0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

KPIの違いを力に変える組織構造設計 ― アーキテクチャ管理の実践

0
Last updated at Posted at 2026-03-28

同じなのに違う

同じ部門内であっても、組織やチームによってプライマリーKPIは異なります。あるチームはリード本数、別のチームは導入済み顧客への訪問数、案件獲得数、粗利など、フォーカスする指標がそれぞれ違うわけです。
もちろん営利企業であれば、最終的には 純利益 に収斂していくという考え方は間違いではありません。しかし、日々の朝礼で「昨日の純利益は○○円でした」と共有されたところで、社員一人ひとりの行動レベルに落ちるわけではなく、具体的な改善行動にもつながりません。
つまり、組織の最上位指標(純利益)と、現場で日々運用される行動指標(KPI)の間には構造が必要だということです。

まず最初の一歩

対象がシステムなのか、サービスなのか、組織なのかによって扱う要素は異なりますが、どの場合でも最初に必要なのは、その全体像となる アーキテクチャ(構造・設計思想)を定めること です。
ここで役立つのが、ITIL4 の一般マネジメントプラクティスの一つである 「アーキテクチャ管理」 です。

アーキテクチャ管理とは

アーキテクチャとは、システム全体の「骨組み」や「構造」、そしてそれらがどのように機能し連携するかを示す概念です。
これは 建物の設計図 に例えられます。
どの材料を使い、どんな構造にし、どの導線で人や情報が流れるのか――これらを決めることで、建物としての安全性や使いやすさが担保されます。
同様に、組織やサービスも 設計図なしに効率よく動くことはできません。

アーキテクチャ管理の重要性

  1. システム(組織)の整合性を保つ
    アーキテクチャ管理により、組織やシステムの各要素がどう連携し、全体としてどう機能するかを明確化します。
    これにより、KPI の設定や業務プロセスがバラバラになることを防ぎます。
  2. 開発(運営)効率の向上
    良いアーキテクチャは、システム開発における効率・保守性・拡張性・信頼性に影響を与えるだけでなく、
    組織に置き換えれば、現場のパフォーマンス・意思決定のスピード・改善のしやすさ に直結します。
  3. 複雑性の管理
    複雑なシステムや組織は、適切な構造化やモジュール化(分割)がなければ、全体像が把握できず非効率の温床になります。
    アーキテクチャ管理は、全体を正しく分解し、役割や責任を明確にすることで、複雑性をコントロールします。

組織に置き換えたときの本質

実は、ここで説明したアーキテクチャ管理の考え方は そのまま組織やチームにも適用できます。

KPI がチームごとに違うのは「設計思想(アーキテクチャ)」が異なるから
現場に適切な指標が落ちないのは「最上位目標から行動への構造化」がないから
組織のパフォーマンスは「アーキテクチャの良し悪し」に左右される
モジュール性とは、チームの明確な役割分担にも相当する

つまり 組織運営も、サービス提供も、ITシステム開発と同じく“アーキテクチャで決まる” ということです。

補足:「アーキテクチャが違うとKPIも違う」とはどういうことか?(やさしく解説)

アーキテクチャとは、「物事をどう構造化し、どんな考え方で進めるのかという“設計思想”」 のことです。

  • 何を価値とするのか
  • 誰に提供するのか
  • どんなプロセスで成果を出すのか
  • どんな役割と責任があるのか
    この“設計思想と構造の考え方”がチームごとに違えば、そもそも追うべき指標(KPI)が変わってきて当然です。KPIは結果ではなく、設計思想の反映なのです。

一般的マネジメントプラクティス一覧

  1. アーキテクチャ管理
  2. 情報セキュリティ管理
  3. ナレッジ管理
  4. 測定と報告
  5. 組織変更の管理
  6. ポートフォリオ管理
  7. プロジェクト管理
  8. 事業関係管理
  9. リスク管理
    10.サービス財務管理
    11.戦略管理
    12.サプライヤ管理
    13.要因及びタレント管理 ← 今回はコレ
    14.継続的改善

株式会社ジールができること(宣伝)

AIを活用するためには確かなデータ基盤とPDCAのそもそもPを始めるためのデータの可視化が必要です。ジールではZ-BISS BI製品選定サービスというものを提供しております。はじめてのデータ活用、もっとデータ活用したい方へ。また、数十以上のBI製品を取扱う安心安全のBI選定サービスをご利用になりたい方は、 BI・データ活用の窓口「Z-BISS」 へアクセスしてみてください。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?