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はじめに

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最近のWindowsまわりでは、AI関連の用語を見かける機会が増えてきました。

たとえば、Copilot、Copilot+ PC、Recall、Click to Do、Windows Studio Effects、NPU、Microsoft Foundry on Windows、Windows MLなどです。

どれもWindowsのAIに関係していそうですが、並べてみると少し分かりにくいです。

「Copilot」と「Copilot+ PC」は同じものなのか。
「Recall」や「Click to Do」は普通のWindows 11でも使えるのか。
「Microsoft Foundry on Windows」や「Windows ML」は、ユーザー向け機能なのか開発者向けなのか。

自分でも混乱してきたので、この記事ではWindowsのAIまわりの用語を、ざっくり図解しながら整理してみます。

※本記事は2026年6月9日時点で確認した公式情報をもとにした個人の整理メモです。WindowsのAI機能は更新が早いため、利用可否や提供状況は環境、地域、言語、PC要件、Windows Updateの状況によって変わる可能性があります。

まず全体像

WindowsのAIまわりは、大きく分けると次の3つで見ると整理しやすいと思います。

  • ユーザーが直接使うAI体験
  • AI機能を動かすPC・ハードウェア要件
  • 開発者向けのAI基盤

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ここで大事なのは、機能名、PCの種類、開発者向け基盤を分けて考えることです。

全部を「WindowsのAI」として一緒に見ると混乱しますが、「使う機能」「それを動かすPC」「開発者が使う仕組み」に分けると、かなり見通しがよくなります。

Copilotは「AIアシスタント」

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まず一番よく見かけるのがCopilotです。

Copilotは、WindowsやMicrosoft Edge、Microsoft 365など、Microsoftの複数の製品やサービスから利用できるAIアシスタントです。Windows上ではCopilotアプリとして提供され、質問、文章作成、音声操作、ファイル検索、スクリーンショットを使った質問、Copilot Vision、Windows設定の案内などの入口になります。

画像生成もCopilotから利用できる機能の1つですが、Windows公式サポートの機能説明に寄せるなら、画面やアプリの内容を見ながら答えるCopilot Vision、ファイル検索、スクリーンショット、Webコンテンツ、Windows設定サポートあたりを押さえておくとよさそうです。

ここで注意したいのは、CopilotとCopilot+ PCは別物という点です。

  • Copilot: AIアシスタント
  • Copilot+ PC: AI機能に向けた要件を満たすWindows PCのカテゴリ

名前が似ているので混乱しやすいですが、片方はアシスタント、もう片方はPCのカテゴリです。

Copilot+ PCは「AI機能を動かすPCのカテゴリ」

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Copilot+ PCは、AI機能をより高速に、PC上でも実行できるように設計されたWindows PCのカテゴリです。

特に重要なのがNPUです。NPUはNeural Processing Unitの略で、AI推論を効率よく処理するための専用プロセッサです。CPUやGPUとは別に、AI処理に向いた部品と考えると分かりやすいです。

MicrosoftはCopilot+ PCについて、40 TOPSを超えるNPUを備えたWindows 11 PCの新しいクラスとして説明しています。RecallやClick to Doのような機能では、Copilot+ PCであることに加えて、40 TOPS NPU、16GB RAM、256GBストレージなどの要件が示されています。

つまり、Windows 11のPCなら何でもすべてのAI機能が使える、というわけではありません。

Recallは「作業をあとから探す」機能

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Recallは、PCで以前見た内容をあとから探し直すための機能です。

公式サポートでは、Recallはプレビュー機能として説明されています。利用にはスナップショット保存へのオプトインが必要で、保存されたスナップショットと関連情報はローカルドライブに暗号化して保存されます。Microsoftや第三者にスナップショットを共有しない、とも説明されています。

要件としては、Copilot+ PC、40 TOPS NPU、16GB RAM、256GBストレージ、50GB以上の空き容量、BitLockerまたはデバイス暗号化、Windows Hello Enhanced Sign-in Securityと生体認証などが挙げられています。

かなり便利そうな一方で、画面のスナップショットを扱う機能なので、プライバシーやセキュリティの観点でも注意が必要です。

記事や社内説明で扱うときは、「便利そう」だけでなく、「何が保存されるのか」「どこに保存されるのか」「無効化できるのか」「組織管理端末では管理者ポリシーがどう関係するのか」といった観点もセットで見る必要がありそうです。

Click to Doは「画面上のものに対して操作する」機能

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Click to Doは、画面上のテキストや画像を認識し、それに対して次の操作を選べるようにする機能です。

公式サポートでは、画面上の内容を分析して、ユーザーが選んだテキストや画像に対してアクションできる機能として説明されています。分析は、ユーザーがClick to Doを起動している間、デバイス上でローカルに行われます。

要件としては、Copilot+ PCまたは対象のCloud PC、40 TOPS NPU、16GB RAM、8論理プロセッサ、256GBストレージなどが示されています。利用方法としては、Windowsキー + クリック、またはWindowsキー + Qなどが案内されています。

Recallが「あとから探す」寄りだとすると、Click to Doは「いま画面にあるものを使って、次の操作をする」寄りの機能と考えると分かりやすいです。

Windows Studio Effectsは「会議まわりのAI効果」

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Windows Studio Effectsは、カメラやマイクまわりのAI効果です。

たとえば、自動フレーミング、アイコンタクト、背景ぼかし、音声フォーカスなど、オンライン会議で効いてくる機能が中心です。

公式サポートでは、Windows Studio EffectsはNPUと最新のWindows Updateを必要とすると説明されています。また、一部の効果は40 TOPS未満のNPU搭載デバイスでも使える一方、効果や利用可否はデバイスによって変わります。

チャットAIのように文章を生成するというより、映像・音声体験を自然に補助するAIと見るとよさそうです。

開発者向けにはMicrosoft Foundry on Windowsがある

ここまでの機能は、主にユーザー向けのAI体験でした。

一方で、開発者向けのキーワードとしてMicrosoft Foundry on Windowsがあります。

少し注意したいのは、最近の公式ドキュメントでは「Windows AI Foundry」というより、「Microsoft Foundry on Windows」という名前で整理されている点です。Microsoft Foundry on Windowsは、WindowsアプリにローカルAI機能を組み込むための開発者向けソリューションとして説明されています。

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この中には、主に次の選択肢があります。

  • Windows AI APIs: Copilot+ PC向けに最適化された、すぐ使えるAIモデルとAPI
  • Foundry Local: LLMや音声テキスト化などのローカル実行向け
  • Windows ML: 自分で用意したONNXモデルなどをWindows上で動かすための推論基盤

また、周辺の開発者ツールとして、AI Dev GalleryやFoundry Toolkit for Visual Studio Codeも案内されています。ざっくり言うと、サンプルを試す、モデルを選ぶ、ローカル実行を組み込む、といった開発体験を支える道具も含めて見ておくと理解しやすいです。

つまり、Microsoft Foundry on Windowsは、ユーザーが普段クリックして使う機能名というより、WindowsアプリにAIを組み込む開発者向けの地図として見た方がよさそうです。

Windows MLは「WindowsでローカルAIモデルを動かす」ための仕組み

Windows MLは、Windows向けのローカルAI推論フレームワークです。

公式ドキュメントでは、ONNX Runtimeを基盤に、AIモデルをローカルで実行し、NPU、GPU、CPU上の推論を実行プロバイダーで高速化できる仕組みとして説明されています。

ここでのポイントは、Windows ML自体はCopilot+ PC専用というより、Windows 10以降のWindows PC上でローカルAI推論を扱うための開発者向け基盤として説明されていることです。一方、Windows AI APIsはCopilot+ PC向けに最適化されたAPIとして位置づけられています。

つまりWindows MLは、次のような開発者向けの技術です。

  • 自分のAIモデルをWindows上で動かしたい
  • ONNXモデルをローカルで推論したい
  • CPU、GPU、NPUの違いを意識しながら実行したい

ここも、CopilotやRecallのようなユーザー向け機能とは分けて考えると整理しやすいです。

混同しやすいポイント

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ここまでをまとめると、混同しやすいポイントは次の3つです。

CopilotとCopilot+ PCは別

CopilotはAIアシスタントです。Copilot+ PCは、AI機能向けの要件を満たすWindows PCのカテゴリです。

名前は似ていますが、片方は機能・サービス名、もう片方はPCのカテゴリです。

RecallやClick to DoはPC要件に注意

RecallやClick to Doのような機能は、Copilot+ PC、NPU、RAM、ストレージなどの要件が関係します。

そのため、単に「Windows 11のAI機能」として紹介するだけでなく、「どのPCで使えるのか」「どのWindowsバージョンや更新状態で使えるのか」「どの地域・言語で使えるのか」を確認する必要があります。

FoundryやWindows MLは開発者向け

Microsoft Foundry on WindowsやWindows MLは、ユーザーが普段の操作で直接使う機能というより、開発者がWindows上でAIアプリやローカルAI機能を作るための基盤です。

「WindowsのAI機能」と「WindowsでAIを作るための技術」を分けて見ると、かなり分かりやすくなります。

まとめ

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WindowsのAIまわりは、用語だけを見るとかなり混乱しやすいです。

ただ、大きく分けると次の3つで整理できます。

  • ユーザー向けのAI体験
  • Copilot+ PCやNPUなどの実行基盤
  • Microsoft Foundry on WindowsやWindows MLなどの開発者向け基盤

特に大事なのは、Copilot、Copilot+ PC、Microsoft Foundry on Windowsを同じ階層で見ないことだと思います。

CopilotはAIアシスタント。
Copilot+ PCはAI機能向けのPCカテゴリ。
Microsoft Foundry on WindowsやWindows MLは開発者向けのAI基盤。

このように分けて考えると、WindowsのAIまわりの地図が少し見やすくなります。

今後もWindowsのAI機能は増えていきそうなので、まずは用語の位置関係をざっくり押さえておくと、ニュースや公式発表を読むときにも迷子になりにくそうです。

参考・公式情報

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