1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

受験生から見た入試科目"情報I"

Posted at

この記事は電通大プログラミング教室 Advent Calendar 2025 11日目の記事です。

情報Iの必修化が盛り込まれた高等学校学習指導要領の改訂から4年、その課程で学んだ生徒が大学受験生になって1年半。

施行初年度に新課程で学び、あろうことか受験2年目に突入してしまった親不孝受験生が唯一の得意科目である"情報I"について感じていることを書いていこうと思います。

Who are you?

はじめまして、たきすきと言います。

電通大プログラミング教室に3期生として入会、昨年3月まで生徒として在籍していました。

冒頭に書いた通り、今現在は浪人生としてストレスとプレッシャーと罪悪感に苛まれながら日々生活しています。

入試科目としての情報Iの現在

昨年度入試から導入された情報Iは、換算比率の差はあれど国公立大学では共通テストでの必須科目として、また少数ではありますが私立大学で個別試験の科目として課されています。

全体的な難易度としてはおおよそIパスくらい、FEを持っていれば現状どこであれほぼ無双状態というところです。

2025年度入試で特筆すべき点としては

  • 電気通信大学の前期試験での選択科目として物理/化学/情報のうち2科目を選択して解答する形式が取られたこと

  • 日本大学文理学部で早くも個別試験として情報Iの選択が可能になったこと

  • 北海道大学では共通テストでの受験を義務付けたものの、配点が0点(=合否に何ら関わらない)

の3点でしょうか。

下2点に関しては私は受験をしていないので、電通大の二次試験と共通テストを主軸に話をしていこうと思います。

共通テスト 情報I

共通テストの情報Iは大問4問から構成されていて、

大問1
小問集合
大問2
情報社会の問題解決
大問3
コンピュータとプログラミング
大問4
データの活用

をそれぞれ問われ、私個人としては

・大問3での実装もっとどうにかなんないの?

・大問4はただ題材が情報系なだけの数Aでは?

と模試でも本試でもずっと思っています。

大問3での実装

コードを読んでいて、どういう実装をしようとしているのか本当に掴むことができないです。

最初はDNCLの構文と変数名あるいは模試を制作しているK合塾が原因だと思っていたのですが、電通大二次でのコードでそういうことが一切なかったので、きっと制作側の問題なのだと思います。

本試のほうが変な実装だったので河I塾はDNCの被害者です。河I塾さん疑ってごめんなさい。

大問4は数A?

グラフや表の読み取りを主軸に問題が展開されていくのですが、やれ相関だのやれ分散だのと聞いてきます。

もちろん数学A自体は文系理系関係なく、必修である科目である以上文句は言えないのですが、それわざわざ"情報I"として聞いてくる必要あるか?と思わされます。

電気通信大学二次試験(前期)

電通大二次は大問3つの構成で、

第1問
テーマに沿っての知識問題
第2問
ロジック問題
第3問
プログラミング

がそれぞれ出題されます。

共テのそれと違って本当に解きやすくて感動したことなどいろいろなことが記憶に残っていますが、一番衝撃的だったことは逆ポーランド記法が問題テーマとして出題されたことでした。

もちろん誘導付きなので逆ポーランド記法を知らなくても解ける作りになっている問題ではありましたが......

(数学で出たリサージュ曲線ともどもTwiterで誰も話題にしていなくて少し悲しかったです)

試作/サンプル含め共通テストと違って不満点がなかったので来年もこの出来で出題してくれることを祈っています。

2026年度入試での動き

来年度は個別試験での採用校がさらに増え、

  • 立命館大学情報理工学部
  • 慶應SFC

の2校でも採用されます。

立命館大については試作問題が公開されていますが、これも解いていてストレスを感じることなく解答を作ることができたので期待しています。

まとめ

自分が得意な科目であることを抜きにしても、純粋な思考力が問われる今までにない教科で面白いものであると思うので、入試科目としてのこれからの躍進を切に願います。

その一方、最も多くの人が受けるであろう情報Iの試験である共通テストの情報Iがアレ なので、情報Iという科目に対して苦手意識を持ってしまう受験生も少なくないような気がします。

とはいえ、他科目でも言われるように共テはクセが強い問題を出す傾向があるらしいので、もしかすると情報Iのクセがこれになるのかもしれません。

最後に

アドベントカレンダー発起人のwillさん、本当にありがとうございました!

以前受講生時代に立ち上げようかと迷ったものの、ほかの生徒多分寄稿してくれないなと立ち上げを断念した過去があったので、こうして実現したのは本当に嬉しい限りです。
(予想通り人の集まりは悪そうですが......)

参考文献

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?