本記事は公式情報をもとに整理していますが、最終判断は必ず Microsoft の公式ドキュメントをご確認ください。
また、全体像の理解を目的とした備忘録としてまとめています。
はじめに
.NET Framework 3.5 を以前利用していた方は、これでアプリを開発していた記憶があるかもしれません。
「まだ使えるの?」「Windows 11 で動くの?」といった質問を受けることもありそうです。
本記事では、問い合わせ対応の備忘録として、サポート終了日・最新動向・移行方針を整理します。
対象読者
- .NET Framework 3.5 アプリを保守・運用している
- 社内に古い業務アプリが残っている
- 将来の移行計画を検討している
サポート終了日
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | .NET Framework 3.5 Service Pack 1 |
| RTM(SP1) | 2008/08/11(RTM) / 2008/11/18(一般提供開始) |
| ライフサイクル起算日 | 2007/11/19(.NET Framework 3.5 初版) |
| サポート終了 | 2029/01/09(PT) |
補足
Microsoft のライフサイクルページでは、3.5 SP1 のライフサイクル起算日として
3.5 初版のリリース日(2007/11/19) が使用されています。
サポートポリシー(OS依存)
.NET 3.5 SP1 は OS 世代で扱いが変わります。
| OS世代 | ポリシー |
|---|---|
| Windows 10 1809 / Server 2019 以降 | 固定ライフサイクル(2029/1/9終了) |
| それ以前の OS | OS ライフサイクルに従う |
重要ポイント
現在主流の Windows(Windows 10 1809 / Server 2019 以降)では
OSライフサイクルとは独立した固定期限(2029/1/9) となります。
重大変更:Windows標準搭載が終了
Microsoft 公式ブログで発表。
Windows から削除開始
Microsoft は Windows 11 Insider Preview Build 27965 で変更を公開し、
Windows 11 26H1(Build 28000)以降の新しい Windows から適用されます。
.NET Framework 3.5 は、Windowsのオプション機能(Feature on Demand)としての提供が終了し、OSとは別配布になります。
今後は スタンドアロン提供のみ になります。
補足:26H1 は主に新規デバイス向けリリースとされており、
既存デバイスへの広範な展開は、後続リリースで段階的に進むと見込まれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | Windows 11 26H1 以降の新しい Windows |
| Windows 10 / Windows 11 25H2以前 | 影響なし |
| インストール方法 | スタンドアロンインストーラー |
| OSアップグレード | 自動引き継ぎされない |
| DISM / オフライン展開 | 従来の「Windowsの機能として有効化(FoD / DISM)」は利用不可。今後はスタンドアロンインストーラーでの展開に移行。 |
| サイレントインストール | /q /quiet 対応 |
これまでとこれから
これまで
Windows の機能 → .NET 3.5 を有効化
これから
Microsoftサイトから別途インストール
👉 個別インストールが必要になるため、運用手順の見直しが必要になります。
.NET Framework サポート終了一覧
※ サポート終了日順に掲載
| バージョン | サポート終了 |
|---|---|
| 2.0 | 2011/07/12 |
| 3.0 | 2011/07/12 |
| 4.0 | 2016/01/12 |
| 4.5 / 4.5.1 | 2016/01/12 |
| 4.5.2 | 2022/04/26 |
| 4.6 / 4.6.1 | 2022/04/26 |
| 4.6.2 | 2027/01/12 ※一部OSではOS準拠で継続 |
| 3.5 SP1 | 2029/01/09 |
| 4.7〜4.8.1 | OSに準拠 |
※ .NET Framework は 4.8.1 が最終
移行先の選択肢
Microsoft推奨は次の2パターン。
パスA:最新 .NET へ移行(推奨)
例:
- その時点で最新の .NET LTS
メリット
- 高性能
- クロスプラットフォーム
- 新言語機能
- 将来性あり
デメリット
- API非互換あり
- 改修規模が大きくなりがち
支援ツール:
- .NET Upgrade Assistant
パスB:.NET Framework 4.8.1(暫定)
完全移行が難しい場合の延命策。
特徴
- OSライフサイクルに準拠
- 既存アプリ互換性が高い
- 大きな新機能追加は予定されていない
👉 「時間を稼ぐための移行」
移行支援
Microsoft FastTrack
App Assure プログラム
互換性問題のサポートを受けられます。
FAQ(問い合わせ対応テンプレ)
Q1:今すぐ動かなくなる?
いいえ。
2029/01/09はサポート終了日であり、アプリが直ちに動作しなくなるわけではありません。
ただし終了後は:
- セキュリティ更新なし
- バグ修正なし
そのため、セキュリティ要件があるシステムは移行が必要です。
Q2:Windows 11 最新版で動く?
新規インストール環境では手動インストールが必要
Q3:Windowsアップグレード後に動かない
Windowsアップグレード後は再インストールが必要になる可能性があります。
Q4:終了後のリスクは?
脆弱性が発見されても
修正されません。
セキュリティ要件があるシステムは、サポート終了前の移行が必須になります。
推奨スケジュール
| 時期 | アクション |
|---|---|
| 今すぐ | 依存アプリ棚卸し |
| ~2027 | 移行方針決定・PoC |
| ~2028 | 移行・テスト完了 |
| 2029/01/09 | サポート終了 |
まとめ
-
サポート終了:2029/01/09
-
Windows 11 の将来リリース(Insider Previewで発表) から OS標準搭載終了
-
移行先:
- 本命 → 最新 .NET
- 延命 → .NET Framework 4.8.1
👉 2026年2月時点で猶予は約3年
参考:公式ドキュメント
ライフサイクル・サポートポリシー
-
Microsoft .NET Framework - Microsoft Lifecycle
— 各バージョンのサポート開始日・終了日の一次情報 -
.NET Framework official support policy
— サポート中バージョンの一覧とポリシー概要 -
Lifecycle FAQ - .NET Framework
— 3.5 SP1 の固定ライフサイクル / OS コンポーネント扱いなどの FAQ
Windows 11 での .NET Framework 3.5 提供方式の変更
-
.NET Framework 3.5 Moves to Standalone Deployment in new versions of Windows(.NET Blog)
— 2026年2月の公式発表ブログ記事 -
.NET Framework 3.5 on Windows 11 FAQ
— インストール方法・DISM 非対応・アップグレード時の注意点など -
Install .NET Framework 3.5 on Windows 11
— スタンドアロンインストーラーのダウンロードリンクを含む手順
移行支援
-
.NET Upgrade Assistant Overview
— .NET Framework → 最新 .NET への移行支援ツール -
Microsoft FastTrack App Assure
— 互換性問題に関する無償サポートプログラム


