はじめに
日々の業務で、お客様からさまざまなサービスの上限緩和申請の依頼を受けることがあります。
その中でEC2のコスト削減に利用されるRI(リザーブドインスタンス)の上限数の認識でちょっと引っかかったので備忘録として残します。
いきなりクイズ
あるAWSアカウントの東京リージョンにおいて、以下の状況の時、RIの上限はいくつでしょうか??
答えは20個っ!
ではなく、80個です。
えっ?
って一瞬なりますよね。私もなりましたw
公式ドキュメントには以下記載があります。
1 か月当たりに購入できる リザーブドインスタンス の数は制限されています。リージョンごとに 1 か月当たり 20 個のリージョン リザーブドインスタンス に追加して、アベイラビリティーゾーンごとに 1 か月当たり 20 個のゾーン リザーブドインスタンス を購入できます。
たとえば、リージョンに 3 つのアベイラビリティーゾーンがある場合、リザーブドインスタンス の制限は 1 か月当たり 80 です。つまり、そのリージョンのリージョン リザーブドインスタンス 20 と、3 つのアベイラビリティーゾーンそれぞれで 20 のゾーン リザーブドインスタンス (20x3=60) です。
これを図解すると、東京リージョンの場合は以下のようになります。
Tips
- Regional指定のRIがある
- Region全体で80個が上限となっていても、各AZの上限は20個のため、1つのAZで20個以上の購入は不可
- 東京リージョンで、RI制限数を20個から30個に変更した場合は、そのリージョンでは合計120個が上限値となる
- 緩和申請の受理まで数日を要しますので、注意が必要
- RIの購入形態(Standard/Convertible) に関わらず全体の合計数が上限となる
参考
EC2のリザーブドインスタンス概要
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-reserved-instances.html
ReagionalとAZでのRIの違い
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/reserved-instances-scope.html