この記事は、GitHub と Claude Code を組み合わせて、タスク管理・マイクロブログ・個人ナレッジベースを一体運用する方法をまとめたものです。
GitHub での一体運用に切り替えた理由
以前、タスク管理は Microsoft To Do、日記は Obsidian(Obsidian-Thino)、個人ナレッジベースも Obsidian で運用していました。Obsidian に寄せる方針もありましたが、仕事以外ではスマホを触っている時間が長く、モバイルアプリがどうしても馴染めませんでした。さらに、Claude Code などのエージェントを使うようになってから、タスク・日記・ナレッジベースを同じ場所に統合したほうが、運用も効率が良いと判断しました。加えて、GitHub 上でタスクや日記を運用する「githubで人生を管理する」を読んだことで、移行を決める後押しになりました。
タスク管理の仕組み
GTD(Getting Things Done)の考え方に沿ってタスクを回しています。GTD は、頭の中の「気になること」を全て外部システムに預けることで、ストレスなく生産的に行動するためのタスク管理手法になります。GTD は 5 つのステップで構成されます。詳しくは 新装版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術を読んでみてください。
- 収集: 気になることを全て書き出す
- 整理: 書き出した内容を明確化する
- 整頓: 適切な場所に振り分ける
- レビュー: 定期的に見直して優先度を確認する
- 実行: タスクを実行する
上記のフローを GitHub の Issue と Projects で実現しています。
収集の段階では、気になることを全て Issue として出力します。この段階では、とにかく気になったことを書き出すことが重要なので、書き出すためのハードルを下げる必要があります。そのため iPhone ショートカットという iOS にデフォルトでインストールされているアプリを使って、ワンクリックで Issue 登録のための入力フォームが表示され、そこに入力することで即座に Issue を作成できるようにしています。Android でも似たことはできそうですが、未検証です。Issue を作成すると、インボックスに登録されます。
整理、整頓、レビューの段階では、GitHub のプロジェクトを使って定期的にタスクを見直しています。インボックスに溜まった Issue を確認し、具体的なアクションに変換したり、不要なものを削除したり、適切なステータスに振り分けたりします。定期的にプロジェクトボード全体を見渡すことで、優先順位を調整し、今やるべきことを明確にします。
調べたこと、考えたこと、試したことを Issue のコメントとしてどんどん追記していくことで、そのタスクの思考プロセスを全て残せます。Issue は単なるタスクのステータス管理だけでなく、思考を整理してフローの情報を蓄積する場所として利用します。蓄積したフロー情報は、後述するナレッジベースのストック情報としてまとめていきます。
繰り返し発生するタスク(例: ジムでのトレーニング)は、GitHub Actions で Issue を自動作成することで管理しています。
GitHub Actions が毎日決まった時刻に実行され、既存のオープンな Issue をチェックして、同じタイトルの Issue が存在しなければ新規作成します。
Issue テンプレートにチェックリストを用意し、実行時はチェックを入れたりコメントで詳細を記録して完了したらクローズします。
GitHub Actions はできることの幅が広く、ワークフロー自体も Claude Code などのエージェントを使えば短時間で組み立てられるのが便利です。さらに、コーディングエージェントを使って記録の集計や振り返りのアドバイスをもらうのもすぐにできると感じています。
マイクロブログの仕組み
個人的なマイクロブログです。その日に学んだことや気づきを、Twitter や X のように短く記録します。技術的な発見だけでなく、日常の気づきや感想も含めて記録し、思考を言語化したり後で振り返れるようにします。
記録は iPhone ショートカットから日報用の GitHub Issue(daily issue)にコメントとして追加します。iPhone から直接 Git コミットするのは難しいため、GitHub REST API 経由でコメントを追加する形にしています。音声入力とテキスト入力の両方が選べるので、状況に応じて使い分けられます。毎日深夜 0 時に GitHub Actions が自動でコメント内容を blog/20260128.md のような日付ファイルに変換してコミットします。
この仕組みにより、iPhone から手軽に記録でき、かつ Git リポジトリで履歴管理できます。コメントがない日はファイルを生成しません。
生成されるファイルは以下のようになります。
blog/
├── 20260127.md
├── 20260128.md
└── 20260129.md
各ファイルの内容例は以下の通りです。
# 20260128 (火)
- 09:30 Claude Code の使い方を学んだ。思ったより簡単で便利だった
- 14:15 GitHub Actions でファイル生成する方法を理解した。自動化できると嬉しい
- 18:45 マイクロブログの仕組みを実装完了。達成感がある
個人ナレッジベースの仕組み
個人ナレッジベースは、人生の様々な分野の情報を体系的に整理する場所です。技術学習の記録、書籍からの学び、目標管理、年次振り返り、スライド資料、日常の習慣管理、健康管理、資産管理など、幅広いテーマを扱います。具体的には以下のような情報を整理します。
- 技術ドキュメント(ツールの使い方、設定方法、ベストプラクティス)
- 書籍から得た知識(要約、メモ、気づき)
- 目標設定と進捗管理(年次目標、振り返り)
- ライフログ(習慣、トレーニング、デバイス一覧、支払い管理)
- アウトプット(スライド資料、技術記事の下書き)
Issue やマイクロブログでフロー情報として蓄積した内容は、Claude Code や Codex CLI を使ってストック情報としてまとめていきます。GitHub の情報を読みに行く部分は gh コマンドで取得させます。例えば、タスク実行中に Issue コメントとして記録した調査内容を技術ドキュメントに、読書中の気づきを書籍メモに、日々の実践を習慣管理のドキュメントに変換します。
また、マイクロブログは年次振り返りの材料としても活用します。1 年分のマイクロブログを振り返ることで、技術的な成長、日常の変化、興味の移り変わりなどを確認できます。振り返った結果は年次振り返りドキュメントとして個人ナレッジベースに記録し、翌年の目標設定に活かします。
この仕組みにより、日々のフロー情報を失わず、必要な時に参照できるストック情報として蓄積していけます。
まとめ
GitHub に集約すると、入力の手軽さと履歴の蓄積を同時に実現できます。特に GitHub Actions で自分用の自動化を柔軟に組めるため、記録から振り返り、集計までを自分のやり方に合わせて拡張できます。Issue と Projects でタスクを回し、日報や気づきをマイクロブログとして残し、必要なときに Claude Code などで整理する流れが自然に作れます。まずは Issue を作る導線を短くして、小さく回し始めるのがおすすめです。







