JIRAとは
JIRAとはAtlassian社が開発した企業向けのソフトウェアであり、チームでソフトウェア開発を行う際の課題&プロジェクト管理ツールです。チームの誰が何の開発プロジェクトの何の課題をいくつ担当しているか、今開発にどのくらいの未解決の課題があるかなどが可視化できます。そのため、膨大なメールを捌いたり、エクセルに情報を手動でまとめて管理することと比較し、JIRAはプロジェクトの進捗管理を効率化してくれるツールです。
ソフトウェアの種類としては自分のサーバにデプロイする版とクラウド版があります。また、無料トライアルはありますが、基本的には月額$10~の有料です(2020年3月現在)。最悪、個人でも利用できる値段ではあり、ソフトウェアでなくてもタスク管理などに利用できるのではないかと思います。
公式ホームページは以下のURLから行けます。
https://www.atlassian.com/ja/software/jira
JIRAの使い方
クラウド版のJIRAを使い、機能を簡単に示したいと思います。
ソフトウェア開発はプロジェクトごとに管理できます。下の画像のようにプロジェクト
タブからCreate project
を押すと、新しいプロジェクトが作成できます。ここでは、プライベートな作業
というプロジェクトを作成してみました。
プロジェクトの中では課題を作ることができます。課題とはその開発プロジェクトの中で取り組むべき作業のことです。下の例ではプライベートな作業
というプロジェクトの中に、Qiitaを書く
という課題を作成しました。
課題タイプ
としては、以下の選択肢があります。
ステータス
としては、以下の状態があります。
課題を2つ作ってみた状態が下の図です。課題はチケットとも呼ばれ、チケットが二つ並んでるようにも見えます。
また、現在の課題の数や、誰がどのぐらいの課題を抱えているかなどが把握できるようなダッシュボードを作ることができます。タブから詳細
→ダッシュボード
→ダッシュボード
の作成を選び、必要な欄を記入すると下の図のような画面になります。
この画面において新しいガジェットを追加
を押すと、下のようなグラフの選択画面が出ますので、好きなグラフを選択していきます。
すると下の図のようにグラフが生成されます。左下の図では、現在解決していない課題が2件あるというのが一目瞭然で分かります。また、右の円グラフでいうと、今のところ担当者が一人しかいないので100%が私のタスクになっていますが、複数人いれば誰にタスクが集中しているかなどが一目瞭然になります。
また、JIRAは追加のソフトウェアを入れることで、ソフトウェア開発レビューツールであるGerritとも連携することができます。課題にGerritへのレビュー提出を紐づけることができ、課題から提出したレビューへ飛ぶことができるリンクが生成されます。紐づけは、課題の管理番号をレビュー提出時のコミットのメッセージに記入することで可能です。課題の管理番号とは例えば、Qiitaを書く
という課題では、上の図にあるようにBAPZ-1
という番号です。JIRAだけでは一般的な課題&プロジェクト管理ツールですが、Gerritと連携できることでソフトウェアのアジャイル開発に非常に適したツールになります。
以上です。