、結論、こちらも直接ドキュメントを翻訳することはできず、一度情報を抽出して、HTML にして、Word の Work IQ を使って、AI モデルを色々切り替えながら試した結果、何とか動いたという感じです。
上手くいかなかったパターン
コードインタプリターをオンにする。
スキルを作成
スキルの作成方法や呼び方は以下の記事を参考にしてください。
適切なスキルは呼ばれたが、チャットで上手くファイルが返されないです。コードインタプリター、プレミアムマークついているので (クレジット消費多めであれば)、結果の出力までしっかりしてほしいです・・・
上手くいったパターン
代替案として、一度 HTML に変換して、その後、出力は、 Work IQ Word MCP を使いました。
※指示文、スキルの内容を大分工夫しています。また、AI のモデルによっては上手く動作しないこともありました
翻訳自体はそれなりにいい感じですが、一度 HTML にしているため、少なからず、体裁は変わります。こちらが許容できるのであれば、それなりに指示文、スキルの内容について工夫いりますが、試してみる価値はあると思います。
こちらの場合、エージェントを共有すれば、誰が使っても同じ手順で実施できる点は魅力かと思います。
まとめ
今回は、Copilot、AI Builder、Copilot Studio 等でドキュメント翻訳を試してみた結果を整理しました。個人的には、AI Builder や Copilot Studio にも頑張ってほしかったですが、こちらに関しては、難易度という意味でも、精度という意味でも、Word の Copilot、Copilot Cowork 優先でアプローチする方がよい印象です。もちろん、いずれについても今後更に進化していくと思いますし、あくまで現時点での個人的な検証を踏まえた所感と捉えていただけたらと思います。


















