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プレゼン、得意ですか?

エンジニアとして働いていると、意外と人前で話す機会は多いですよね。

でも「何をどう話せばいいか分からない」「スライド作りが苦手で時間がかかる」「伝えたいことがちゃんと伝わるか不安…」なんて悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。

実は先日、社内のエンジニアから「プレゼンについてブログで解説してほしい!」という嬉しいリクエストをもらいました。これはきっとうちの社だけでなく、多くの駆け出しエンジニアが同じように感じていることなのかもしれないと思い、プレゼンに関する記事を書こうと思い立ちました。

今回は、私がこれまで多くの方のプレゼンを見たり、調べたり、実際にプレゼンしてきた中で気づいた 「エンジニアのための、伝わるプレゼン方法」 をお伝えしようと思います。

9割は準備で決まる:プレゼンの設計図を描こう

ステップ1:目的とゴールを決める

資料の構成や内容を考える前に、まず、このプレゼンで 「聞き手にどうなってほしいのか?」 を明確にしておきます。(例:技術の採用を承認してほしい、課題を理解してほしい、安心してほしい)これがプレゼンのゴールとなります。

その上で大事なのが、「相手がどう思っているかを常に意識すること」 です。すべてのプレゼンテーションには相手がいます。

プレゼンは「発表会」とは違います。「発表会」は発表する側が「ここまで言えたら終わり」というところまで言えたら良いのですが、プレゼンテーションはそれとは異なります。「プレゼンテーションをする」= 「相手に起こしてほしいアクション」 があるはずです。プレゼンではそこを目指さないといけません。

そして、相手にアクションを起こしてもらうためには、自分が言いたいことよりも、 相手が何を知りたいのか、何を聞きたいのか を優先して話をしましょう。相手のゴールに引っかからない話をしても、プレゼンのゴールには結びつきません。

ステップ2:設計図を形にする

ステップ2ではステップ1の「目的とゴール」を形にするための手段である、「資料作成」や「話し方」について簡単にお話します。

話し方 : 基本構造を理解する

まずは「見出し」を作ります。本で言うと「タイトル」です。これがプレゼンの柱になります。なので、ここを考えておかないと、プレゼンの途中で話があっちこっちに行ってしまいます。そうならないためにも、このプレゼンでは 「一言で言うと○○が言いたいんです」 という見出し部分を最初に決めておきます。

次に説明の構造部分を作っていきます。

プレゼンの基本構造と呼ばれているものがあるのですが、それは一体どのようなものでしょうか?
ヒントは 「ある食べ物」 です。それがコレです↓

Image_fx.png
そう、ハンバーガーです。
ハンバーガーの作りって 「バンズ」で「中身」を挟んでいますよね。

説明の構造もそれと同じように 「結論」で「中身」を挟んでいきます。

まず結論、先ほどの見出しですね。
「(一言で言うと)私が言いたいことは○○です。」

そして中身です。
「ポイントとしては3つありまして、○○と△△と□□です。」

最後にもう一度結論です。
「以上の理由から、私が言いたいことは○○です。」

このような構造で説明します。

以下、具体例です。

プレゼンのゴール

新しいバグ管理ツールに切り替えることをチーム内で承認してもらう

1.結論(最初)

「新しいバグ管理ツールへの切り替えを推奨します。」

2.中身

「現状のツールでは、使いづらさと連携機能の弱さという問題点があります。」
「新しいツールのパイロット導入メンバーからのフィードバック内容はこちらになります。このように、今回提案する新しいツールのメリットとして、自動連係、検索性の向上、レポート機能の充実があげられます。」
「そして、コスト面と効果の試算はこちらになります。十分な費用対効果が得られます。」

3.結論(最後)

「以上の理由から、バグ管理ツールの切り替えにより、チーム全体の生産性向上が期待できます。切り替えのご承認をいただけないでしょうか。」

資料作成 : シンプルに作る

プレゼン資料はシンプルに作ることを心がけましょう。

1スライド1メッセージ

スライドは「1スライド1メッセージ」で作ります。コレもコレもと情報を入れすぎないようにしましょう。文字で埋め尽くしてしまうとそれは「読み物」になってしまいます。最終的にこのスライドを見終わった人にどんな風に思ってほしいか、その思ってほしいことをメッセージにして伝えましょう。そして、短い時間で自分が伝えたいことを絞って話す以上は「書き込み過ぎない」ことを心がけましょう。

色は「3色」から「5色」まで

グラフや図、フォントの色は使いすぎないようにしましょう。色が多いとメッセージ性が薄れる可能性があります。使っても3色程度がいいかもしれません。そして、色はただ使うのではなくて、ポイントを目立たせるように使っていきましょう。

具体例を用いて、色の使い方を説明していきます。以下の2つのグラフをご覧ください。

グラフ①
image.png

グラフ②
image.png

グラフ①はカラフルで見やすくなってはいますが、どういうメッセージが込められているかは、わかりづらくなっています。
一方、グラフ②は色の種類を抑え、グレーと濃淡を使用して「系列3」を目立たせています。このスライドでは「系列3」について注目してほしい、ということが伝わるようになっています。このように色でメッセージを強めていくことも大切です。

まとめ

今回はプレゼンの「準備」の段階に焦点をあて、ポイントをまとめました。
もちろん、実際のプレゼンの場で心掛けるべき内容もいくつかあります。それは、また別の機会にまとめていこうと考えています。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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