はじめに
Praison AIは、複数のAIエージェントを組み合わせて複雑なタスクを解決する「マルチエージェントシステム」の開発を簡単に行えるフレームワークです。この記事では、WindowsでOllamaを使用してPraison AIを実行する方法を紹介します。
前提条件
- Windows 10 または Windows 11
- Python 3.8以上
- Git(オプション、ただしおすすめ)
手順
1. Ollamaのインストール
- Ollama公式サイトからWindows用インストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了します。
2. Pythonのインストール
- Python公式サイトからWindows用インストーラーをダウンロードします。
- インストーラーを実行し、「Add Python to PATH」オプションにチェックを入れてインストールを完了します。
3. Praison AIのインストール
Windowsのコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します:
pip install praisonai
4. Praison AIの設定
- プロジェクト用のディレクトリを作成し、そこに移動します:
mkdir praison_project
cd praison_project
set OPENAI_API_BASE=http://localhost:11434/v1
set OPENAI_MODEL_NAME=llama3
- Praison AIの初期化を行います:
praisonai --init "犬が月に行く映画の脚本を作成"
これにより、agents.yaml
ファイルが生成されます。
- テキストエディタで
agents.yaml
を開き、次のように変更しました。
framework: crewai
topic: 犬が月に行く映画の脚本を作成
roles:
screenwriter:
backstory: "AIに関する台本を魅力的な対話で作成するスキルを持つ。"
goal: "{topic}の脚本を作成する。"
role: 脚本家
tasks:
scriptwriting_task:
description: "AIに関する魅力的なキャラクターと対話を含む脚本を開発する。"
expected_output: "制作準備が整った完全な脚本。"
5. Ollamaモデルのダウンロード
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行し、必要なモデルをダウンロードします:
ollama pull llama3
6. Praison AIの実行
準備が整ったら、以下のコマンドでPraison AIを実行します:
praisonai
または、完全自動モードで実行する場合:
praisonai --auto "犬が月に行く映画の脚本を作成"
トラブルシューティング
-
Ollamaが起動しない場合:
- Windowsのサービスで「Ollama」が実行中であることを確認してください。
- ファイアウォールの設定を確認し、必要に応じてOllamaの通信を許可してください。
-
モデルのダウンロードに失敗する場合:
- インターネット接続を確認してください。
- プロキシ設定が必要な場合は、適切に設定してください。
-
Praison AIがOllamaを認識しない場合:
-
agents.yaml
ファイルの設定を再確認してください。 - Ollamaのインストールパスが環境変数PATHに追加されていることを確認してください。
-
まとめ
WindowsでOllamaを使用してPraison AIを実行することで、オープンソースのLLMを活用しながら、複雑なAIタスクを効率的に処理できます。この方法は、プライバシーを重視する場合や、特定のタスクに特化したモデルを使用したい場合に特に有用です。
Praison AIとOllamaの組み合わせは、AI開発の新しい可能性を開くでしょう。ぜひ試してみてください!