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文章力の基本

Last updated at Posted at 2023-05-30

文章力の基本を読んで、今後業務上で気を付けるべきことをまとめておく。

章ごとに何個かセクションがあるが、特に自身が気を付けるべき点を抜粋して記述する。

第1章:短く書く

  • 短く言い切る勇気を持つ

    • 文章を長くしない
      • 「~であり」「~して」のように文を繋げすぎると、読み手が分かりにくいものになってしまうため
  • 一度にたくさん運ぼうとしない

    • 一文に多くの情報を入れ過ぎない
      • 読み手に負担が掛かってしまうため
  • 述語を早く示す

    • 結論を先に言う
      • 読み手としては何が言いたいのかわからなくなってしまうため

第2章:文の前半と後半が手をつなぐ

  • 何をどうしたのか(目的語と述語)

    • 目的語+述語の組み合わせが適切になるようにする
  • 宙に浮いた言葉は使わない

    • どこにも繋がらない(適切な述語と組み合わせることが出来ない)言葉は入れない

第3章:分かりやすく書く

  • 読み手に頭を使わせない

    • 最後まで読めば理解出来る文章は、読みやすい文章ではない
  • 主役を早く登場させる

    • 主題は先に登場させておき、後から修飾する
      • 延々と続く修飾語が文頭に並んだ文章がある。それを書いた本人は、文の主題が何か分かっているので主題を理解出来ている。しかし、読み手は最後まで読まないと主題が何かわからない
  • 省略された主語は変えない

    • 1つの文の中の主語は一貫したものでなければならない
      • 句読点の前後で文章の主語が変化するのを避ける
  • 理由の説明から入らない

    • 相手の求める答えを先に提示する
      • 理由から入るのは私生活中の会話でもやりがち
  • 挿入句は別の文にする

    • 思いついたことを思いついた順に書かない
      • 現在、業務中のノート作成で頻繁に犯しているのでここは要チェック
  • ぼやかして書かない

    • "何かを伝えることを目的とした文章"ははっきり書く
      • まさに今の業務中に作成する文章
      • ×「~してみたり」×「~な風に」
  • 箇条書きや表にしてみる

    • いくつかの事を列挙する場合は、長い文章ではないものにする。
      • 最近は業務中に箇条書きで書くことが多い。が、その箇条書きにしたものが問題なので、甘えずしっかりとした文章を書く

第4章:簡潔に書く

  • 削れる言葉は削る

    • 何となく書いた言葉の中には削れるものが多い。
      • 文章によっては3割〜6割削れる。
      • もっと短く言えないか、という観点でチェックし直す。
  • 同じ言葉が続いて出てきたら1つにする、同じ意味の言葉を重複して書かない

    • ×「主に〜が多い。」
    • ○「主に〜だ。」、「〜が多い。」
  • 似たような言葉をたくさん並べない

    • 話の焦点を絞る。
    • 多く言葉を並べると、予防線を張っているように見える。
  • より短い表現を探す

    • 他に表現出来るのなら、短い表現を選ぶ。
    • 冗長となることは避ける。
  • 無意味な言葉は書かない

    • 飾る気持ちや逃げの気持ちが表れている。
    • 「基本的には〜」 ← 例外がある時の言い逃れのよう。
    • 「〜に対して」も無意味。
      • この節はかなり刺さった。
      • 文章に自信が無いことが現れている。
  • 「〜と感じる、考える」を削る

    • わざわざ書かなくても伝わっているので、書く必要がない。
  • 漢語で飾らない

    • 「現状、状況、背景、存在、内容」
    • 無意識に文章の格を上げようとしている。
      • 書いていたのでやめる。
  • 余分なつなぎ語を削る

    • 「そして、また、それに、さらに」
      • 前後で内容が繋がっている文章を書くことが出来れば必要ない。
    • 逆接は明記すべき。
      • 読み手に、文章の流れが変わることを伝える。

第5章:的確に書く

  • 論理的に首尾一貫させる

    • 文の前後で論理の繋がる文章を書く
      • 論理の飛躍があると書いているので気を付ける。
  • 因果関係をつかむ

    • 原因と結果を逆にしたり、原因を取り違えない
コラム:文章の種類によって書き方は変わるか?
  • おまけのコラムが興味深かったのでまとめる

    • 「書く文章の種類によって、文章の書き方は異なる」は誤解
      筆者が「ロボット型掃除機の特徴」「亀がいかに可愛らしいペットか」という文章を添削した時の話。
      両者とも本質と長所短所を的確に把握し、論理的に簡潔明瞭な文章としたら説得力のあるものになった。
      =>これは業務上で書くべき文章と変わりのないものだ。

    文章によって形式や語彙は異なることがある。
    しかし、「理解と共感を得る」ことについてはほとんど変わらない。
    故に、「ビジネスに関するテーマを書かなければ、ビジネス文書の書き方は学べない」は誤解である。

第6章:どんな内容を、どう構成するか

  • 内容をなるべくシンプルに整理する

    • 「この文章で伝えるべきことは何か」を見定める
    • 言いたいことをはっきりさせる
  • 段落にわける

    • 段落の意味
      • 1つの意味の固まりが終わる
      • 話の新たな展開を視覚的に予告できる
    • 段落の骨子
      • 1つの段落の内容は1行で要約出来る程度に絞る
      • 各段落の内容を短く要約したものをここでは「骨子」と呼ぶこととする
    • 文章構成
      • まずは自分の思いつくままに書く
      • その後、要旨を順に箇条書きにする
      • 要旨を並び替えて似たものを集め、段落ごとの骨子を作る
    • 要約力
      • 長文の構成力を高めるために、自分が言いたいことを短く適切に要約する力を付ける
        • 論理の展開、話の飛躍、重複の有無などをチェックできるようになる。
  • 同じ話はまとめて書く(基本は時系列)

    • 同じ種類の話を飛び飛びに書かない
      • 思いついた順に書いていると陥るので注意。

第7章:「てにをは」を大切にする

  • 「に」と「で」

    • 時間には「に」、場所には「で」
      • このような機会に学びたいことがある。
      • 山で方向を見失わないように。
    • 存在には「に」、行為には「で」
      • コンビニには野菜も置いてある。
      • コンビニでは野菜も売っている。
    • その他の使いわけ
      • 有害物質が、川で流された。
      • 有害物質が、川に流出した。
  • 「に」と「を」

    • 静止物や最初から定まっている方向には「に」を使う
      • その家は南に向いている。
      • 中学生に向いた本だ。
    • 自分の意志で向くときは「を」を使う
      • 声のする方をみた。
      • そっぽを向いた。
  • 不要な「てにをは」を避ける

    • ×カナダでのお土産話を聞いた。
      ○カナダのお土産話を聞いた。
    • ×電車でのマナー違反をする人が多い。
      ○電車のマナー違反をする人が多い。
    • ×この用紙に記入をして、提出をしてください。
      ○この用紙に記入して、提出してください。
  • 必要な「てにをは」は省かない

    • ×会社内外関わらず、~
      ○会社の内外に関わらず、~

第8章:読点をどこに打つか

  • 読点は大きな意味の切れ目に打つ

    • 「長い主語」の切れ目

      • 「Aが、Bだ」という文の基本形が最初から予告されるので、読みやすくなる。
      • 短い主語の場合には、必ずしも必要ではない。
    • 「長い目的語」の切れ目

      • 「Aを、Bする」という文の基本形が予告される。
    • 「原因」と「結果」、「理由」と「結論」の間

    • 「前提」と「結論」の間

    • 「状況や場の説明」と、「そこで起きていること」の間

    • 時間や場面が変わるところ

    • 逆接に変わるところ

    • 二つのものを対比するとき

    • 隣同士の修飾語に予想外の関係が生じてほしくないとき

      • より多くの地域になじみのない人に、コミュニティ活動に参加してもらいたい。
      • -> より多くの、地域になじみのない人に、コミュニティ活動に参加してもらいたい。
    • よく使われる別の意味の表現と区別したいとき

      • 倫理的な問題がありそう簡単にいかないと思う。
      • -> 倫理的な問題があり、そう簡単にいかないと思う。
    • ひらがな、カタカナ、漢字ばかりが続く場合

  • 読点は、意味の固まりを読者に一目で分かってもらうための配慮である。
    我々はいくつかの文字を最初からまとめて、パターン認識している。
    日本語はひらがな、カタカナ、漢字が適宜組み合わさることによって、意味の固まりが分かりやすくなり、パターン認識が容易になる。

第9章:表記と視覚効果にも気を配る

  • 漢字で書くか、仮名で書くか

    • 漢字本来の意味から離れた言葉は仮名で書く
      • ×目が見え辛く
      • ○目が見えづらく
    • 横書きでも漢数字を使う言葉がある
      • ×1番重要です
      • ○一番重要です
  • カッコと句読点を適切に使う

    • カッコをいくつか並べる時は間に読点を打たない
      • ×「」、「」、「」

第10章:共感が得られるように書く

  • 感動を押しつけない

  • 強調する言葉は控えめに使う

    • 強調語を使い過ぎると、読み手は感銘を強制されたように感じる
  • 持って回った表現、凝った表現は避ける

    • 描写に合わせた表現を使う
  • 読み手をあまり待たせない

    • 「前置きが長くなってしまったが、」と断らねばならない文章には改善の余地がある

第11章:話し言葉の影響を避ける

  • 無意味な飾り:「~に対して」

    • 「~の」で済む場合が多い
  • 無意味な飾り:「~する中で」「~する上で」

  • 短縮表現:文頭の「なので」

    • 文頭には「だから、ですから、したがって、よって、このため、そのため」などが正しい
  • 短縮表現:「基本」「結果」

    • 「基本的には」は意味がない場合が多い
    • ×「結果」
    • ○「その結果~」「結果として~」
  • 逃げ腰表現「部分」

おわりに

  • 「良い文章=明快な文章」とは

    1. 言いたいことが明確な文章
      • 言いたいことが自分でもよく分かっていない時に、表現の工夫をしても意味がない
    2. 頭を使わなくてもスラスラ分かる文章
      • 最後まで読んで考えれば分かる、ではいけない
      • よくわかる、ために簡潔に書くことが大切
        • 伝えたいことの周りに余計な言葉を付けない
    3. 読み手の共感が得られる文章
  • 良い文章を書くための基本的な適正

    1. 「自分の頭で感じたり、考えたりする習慣」
    2. 「相手の身になって感じたり、考えたりする想像力」
    3. 「的確な言語表現力」
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