コストとサポート
どのサービスがどのぐらいの料金なのかを知ることで、サービスの運用費が理解できる。
料金のコンセプト
- 利用した分だけ支払い (無料枠を越えた分のLambda)
- 予約すると安くなる (EC2 Instance Savings Plans)
- ボリュームベースで使えば使うほど安くなる (S3)
AWSの無料枠 (AWS Free Tier)
3種類の無料枠
- 常に無料
- 12ヶ月無料
- 試用期間
たとえばLambdaは百万アクセスは無料。S3は12ヶ月の間、5GBまでは無料。AWS LightSailは1ヶ月間の試用期間がある。
AWS Pricing Calculator
AWSのサービスを調査し、AWSでのユースケースのコストの見積もりを作成できる。AWSの見積もりは、定義したグループによって整理できる。グループは、コストセンターごとに見積もりを提供するなど、会社の組織方法を反映できる。
見積もりを作成したら、それを保存し、他の人と共有するためのリンクを生成可能。
Billing Dashboard (課金ダッシュボード)
どのサービスでいくらかかっているのかよく分かるダッシュボード。
- 現在の月間の残高を前月と比較し、現在の使用量から翌月の予測できる
- サービス別の月間使用量の確認
- サービス別の無料ティアの使用量の確認
- コストエクスプローラーにアクセスし、予算を作成する
- セービングプランの購入と管理
- AWSコストおよび使用状況レポートの発行
Consolidated Billing (支払い情報の統合)
メインアカウントを設定し、そこに支払い情報の統合をすることができる。1つの組織内に複数のAWSアカウントが存在し、AWS Organizationsで管理されているとする。その場合、すべての支払を1つのアカウントにまとめることができる。もちろんOrganziationの中のグループの単位での情報は残る。
統合されることで、組織全体のAWSコスト状況がわかるだけでなく、ボリューム価格の適用も可能になるので結果的にコストが安くなる(例えば、各アカウントはS3を10TB未満で運用しているが、合計すると10TBを超え、その従量の価格帯になる)。また、この機能の利用自体は無料。
AWS Budgets
AWSのBudget(予算)を超える料金を組織は使いたくないケースは多い。なので、コストや利用料に合わせて、アラートを通知できる。たとえば月額1000ドルが予算として、それの80%を超える時に通知を送るみたいなことができる。
AWS Cost Explorer
AWSでいくら利用しているのかをビジュアルに見れる。
また12ヶ月間の履歴も有する。
サービス単位や時期、タグ単位(プロジェクト単位でタグを設定すると良い)、カスタムレポートも作成&保存できる。
AWS Support plans
小さなスタートアップからエンタープライズ、公共、政府さまざまなユーザーや規模に応じて最適なサポートが提供可能。
- Basic Support(すべてのユーザーに提供される)
- 24/7カスタマーサービス
- ドキュメンテーション
- ホワイトペーパー
- サポートフォーラム
- AWS Trusted Advisor
- AWS Personal Health Dashboard
- Developer Support
- Eメールをカスタマーサポートに送信可能(24時間以内の返信)
- Business Support
- AWS Trusted Advisorのすべての機能
- ダイレクトの電話サポート
- インフラストラクチャーのマネジメントもできる
- Enterprise Support
- ビジネスクリティカルな作業における15分のSLA
- Technical Account Manager(TAM)が担当につく
TAMはコンシェルジュサービス。プロアクティブにシステムのモニタリングをしたりしつつ、アーキテクチャーのレビューもする。アーキテクチャーは5つの柱でチェックされる。トラブル対応だけではない。
- オペレーショナルエクセレンス
- セキュリティ
- 信頼性(リライアビリティ)
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
AWS Marketplace
サードパーティによる何千ものソフトウェアリストを含むデジタルカタログ。AWS Marketplaceを利用して、AWS上で動作するソフトウェアを検索、テスト、購入が可能。
ワンクリックデプロイメントが可能。また、既存のベンダーから利用している場合は、既存のライセンスをAWS上で動かすための移行プランをサードパーティベンダーが提供していることもある。Pay-as-you-goの従量課金性も提供しているケースも多い。フリートライアルもある。
- カスタム契約と料金
- プライベートのマーケットプレイス(コンプライアンスチェックなど)
- クライアントの調達システムとの統合
- コストマネジメントツールの利用