0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ITIL4 ポートフォリオ管理 x 4象限 で考える「やらない仕事」の決め方

0
Last updated at Posted at 2026-05-09

ある時、上司の上司から突然4つの象限のスライドを渡されて、自分の抱えている会議を整理するように言われたことがあります。正直そのときは、「なぜこれで整理できるのか」が全く腹落ちしていませんでした。でも、ポートフォリオ管理について考えを巡らせていると、どうも「7つの習慣」を元にした物事の優先順位を整理するメソドロジーとして考えられていたように思います。ポートフォリオ管理とは、いわば「何をやるか」ではなく「何をやらないか」を組織として決める行為です。しかしながら、世の中には様々な優先順位付けやタスクの整理の手法があって、どれに合わせるのがいいのか、考えれば考えるほどよくわからなくなってきます。

本記事では、そのモヤモヤを整理するために、ITIL4におけるポートフォリオ管理の考え方を軸にしながら、以下の2つのメソドロジーも組み合わせて考えてみます。

  • Run / Grow / Transform / Retire
  • 「7つの習慣」における時間管理のマトリクス

ITIL4におけるポートフォリオ管理の意義

ITIL4でいうポートフォリオ管理とは、単なる「案件の棚卸し」ではありません。
組織の戦略や価値提供に基づいて、どの投資・活動にリソースを振り向けるかを
限られた時間・リソースの中で「どれを残し、どれを削るか」を決めるための意思決定フレームワークです。

重要なのは次の2点です:

  • すべてをやることはできない前提に立つ
  • 価値と優先順位を明確にし、トレードオフを受け入れる

つまり、あの「4象限のスライド」は単なる分類ではなく、
意思決定のためのフレームワークだったわけです。


4象限で考えることの本質

4象限というと、真っ先に思い浮かぶのは「7つの習慣」の時間管理マトリクスです。

緊急 緊急でない
重要 第1領域(火消し) 第2領域(価値創出)
重要でない 第3領域(錯覚の忙しさ) 第4領域(無駄)

このフレームワークのポイントは一つです:

第2領域(緊急ではないが重要)にどれだけ投資できるか

会議で言えば、

  • なぜこの会議をやるのか?
  • 価値に繋がっているのか?
  • 惰性で続いていないか?

という問いを突きつけることになります。


Run / Grow / Transform / Retire で活動を再定義する

ITIL4のポートフォリオ管理と非常に相性がいいのが、この分類です。

区分 意味
Run 現行業務の維持・運用
Grow 改善・効率化
Transform ビジネス変革
Retire 廃止・終了

これを会議に当てはめると、普段何気なく参加している会議の性質が見えてきます。

例:会議の分類

  • Run

    • 定例進捗会議
    • 運用報告
  • Grow

    • 改善施策の検討会
    • プロセス見直し
  • Transform

    • 新規ビジネスや企画
    • 戦略検討
  • Retire

    • 既に目的を失った会議
    • 形骸化している定例

2つの視点を掛け合わせる

ここで面白いのは、

「7つの習慣」と「Run/Grow/Transform/Retire」を掛け合わせる

という考え方です。

マトリクス化するとこうなる

区分 \ 重要度 緊急・重要 重要・非緊急
Run 火消し運用 本来あるべき運用改善
Grow 緊急改善 継続的改善(理想)
Transform 危機対応 戦略投資(最重要)
Retire 急ぎ廃止 計画的整理

特に重要なのはここです:

  • Transform × 非緊急(第2領域)
  • Grow × 非緊急(第2領域)

ここに時間を使えているかで、組織の未来が変わります。


なぜ「手法が多すぎて迷う」のか

最初の違和感に戻ります。

「どれに合わせるのがいいのかわからない」

これは当然で、各手法は解く問題が違うからです。

手法 向いている問い
7つの習慣 自分の時間の使い方は適切か?
Run/Grow/Transform 活動の性質は何か?
ITILポートフォリオ 投資配分は適切か?

つまり、

1つに統一する必要はなく、役割に応じて組み合わせるもの

なのです。


実務での使い方(おすすめ)

実際にやるなら、以下のステップがシンプルで効果的です。

Step1:全部書き出す

  • 会議
  • タスク
  • プロジェクト

Step2:Run / Grow / Transform / Retireに分類

Step3:重要度(7つの習慣)で再分類

Step4:意思決定する

  • Retireは思い切ってやめる
  • Runは最小限にする
  • Growは計画的に回す
  • Transformは意図的に時間を確保する

まとめ

あのとき渡された「4象限のスライド」の正体は、

  • 優先順位付け
  • 投資判断
  • 時間の使い方の可視化

を一度に行うためのツールだったのだと思います。

ITIL4のポートフォリオ管理の視点を持つことで、単なるタスク整理から一歩進んで、

「何をやらないか」を決めるための意思決定

ができるようになります。

もし今、会議やタスクに追われているなら、一度こう問い直してみてください。

  • これはRunか?Growか?Transformか?それともRetireか?
  • これは本当に重要か?それともただ緊急なだけか?

その問いが、仕事の質を一段引き上げてくれるはずです。

一般的マネジメントプラクティス一覧

  1. アーキテクチャ管理
  2. 情報セキュリティ管理
  3. ナレッジ管理
  4. 測定と報告
  5. 組織変更の管理
  6. ポートフォリオ管理
  7. プロジェクト管理
  8. 事業関係管理
  9. リスク管理
    10.サービス財務管理
    11.戦略管理
    12.サプライヤ管理
    13.要因及びタレント管理 ← 今回はコレ
    14.継続的改善

株式会社ジールができること(宣伝)

AIを活用するためには確かなデータ基盤とPDCAのそもそもPを始めるためのデータの可視化が必要です。ジールではZ-BISS BI製品選定サービスというものを提供しております。はじめてのデータ活用、もっとデータ活用したい方へ。また、数十以上のBI製品を取扱う安心安全のBI選定サービスをご利用になりたい方は、 BI・データ活用の窓口「Z-BISS」 へアクセスしてみてください。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?