PMBOKの原理・原則について、特に「適応性」と「回復力」をまとめた記事を投稿しました。
変化の激しい時代だからこそ、計画通りに進めることにこだわりすぎず、変化を受け入れ、失敗から学べるチーム作りが重要だと考えています。
少しでも現場で頑張る方々のヒントになれば幸いです。🍛
変化に適応し、回復力を持つ
プロジェクトマネジメントと聞くと、「スコープ管理」「品質管理」などの硬い話題が思い浮かぶかもしれません。たしかにPMBOKには様々な知識エリアが整理されていますが、近年重要視されているのが“原理・原則”という観点。そしてその中でも特に、変化に対する適応性(Adaptability)と回復力(Resilience) が注目を集めています。
しかし、単に「変化に対応しろ」「失敗しても立ち直れ」と言われても、現場では「言うは易く行うは難し」状態になりがち。そこで本記事では、リーダーや現場で頑張るエンジニアが少しでもモチベーションを得られるように、実践的なヒント を交えながら紹介します。
適応性(Adaptability)と回復力(Resilience)とは?
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適応性(Adaptability)
- 計画や要件が変化しても、柔軟に対応して進められる能力
- 新しい技術やツールに素早くキャッチアップする力
- 常に学習と改善を繰り返して、やり方を最適化していく姿勢
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回復力(Resilience)
- トラブルや失敗が発生しても、立ち直りが早いこと
- チームメンバーやステークホルダーとの関係を保ちつつ、再度成功に向けて体制を立て直す力
- ストレスフルな環境下でも、冷静さを失わずに次の一手を打つための精神的・組織的な強さ
PMBOKの新しいアプローチでは、これらの概念を「プロジェクト成功の土台」として位置付けています。計画どおりに進めるだけがプロマネではなく、変化のうねりを上手く乗りこなし、チームとして成長していく ことが重要です。
適応力と回復力がなぜ重要か?
- テクノロジー・市場環境の変化が速い
- 不確実性やリスクは消えない
- チームワークとモチベーション維持
変化が起きる前提で動くことが、むしろプロジェクトを成功させる鍵になります。
現場で使えるヒント:適応力を高めるには
- 「計画は変わるもの」と開き直る
- 試作(Proof of Concept)やスプリントを回してみる
- メンバーの“横連携”を強化する
適応力を鍛えることで、変化に振り回されるのではなく、変化を活用できるようになります。
現場で使えるヒント:回復力を強化するには
- 失敗を咎めず、共有する文化
- タスク依存・担当者依存を減らす
- チームの心理的安全性を高める
回復力のあるチームは、トラブルが起きても素早く立ち直り、持続的にパフォーマンスを発揮できます。
適応と回復を促すPMBOK的アプローチ
- 原則ベースで考える
- 柔軟なライフサイクル選択
- ステークホルダーとの透明性
変化と不確実性は避けられないものとして受け止め、チーム全体で成長する機会に変えましょう。
まとめ:変化を乗りこなし、失敗を糧にできるチームへ
- 適応力を鍛えよう
- 回復力をつけよう
- PMBOKの“原則”を活用しよう
変化の激しい時代でも、あなたのチームが強くしなやかにプロジェクトを成功に導けるよう、この記事が少しでも役立てば幸いです。