ブラウザの開発者ツールで簡単にLWCをデバッグできるようになるデバッグモードですが、サイトゲストユーザーのデバッグモードをONにするには一手間必要です。
本番環境でのデバッグモード有効化は注意してください。
JavaScript コードは縮小されないため、パフォーマンスが低下します。また、一部の警告やエラーがコンソールに詳細に表示されてしまいます。さらに、スマートフォンのChrome、Edgeでサイトが表示されないという不具合があるようです。
通常のユーザーの設定方法
通常のユーザーは「設定 > デバッグモード」から設定可能です。ですが、一覧にサイトゲストユーザーが表示されないため、この画面からサイトゲストユーザーにデバッグモードを設定することはできません。
サイトゲストユーザーの設定方法
1. サイトゲストユーザーのSFIDを取得する。
下記のSOQLを実行してサイトゲストユーザーのSFIDを取得します。
SELECT Id, Name, UserPreferencesUserDebugModePref FROM User WHERE Profile.UserLicense.Name = 'Guest User License'
UIでSFIDを確認する方法
「ビルダー > 設定 > 全般 > XXXプロファイル」からプロファイル詳細画面に遷移し、「このプロファイルに属するユーザーの参照」ボタンをクリックしてサイトゲストユーザーの詳細ページに遷移してSFIDを確認することも可能です。
2. Apexでサイトゲストユーザーをアップデートする
下記のApexのuserIdをサイトゲストユーザーのIDに変更し、開発者コンソールのAnonymous Windowなどで実行します。オフにする場合はfalseを設定します。
Id userId = '005XXXXXXXXXXXXXXX';
update new User(Id = userId, UserPreferencesUserDebugModePref = true);
以上の手順でサイトゲストユーザーでもデバッグ可能になります。
UserPreferencesUserDebugModePrefについては、公式ドキュメントを参照してください。