こんにちは
本橋孝昭です
今回はSalesforceの入力規則の基本について解説しました
今回の内容は動画でも解説しています
1 入力規則ってどんな時に使えるか?
入力規則は
・特定のレコード条件の場合特定の項目の値でない場合(空欄など)エラーを出して保存させないことが可能
という機能です
・入力規則作成例 商談フェーズを「受注」にした場合、必ず商談の金額項目を必須にしたい(新規作成時などは金額項目は必須でなくてもいい)
なお、似たような話として
・特定の項目を必須で入力してほしい
という場合は(入力規則でも対応可能ですが)一般的に項目やページレイアウトで「必須」設定にします
ここらへんの違いについては別途記事で解説していますのでご確認ください
Salesforceで項目の必須の考え方~入力規則や必須項目について
https://qiita.com/Takaa/items/16fc656ae27eb12aaca7
このように入力規則を設定すれば
・特定の条件の場合必ず項目変更や項目に記載を促すことでデータの入力間違えや入力漏れを防ぐ
という設定が可能です
特にSalesfroceのデータをのちのち分析に使いたい場合、データの入力漏れがあるとデータ分析が難しいので、この入力規則は便利ですね
(しかしながら、たくさん入力規則を作成してしまうと「何をやってもエラーになってしまうのでSalesforceのデータ入力が難しくなる」という問題も発生してしまうので入力規則作成は入力するユーザのことも考えほどほどでの作りこみがいいかもしれないですね)
2 入力規則はどのタイミングで適用されるか?
よくある質問として
「入力規則はいつ動くの?」という問題があります
基本的には
「レコードの保存ボタンをクリックした場合に動く」
と覚えれば大丈夫です
しかしながら、細かい話を入れると
・データローダなどの一括レコード作成や一括編集の場合も入力規則は適応されます
(一括作成や更新の場合、入力規則に引っかかる条件があった場合、その条件のレコードのみ作成や更新はできません)
(例 商談レコード100件をデータローダで一括作成しようとしたが入力規則に引っかかるデータが20レコードあった場合、80レコードは問題なく作成されるが20レコードは作成されない)
・WebtoリードやWebtoケースなど特定の機能でレコード作成の場合も入力規則jは適応されます
参考ヘルプより抜粋
>Salesforce は、Web-to-リードおよび Web-to-ケースによって登録されたレコードを作成する前に入力規則を実行し、有効な値を持つレコードを作成します。
2 入力規則が適用されない場合はどのタイミングでか?
Salesforceにはルール適応される順番があります
下記ヘルプにもあるように入力規則は結構最初のほうに動くルールであることがわかりますね
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000383414&type=1
そのため
・ワークフロールールの項目自動更新
や
・プロセスビルダーの項目自動更新
では入力規則は適用されません
3 入力規則作成方法
入力規則を作成するためにはエラー条件数式の作成が必須です
エラー条件数式の作成方法はこちらのサンプル数式をご確認ください
入力規則の例
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.fields_useful_field_validation_formulas.htm&type=5
[数式 サンプル] 入力規則により項目の入力を必須とする数式
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000384909&type=1
なお、エラー条件数式では特定のプロファイルユーザやカスタム権限を設定した特定のユーザのみ入力規則を適用させる という高度な設定も可能です
詳細については別途まとめたこちらの記事をご確認ください
Salesforceで特定の複数ユーザのみ入力規則を適用させない方法
https://qiita.com/Takaa/items/931a0fd13ea1effcc83c
3 入力規則作成画面
入力規則を作成するためには以下の4つを埋めることが大事です
1 ルール名
2 エラー条件数式
3 エラーメッセージ
4 エラー表示場所
エラーメッセージは入力規則が適用される場合に表示されるメッセージです
エラー表示場所は2種類あります
上画像のようにキャンセルの上のほうにメッセージを表示させることができるのは
・エラー表示場所 ページの最上位へ
です
上画像のように項目部分にエラーメッセージを表示させるのが
・エラー表示場所 項目
です