こんにちは。
本橋孝昭です
前回作成した記事
Salesforceのキャンペーンについて解説してみた【初級編】
について
・もっと深く知りたい
というご要望いただきました(ありがとうございます!)
今回はみんな聞いたことあるようで実際ちょっとよく分かりにくい?用語
・主キャンペーンソース
・キャンペーンインフルエンス
・キャンペーン階層
の解説と、
キャンペーンでみんなは一度はやってしまう?ような失敗例を中心にお伝えします
今回の内容は動画でも解説しています
そもそもキャンペーンってなんだ!?
キャンペーンとはざっくりいうと
イベントを開いて参加者たくさん来て名刺交換したけど、これってどれくらいの商談受注に役立つのか?
を確認するためのオブジェクトです
例えばあなたは株式会社TAKAAKIのマーケターだとします
株式会社TAKAAKIはロボットを製造・販売する会社なのですが新型ロボットは全く売れなかったです
そういう時、どうやってこのロボットを売りますか?
マーケターのあなたならいい感じの展示会でそのロボットを出店してアピールするかもしれないですね
さあ、展示会にロボットを展示してみたら、たくさんの人から注目され、いろいろな企業の方々から名刺をいただき、中には「ロボットを買いたい!」という嬉しいお声をかけていただきました
そんなあなたですが社会はそんなに甘くはありません
展示会の費用は準備費や会場費を含め、なんと合計1000万円かかってしまいました
やまだ部長から「さすがに1000万円は高すぎだったのでは?たくさん名刺も交換したようだから効果はあったと思うけど、この展示会開催の結果、どれくらいロボットの商談受注が決まったか知りたい
い」という要望がありました
さあ、あなたはどうしますか?
イメージとしてはこんな感じですね
この場合「キャンペーン」オブジェクトを使えば
・そのキャンペーンでどれくらいの見込み客を獲得したか
・そのキャンペーンからいくら商談数ができて商談受注が何件できたか
・そのキャンペーンから商談受注金額がいくら出て、キャンペーンの1000万円を引いた粗利がいくらか
ということが計算可能です
オブジェクトイメージとしてはこちらになります
このキャンペーンを活用することにより、展示会ごとの商談数やもうけが分析できるので次の展示会をどうするかが戦略が立てれますね
以上、簡単なキャンペーンの説明でした
主キャンペーンソース とは何か?
(後程説明するキャンペーンインフルエンスですが最初のSalesforceの状態はキャンペーンインフルエンスは無効なので)1つの商談には1つのキャンペーンしか紐づけることができません
これは
・株式会社東京にロボットを売る商談
にキャンペーンが1個しか紐づけることができないということです
この商談に1つだけキャンペーンを紐づける参照関係を「主キャンペーンソース」といいます
参考ヘルプ
キャンペーンから発生した商談はどのようにして把握できますか?
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.faq_campaigns_how_can_i_track.htm&type=5
>商談を作成するとき、[主キャンペーンソース] 項目に入力して、その商談が特定のキャンペーンから生成されたことを示すことができます。
キャンペーンインフルエンス とは何か?
「1つの商談に1つのキャンペーンを紐づけるだけでいいのでは?何か問題があるのか?」と思った会社のSalesforceは次のキャンペーンインフルエンスを有効化は必要ないですが、よくある問題としては
・顧客が複数の展示会に参加した際、その商談金額はどっちのキャンペーンの手柄にするか
というものです
例として株式会社東京の田中部長は株式会社TAKAAKIのロボットを1億円で購入しました
しかしながら、田中部長から「なぜロボットに興味を持ったのか?」を聞いたところ、東京ビッグサイトの展示会や幕張メッセの展示会など、複数の展示会に行ってロボットを見たから購入しようと思ったようです
さあ、この場合は株式会社TAKAAKI側としてはどのように結論付けましょうか
・ロボットが1億円で売れたからうれしいね
で終わらないのがマーケターの人たちですね
・このロボットが売れたのは東京ビッグサイトの展示会のおかげか?
・それともロボットが売れたのは幕張メッセの展示会のおかげか?
と、マーケター担当者同士で喧嘩になりそうですね
その場合、株式会社東京の田中部長は株式会社TAKAAKIのロボットの1億円を
・東京ビッグサイト展示会キャンペーンに5000万円の売り上げ
・幕張メッセ展示会キャンペーンに5000万円の売り上げ
と半分ずつの手柄にした場合、東京ビッグサイトの展示会マーケターも幕張メッセの展示会マーケターも納得できそうですね
このように
・一つの商談でも複数のキャンペーンを紐づけたい
という場合、あるかと思います
このような場合、キャンペーンインフルエンスを有効にすれば、一つの商談で複数のキャンペーンを紐づけることが可能です
キャンペーン階層 とは何か?
最後にキャンペーン階層の説明です
キャンペーン階層とはキャンペーン同士で親子関係を結ぶ付けることにより、親子リレーションを使用してキャンペーン階層内でキャンペーンを関連付けることが可能です
活用例として、例えば
・2023年キャンペーン
というキャンペーンを親キャンペーンとして持たせ、2023年に行われたキャンペーンをすべて
・2023年キャンペーン
の子キャンペーンに設定すれば、年間でどれだけのキャンペーンの効果があったか分析が容易になりますね
おまけ キャンペーン関連でとても分かりにくい設定解説
さて、キャンペーンについて分かったところで、最後にキャンペーン周りで分かりにくい設定部分をお伝えします
設定1 「マーケティングユーザ」有効になってるか?
キャンペーンレコード作成などにはユーザの「マーケティングユーザ」設定が有効になってる必要gがあります
ぜひ確認してください
※参考ヘルプ
キャンペーンにアクセスできるのは誰ですか?
>キャンペーンを作成、編集、および削除し、高度なキャンペーン設定を行うことができるのは、適切なユーザ権限を持つ指定されたマーケティングユーザだけです。ユーザをマーケティングユーザとして指定するには、システム管理者がそのユーザの個人情報で [マーケティングユーザ] オプションを選択する必要があります。
設定2 商談のキャンペーンインフルエンス関連リストが利用できない
キャンペーンインフルエンスの有効化および権限セット作成をしてください
※参考ヘルプ
商談のキャンペーンインフルエンス関連リストが利用できない
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000383072&type=1
>Lightning Exprience でのキャンペーンインフルエンスの設定
画面右上の歯車アイコンをクリックし、[設定] をクリックします。
クイック検索ボックスに「キャンペーンインフルエンス」と入力し、[キャンペーンインフルエンスの設定] をクリックします。
[有効化] をクリックし、[保存] します。
キャンペーンインフルエンスを有効にした後、ユーザの詳細ページに移動します。
クイック検索ボックスに「ユーザ」と入力し、[ユーザ] をクリックします。
ライセンスを割り当てたいユーザの名前をクリックし、関連リストの [権限セットライセンスの割り当て] までスクロールダウンして、[CRM User] または [Sales User] のいずれかのライセンスをユーザに割り当てます。
「キャンペーンインフルエンス」権限を持つ新しい権限セットを作成します。
画面右上の歯車アイコンをクリックし、[設定] | [ユーザ] | [権限セット] を選択します。
[新規] ボタンをクリックします。
ラベルの名前をキャンペーンインフルエンスとして入力します。
ライセンスを CRM User または Sales User として選択します。
[保存] をクリックします。
[アプリケーション権限]|[編集]|[キャンペーンインフルエンス] をクリックして、権限セットを有効にします。
キャンペーンインフルエンスを有効にした後、[割り当ての管理] ボタンをクリックして、割り当てたい名前や、その権限を設定したい他のユーザを選択します。
設定3 キャンペーンインフルエンスが手動で作成できない
モデルの設定で
ロック済み
を解除
※細かいキャンペーンインフルエンスの設定方法はこちら
設定4 キャンペーンメンバーの状況項目の追加
最後に分かりにくい設定個人的第一位はこちらです
キャンペーンメンバーの状況はキャンペーンの関連リストから
「キャンペーンメンバーの状況」を追加します
まとめ
いかがでしたでしょうか
今回はよく聞くキャンペーン用語
・キャンペーンインフルエンス
・主キャンペーンソース
・キャンペーン階層
を中心に事例を踏まえて解説しました
そしてキャンペーンは複雑な設定が多いので設定変更箇所についてまとめました