概要
ダッシュボードページ名を事前定義プレゼンテーション変数より取得し、分析の値の切替を行う方法について記載します。
本設定を行うことにより、異なるダッシュボードページに配置した共通の分析の対象カラムの値を選択ページによって切り替えることが可能となります。
前提
- ・予め共通の分析を表示する2つのダッシュボードページを用意しています。
- ・Autonomous Data Warehouse(ADW)サンプルSales History (SH)スキーマを参照しています。
参考
OBIEE12cのマニュアルになりますが、下記マニュアルを参考に記載しています。
https://docs.oracle.com/middleware/12211help/biee/ja/bi.12211/e73376/GUID-ECB6E0C3-2554-4052-AB43-EE977985C3CD.htm#BIEUG2798
設定内容
1. プレゼンテーション変数の作成
ダッシュボードページ名を取得するため、ダッシュボードプロンプトで事前定義プレゼンテーション変数を設定します。
- ・変数プロンプトの設定
- プレゼンテーション変数(P1)を設定し、変数式にダッシュボードページ名を取得する事前定義プレゼンテーション変数を設定します。
- ※下記はダッシュボードページ名取得する事前定義プレゼンテーション変数
- @{dashboard.currentPage}
分析の列式に事前定義プレゼンテーション変数を直接設定した場合、2回目以降のプロンプト検索後のエクスポートで変数の値が取得できないため、ダッシュボードプロンプトを介して事前定義プレゼンテーション変数の値を取得する方法を行っています。
2. 隠しダッシュボードプロンプトの設定
分析の列式で変数の値を受け取るため隠しダッシュボードプロンプトとしてダッシュボードのセクションで非表示とします。
- ・セクション条件用の分析の準備
- 固定値「1」を設定した分析を作成します。
- ・隠しダッシュボードプロンプトの設定
- 「売上額」のダッシュボードページに1で作成した変数プロンプトをセクションに配置し、セクションの条件に下記条件を設定し非表示とします。
- 「販売個数」のダッシュボードページに対しても同様に設定します。
3. 列式の編集設定
値を切り替えたい分析の対象カラムの列式を編集します。
列名に選択ページ名を表示するため、事前定義プレゼンテーション変数を設定します。
- ・列式の編集
- CASE WHEN '@{dashboard.currentPage}' = '売上額 ' THEN "SALES"."AMOUNT_SOLD" ELSE "SALES"."QUANTITY_SOLD" END
- ・列名の設定
- @{dashboard.currentPage}
4. 動作確認
ダッシュボードページの切替を行い、対象カラムの値が切り替わることを確認します。
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