以前に紹介した D365 FO の調査・学習の中で、Microsoft Certified(MCP)資格をご案内しましたが、私も積極的に取得しているので、少し感想をまとめてみます。
資格不要論とかありますけど、体系的な知識の獲得・整理、モチベーション向上、外部へのアピール、など色々メリットはあるとは思います。
資格の体系について
・Fundamentals(レベル1)
・Functional Consultant, Developer Associate(レベル2)
・Solution Architect Expert(レベル3)
以前のMCPと違い、今はロールベースな資格となっています。
そのため、レベル1より2が難しいというわけではなく、その人との相性次第です。
開発をメインでやってきた人はレベル2は難しいと感じるかもしれませんし、コンサルをメインでやってきた人はレベル3が難しいと感じるかもしれません。
※Solution Architect Expertの資格を得るには、Functional Consultantの資格が前提で必要だったりするので、便宜的にレベルと表現しています。
コチラも参考にしてください(トレーニングジャーニー)
コツ
・英語で受けろ
・Learn見るだけじゃなくて、実機も触れ
・回答は素直&ベーシックな選択を(知識がありすぎると逆に迷うことがある)
・Yes/No、迷ったらNo(保証はしない)
・選択問題、迷ったらその言葉そのものから連想して選択しろ(結構当たってるぽい)
Fundamentals(レベル1)
・PL-900(Power Platform)
・MB-910(D365 CE)
・MB-920(D365 FO)
基礎的な用語の話や、管理ポータルの使い方(Power Platform Admin Center, LCS など)がメインになるイメージです。
常識を問うような問題も多いので、もしかするとノー勉でもいけるかもわかりません。
Functional Consultant Associate(レベル2)
・PL-100、PL-200(Power Platform)
・MB-210、MB-220、MB-230、MB-240(D365 CE)
※それぞれにPL-200が必要です。
・MB-300、MB-310、MB-320、MB-330(D365 FO)
※それぞれにMB-300が必要です。
各SKUやモジュールの機能について、ユースケースを元に最適な設定や機能の一連の使い方・流れを問われることが多かったかなと思います。
実機で使ったことがないと全く歯が立たない気がします。
Developer Associate(レベル2)
・PL-400(Power Platform)
・MB-500(D365 FO)
フレームワーク・開発コンポーネントの使い方、コネクタ・データ連携、バッチ処理、ビルド・デプロイ(Azure DevOps連携)、とかそんな感じになるかと思います。
Solution Architect Expert(レベル3)
・PL-600(Power Platform)
※PL-200かPL-400が必要です。
・MB-700(D365 FO)
※MB-310かMB-320かMB-330かMB-500が必要です。
構想→開発→運用までの時間軸とプロジェクト全体での視野の広さを求められるような、設計や管理・ガバナンスの問題が中心かと思います。
また、技術的な観点でだけでなく、Success By Design の中に記載されているように、リスクマネジメントや運用設計など、戦略的な考えそのものも問われたと記憶しています。
資格の有効期限
日進月歩で進化するクラウドにおいては、数年もしたら知識が使い物になりません。レベル2以上はおそらく1~2年で有効期限が設定されています。
有効期限が近づくと、更新の案内メールが来ます。無料ですので、自動車免許と同じように、頑張って更新しましょう。