はじめに
Xを眺めていた所、
最近、グランメゾン東京が配信されていることを知りました。
グランメゾン東京はリアルタイムで見ていたのと、その時の面白かったという記憶があったので、定期的に配信されてないかなと探していました。
配信されていることを知ったときにはすぐにU-NEXTと契約し、2日ほどですべてみてしまいました。
やはり面白かったのですが、特に話題になっている8話が自分の中では学びが大きく、今回はそのことについて書こうと思います。
グランメゾン東京とはどんなドラマ?
尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)が手を組み、一緒に世界一のグランメゾンを作る、3つ星を狙うという物語
(本当はもっと色々あるのですが、長くなりそうなのと、うまくまとめられなさそうなので一旦省略)
8話の概要
三つ星を狙うことに夢中になりすぎていて、一人一人のお客さんに向き合うことができていなかった。
そこに対して反省する会。
そしてグランメゾン東京の【お客様一人一人に真摯に向き合って最高の料理とサービスを提供する】というぶれない指針が定まった回。
星なんかにこだわるから大事なものが見えなくなるんだよ
by キムタクの師匠
8話で出てきたグランメゾン東京の三つ星を取る戦略
グランメゾン東京はミシュランのために特別なことはしません。
これから全面的にコース料理を変えますがそれはミシュランのためではなく、お客様のためです。
私達は今まで通りお客様一人一人に真摯に向き合って最高の料理とサービスを提供したいと考えています。
当たり前のことをやり続けるのが一番むずかしいですよね。
店が有名になると値段をあげて高級食材を使いたくなる、
星を取るために流行りを取り入れたり。
でも、そんなんじゃない。
そんなことに惑わされないで目の前にいるお客様にただ美味しいといってもらうことが大事なんだって。
三つ星を取る戦略について思ったこと
テレビで見ていた当時は何も考えずにぼーっと見ていました。
けど、社会人をやっている今なら、
当たり前のことをやり続けるのが一番むずかしいですよね。
この言葉がめちゃくちゃ重たいと思えます。
店が有名になると値段をあげて高級食材を使いたくなる、星を取るために流行りを取り入れたり。
これは現実世界でも、普通の会社でも起こり得ると思います。
功名心に負けてしまって、本質的な価値提供よりも有名になるためにお金や労力を使ってしまったり。
目の前の人に対する価値提供ができなくなってしまうパターンです。
功名心等々に負けず、本質的な価値提供にのみフォーカスし続けるのはとても難しいと思います。
星なんかにこだわるから大事なものが見えなくなるんだよ
この言葉にも心当たりがありすぎます。
例えば、
- 早くたくさん機能を作るぞ!
- この日までにこの機能を作らなければいけない!
- ベロシティをあげないといけない!
- この数字をこの日までに達成、もしくは改善しなければならない!
- 生成AI流行ってるから流行りにのろう!
これらのものを実際に追う時に、皆さんは目の前にいる、価値提供するべき対象の
人のことはちゃんと見えていますでしょうか?
(自分は本来はここに上がっているような事柄よりも、価値にフォーカスを当てた目標にするべきだと思っています)
着実にビジネス面での指標計測を行い、適宜改善を織り込むサイクルが回せている。
だからこそ生まれるのが、数字を追うのに注意しすぎるあまり「ユーザーの声を聞く」「反応を見る」ことを後回しにしてしまっている状態。
収益指標を中心とした計測の精緻さ、こだわりに比べて、ユーザーのインサイト収集にあまり手が出せていない。
こちらは「アジャイルなプロダクトづくり」より抜粋しています。
こういう状況もあるあるなのではないでしょうか?
我々が見るべきは皿ではなくて人なんだって
この言葉も8話で出てくるのですが、Webエンジニアにも置き換えることができるのではないでしょうか。
技術力ももちろん大事ですが、技術を提供する先にいる人が常に見えているエンジニアでいたいなと思わされました。
目標についての自分の考え
グランメゾン東京はお客様一人一人に対して最高の料理とサービスの提供することを強く中心に添え、三つ星を目指していました。
三つ星を取るために料理を作ってるのではないのです。
最高の料理とサービスを提供することに集中し、結果的に三つ星を取得することを目指していました。
そこから自分は、
目標の先にある提供できる価値、提供すべき価値にフォーカスをし、そこに対してコミットした結果、目標が達成されている、
もし達成ができなくても、自分の行動をふりかえり、以前の自分よりもより多くの価値提供ができるように改善していくことができる、
というように、目標の達成を直接目指すのではなく、価値提供にフォーカスを当て、全力で価値提供をしていき、その価値提供が順調にいっているのかどうなのかを測るために目標は存在している。
というような考え方で目標と向き合っていこうと思いました。
(グッドハートの法則的にも間違えてはいなさそうだと思っています。)
最後に
グランメゾン東京は料理人の話ですが、日頃の仕事の仕方や向き合い方を見直すきっかけになったり、チーム作り、マネジメントで参考になったり、プロダクト開発にも通ずることが学べたり、あとは純粋にとてもおもしろいです。
ぜひ興味が湧いた方は観てみてください。